40歳を過ぎたら眼の定期検診を! 緑内障啓発のための国際的イベント 世界緑内障週間
投稿No:9833
40歳を過ぎたら眼の定期検診を! 緑内障啓発のための国際的イベント 世界緑内障週間
2024年3月10日(日)~16日(土)は
「世界緑内障週間」です。
本日が最終日となります。
「世界緑内障週間」とは何かというと、
世界緑内障連盟 (World Glaucoma Association) が、
毎年、3月に世界緑内障週間として、
緑内障という病気の啓発活動を
世界中で展開している期間のことを、
世界緑内障週間World Glaucoma Weekといいます。
緑内障とは?
緑内障とは、目から入ってきた情報を
脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、
視野(見える範囲)が狭くなる病気のことです。
症状は、少しずつ見える範囲が狭くなっていきます。
しかし、その進行は非常にゆっくりで、
両方の目の症状が同時に進行することは稀なので、
病気がかなり進行するまで
自覚症状はほとんどありません。
緑内障は中高年の方に起こる
代表的な病気のひとつです。
(引用:松葉眼科)
緑内障は、日本人の失明原因の1位
になっている病気です。
しかし緑内障患者は非常に多く、
40歳以上では5.0%、
つまり20人に1人もいるのです。
60歳以上では10人に1人といわれています。
多くの場合、特に初期段階では
症状がほとんどまたは全く現れないため、
「静かな視力の泥棒」とも呼ばれます。
若いときは問題がなくても、
年齢が高くなるにつれて、
発症のリスクが高まります。
緑内障ではないと判定された方でも、
その後も定期的な検査を受けることが大切です。
緑内障は、世界中の国で、
中途失明の原因疾患として
上位にランクされている重要な病気です。
日本でも緑内障は現在失明原因の第1位なのです。
現在、緑内障は、早期に発見し
早期から治療を継続すれば、
失明する可能性の低い病気になってきています。
40歳を過ぎたら眼の定期検診を!
緑内障の特徴の一つとして、初期・中期には、
自覚症状が少ないため、罹患している事に
気づかない場合が多く、世界の国の中でも、
日本の潜在患者数は
最多グループにあると報告されています。
緑内障は進行性の病気なため、
放置していると悪化していきます。
悪化がひどくなると、失明に至るケースがあるのです。
一度失った視野は元には戻らないため、
自覚症状の出る前に発見することが重要です。
定期検査で何をするの?
眼科での定期検査では、
以下のような様々な検査が行われます。
- 眼圧測定: 緑内障の主なリスクファクターである眼圧の高さを測定します。
- 視野検査: 視野の損失を検出するために行われます。
- 眼底検査: 眼科医が直接視神経を観察し、損傷の有無を評価します。
緑内障は遺伝的な要素が強く、
家族内での発症例がある場合、
リスクが高まります。そのため、
家族に緑内障の歴史がある人は特に、
定期検査を怠らないようにしましょう。
視力は私たちが日常生活を送る上で
不可欠なものです。緑内障のような病気は、
一度失った視力を取り戻すことはできません。
なので、定期的な眼科検診による
早期発見と治療が、この「静かな視力の泥棒」に
立ち向かう最も有効な手段なのです。
自分と、自分の大切な人の視力を守るために、
定期検査をすることを強くおすすめします。