コンタクトレンズ販売に 社会的批判が強まる 攻撃してきた相手が撤退【社長経営学】シリーズ28

投稿No:9711

コンタクトレンズ販売に社会的批判が強まる 【社長経営学】シリーズ28

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コンタクトレンズ業界は

神戸に限らず全国で激しい競争が広がり、

さまざまな社会的問題を引き起こしました。

マスコミからの報道に応えて

1999年1月26日、弁護士団による

「コンタクト110番」が開設されました。

きっかけは、

「ハートアップ被害者の会」が

結成されたことでした。

その支援に弁護士団が、

被害者に被害の申告を呼び掛けている内容の

テレビ放映がありました。

ハートアップは

株式の公開を目指し、

急成長をしていましたが、

成長を急ぐあまりコンタクトの営利性が先行し、

医療性が後退して眼障害を各地で起こしていました。

テレビ、新聞などのマスコミも

コンタクトの安売り合戦の裏には、

健康保険医療報酬を安売りの補填に

使っているという社会的な問題が

あることを報道し始めました。

社会的批判が高まったためか、

ビジョンメガネとハートアップの日本オプティカルは、

2000年に株式公開を果たしたものの、

その後はともに経営が行き詰まり

スポンサーに経営を肩代わりしてもらい、

創業者は市場から姿を消していきました。

これに先立つ99年9月に、

ビジョンコンタクトがさんプラザビル2階から撤退しました。

97年9月からの

同じビルでの、近隣同士の戦いは2年ほど続き、

我が社としては激しい競争に巻き込まれましたが、

攻撃してきた相手が撤退したので

勝利の喜びを嚙み締めました。

とは言え、

さすがの私も、過労がたたり、

突然腰に激痛が走り、動けなくなりました。

整体師の施術を受け、

自宅で半月ほど療養をしました。

→社長経営学㉙「コンタクトレンズ 激安のカラクリ ビジネスの光と陰」

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