豊楽で鮎料理 鮎を美味しく焼くには コツがあります 焼きたての鮎は皮はパリッと身はふっくら
投稿No:10337
豊楽で鮎料理 鮎を美味しく焼くには コツがあります 焼きたての鮎は皮はパリッと身はふっくら
豊楽の囲炉裏の席で
家族みんなで鮎の懐石料理を頂きます。
毎年こうしてみんなで鮎を味わうのが、
我が家の夏の楽しみです。
こうして今年も来れて良かったと思います。
まずは前菜からです。
鮎の甘露煮、日向夏玉水晶、
野菜ゼリー、海老真丈、錦糸巻です。
夏らしく、見た目も涼し気です。
鮎の甘露煮は、やわらかく、
しっかりと旨みが染み込んでいて
美味しかったです。
お次は酢の物です。
くらげ、鱧、イタヤ貝、わらび、
はす芋、パプリカです。
酢味噌がかかっています。
鱧には梅肉が乗っています。
パプリカが色鮮やかできれいです。
次に運ばれてきたのは
焼き物です。
あまご、鮎、椎茸、万願寺唐辛子、
むかご、手作りこんにゃく、ギンナン
がお皿に盛り付けてあります。
これを、目の前の囲炉裏で焼くのです。
川床で食べた場合は、焼いた鮎が運ばれてきますが
囲炉裏がある席で食べると、
自分たちで焼けるのが楽しいところです。
焼けるのには少し
時間がかかるので、さっそく、
囲炉裏で焼き始めます。
鮎を美味しく焼くには、
ちょっとしたコツがあります。
まず、鮎に串を挿して、
そのあと、いきなり
炭火の強いところに置くのではなく、
火から少し離れた場所で
立てて焼き始めます。
こうして遠火で
じっくりと熱を通すことで、
表面が焦げることなく、
身の奥まで火が入り、
余分な脂も落ちていきます。
時間をかけて火が通ったところで、
仕上げに炭に近づけて、
皮目にこんがりと焼き色をつけます。
これで、焼きたての鮎は皮はパリッと、
身はふっくらと仕上がります。
焼きあがるのを待っている間に
お造りが運ばれてきました。
イワナと山芋のお造りです。
淡水魚の刺身は、
衛生管理の面から取り扱いが難しく、
提供しているお店も限られているため貴重です。
わさびは本わさびで、
自分で擦って頂きます。
すりたてのわさびは香りが豊かで、
ツンとしすぎません。
市販のものとはまったく違う、
自然な辛さと香りです。
家族みんなで囲炉裏を囲みながら、
鮎を焼いたり、おしゃべりを楽しんだり、
ゆったりと食事の時間を
過ごすことができ、とても嬉しく思います。
鮎が焼けるのを今か今かと待ちながら、
先に焼きあがったこんにゃくや
椎茸などを頂きます。
じっくり焼いていた
鮎とあまごがやっと焼きあがります。
最後に炭火で直接焼き色を付けて仕上げです。
今回、鮎とあまごがありますが
鮎とあまごは、
どちらも川料理ではおなじみの魚ですが
実はまったく別の種類の魚です。
鮎はアユ科で、香魚と呼ばれる夏が旬の魚です。
あまごはサケ科の魚で、
体に赤い斑点があるのが特徴です。
「渓流の女王」とも呼ばれています。
そうこうしているうちに、
美味しそうに焼き上がりました。
自分で納得するように焼いたので、
いつもよりも美味しそうな気がします。
焼きたての鮎は美味しさは格別です。
表面は香ばしくパリッと焼き上がり、
身はふっくらとしていて、
とても美味しく頂きました。
揚げ物は稚アユの天ぷらです。
小ぶりな稚アユは
骨までやわらかく食べられます。
大ぶりな鮎の塩焼きももちろん美味しいですが、
小さな稚アユにもまた違った美味しさがあります。
家族も鮎を美味しそうに食べていて、
その様子を見ていると嬉しくなりました。
こうして一緒に来られて、
本当によかったと感じます。
たくさん食べて
だんだんとお腹いっぱいになってきました。
締めのご飯物と汁物です。
ご飯は鮎飯です。
鮎がまるまる一匹入っています。
炊きたてのご飯には、
鮎の香りと旨みがしっかりと染み込んでいます。
汁物は猪肉鍋です。
鮎を焼き終えた後の囲炉裏で作ります。
なぜ猪肉鍋かというと、
この豊楽は、夏は鮎料理がメインですが、
冬になるとぼたん鍋が名物なのです。
神河町周辺で獲れた
天然の猪肉を使用しているので、
臭みがなく旨みのある上質な肉が特徴です。
特製の味噌仕立てのスープで
じっくり煮込みます。
野菜もたっぷり入っていて、
最後まで、満足できました。
久しぶりの豊楽で
美味しい鮎料理を
家族みんなで食べられて良かったです。
綺麗な自然にも触れて、大満足でした。
また時間を作って来たいと思います。