震災復興は一段落 大学院へ進学 復興から新しいステージへ【社長経営学】シリーズ39

投稿No:9886

震災復興は一段落 大学院へ進学  復興から新しいステージへ【社長経営学】シリーズ39

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増資に応募社員ゼロ

99年11月、資金繰りを楽にし

売り上げ規模に見合うようにと資本を増強し、

資本金は1千万円から4千万円になりました。

これを機に、男子社員に自社株保有で

愛社精神をもってもらおうと、

新株割り当てを呼びかけましたが、

応募はありませんでした。

一緒に将来を拓いていこうと思っても、

社員は未だ会社の行く末に

不安を抱いていることが伝わってきました。

組織の再構築

この年末から年始にかけ、

男子社員にモラル上の問題が頻発していました。

女子社員から告発があったセクハラです。

話し合いの末、

思い切ってモラルに馴染めない社員には

進路を自分で選択してもらい、

春に新たな社員の募集を始めました。

採用して、教育・研修をしても辞めていく。

賽の河原に石を積むように、また組織の再構築です。

就職環境は

超氷河期が続いていました。

多数の男子の応募があり、

予定以上の採用が出来ました。

この時期に採用した男子には、

私の経営理念を伝えました。

理論に裏打ちされた経営実践を行うことで、

勤続期間が10年を超える社員が

少しずつ増えていきました。

復興努力の評価

震災後の市場は規制緩和を受けて、

全国ネットの競争相手が

続々と神戸に進出していました。

夢中になって戦っていると、

収益力の向上という

予想外の結果を生んでいました。

それはダイヤモンド社が発行する

日本の高所得企業で知ることができました。

日本の営利企業、およそ300万社における

わが社のランキングです。

97年度版 前年所得 5300万円   6577位

98年度版 前年所得 1億2500万円 30742位

99年度版 前年所得 7900万円   40565位

00年度版 前年所得 8200万円   39058位

これまではますます競争相手から

攻撃を受けたそうだと、次の作戦を考える

引き締めになりました。

2000年になると震災復興は一段落し、

次の事を考える時期になりました。

新店舗の拡充 社会人大学院へ進学

そんな時に、社会人大学院進学の

チャンスがやってきました。

2000年4月から

県立神戸商科大学 大学院 経営学研究科に

社会人大学院一期生として進学しました。

進学を機に、私は販売の現場から離れ、

現場は社員に任せることにしました。

2000年5月、近隣からの攻撃に対して守りを固めるために、

人通りの多いセンター街と京町筋が交差する

プラザビル1階にサテライト店を造り、

3階本店に顧客を誘導しやすいようにしました。

1F店

新店舗を借りる敷金は3500万円で、

家賃は月に50万円。

改装工事を経て6月1日に開店しました。

幸いなことに

隣の店舗が空いていて、

敷金3500万円、

家賃60万円(いずれも税抜き)で借りて

店舗拡充をすることができました。

伏せて告知活動のために

我が社のホームページを開設いたしました。

更に2000年6月には本社機能を、

センタープラザビルの14階の事務所に移しました。

70坪を超える広さで、

海の見える明るい事務所に移ると、

気分が一新しました。

これで復興から新しいステージに移れました。

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