コンタクトレンズ安売りチェーン店 神戸に参入 持続的競争力を獲得する経営へ

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全国の安売りコンタクトレンズチェーン店が神戸に参入 持続的競争力を獲得する経営へ【社長経営学】シリーズ 25

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激安チェーン店の攻勢

神戸の眼科医会はディスカウンターが

入り込まないよう、結束して防いで来ました。

しかし、時代の流れに、

震災復興という事情が加わって、

全国的な傾向である医療性よりも

営利性が優先する市場になって行きました。

震災で傷付いた神戸の販売店に対して

全国のチェーン店が市場に参入し、

顧客を奪い合っていくのです。

安売りの原資は、健康保険医療報酬です。

我が社は神戸では

有力企業として

優位性を確保していましたが、

次第に包囲網が築かれ、

押し寄せるチェーン店の標的となってきました。

こうなると集中砲火にも崩れない、

持続的競争力を獲得する経営を迫られていました。

激戦地区を視察

競争の現実を知ることで市場の変化に適応しようと、

各地の激戦地区を視察しました。

健康保険医療報酬が安売りの原資となっていたのは

すでに、業界ではわかっていたことですが

実態はどのようなものなのか

やはり、行って見てくることです。

コンタクトの全国販売網を構築中の

ハートアップ(株式会社日本オプティカル)

勢いは盛んで、神戸にも

店舗展開のうわさがありました。

ハートアップの原型は、

HOYAの経営するアイシティーです。

アイシティー出身者が各地で、

コンタクトレンズ激安店を展開して来ました。

そこで、96年2月に本社のある

豊田市へ市場調査に行きました。

新聞の折り込み広告を入手して、

その掲載価格の安さに驚きました。

首都圏の視察

横浜と東京地区へ院長や幹部社員と一緒に行き、

都市部での競争の様子を見てきました。

視察した店舗は八重洲コンタクト、

東海メガネ横浜、そごう横浜、

富士コンタクト、アイシティ横浜などでした。

調査項目は

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価格競争、店舗の広さ、

設備の優位性などで、競争の告知方法は

チラシ広告、新聞広告、電話帳広告、

駅の看板などでした。

いかにして露出度を高くするかが

戦いのテーマのようでした。

震災復興がひと段落したので、

11月の定休日に

メニコン名古屋本社を訪問し、

田中恭一社長に直接、

震災以来の支援に感謝を述べました。

このとき田中社長は、メニコンは

①使い捨てレンズを作らない

②ソフトレンズに液体消毒は採用しない

③バイフォーカル(多焦点レンズ)の製造は延期する

④一部のディスカウント店が目玉にしているメニコン製品の

 50%OFFはやめられない、

などと話されました。

がっかりするような消極的な発言でした。

今は他人事でも、

そのうち神戸地区でも

このような競争に

否応なく巻き込まれると思うと、

今から覚悟と準備が必要と思い知らされました。

価格訴求の手段は神戸の医会と

軋轢が生じる原因となるので

それよりも商売の基本である

顧客満足を基軸にした

経営を基本戦略にしようと思いました。

→社長経営学26へ続く

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