「コウノトリが赤ちゃんを運ぶ」伝説のコウノトリのペアが ことしも淡路市で営巣
投稿No:9565
兵庫県淡路市にコウノトリが戻ってきました 子育ての準備に巣作りをしているようでした
「コウノトリが赤ちゃんを運ぶ」
コウノトリには、こんな伝説があります。
中世ドイツやノルウェーで確立された伝説のようです。
夏に妊娠して翌春に出産するという事例が、
渡り鳥のコウノトリが春に戻ってくることと重なって、
「コウノトリが赤ちゃんを運んできた」
というイメージが定着したようです。
ここ数年、淡路島にコウノトリが飛来して
子育てをして、巣立ちをしています。
淡路市には2021年の9月と、
2022年2月にもコウノトリが飛んできたのです。
そして2022年11月の現在、
また、コウノトリが飛来してきました。
コウノトリは同じ場所で巣作りをする習性があるそうで、
また今季も戻ってきてくれました。
2021年は「淡夢」と名付けられた雌1羽が巣立ちました。
2022年には「淡輝」と「淡美」と名付けられ、
2羽が巣立っていきました。
コウノトリは、高い木の上などに
枝を組み合わせて直径約2メートルの巣をつくります。
2022年の子育てをしていた時の巣と見比べると
(過去ブログ:兵庫県淡路市に コウノトリが飛来)
現在の巣はまだスカスカで小さいです。
きっとこれからふかふかの巣を作るのでしょう。
木の枝や落ち葉、草などを使い、
夫婦共同で巣を作ります。
子育て中も時折補修するそうです。
コウノトリは固い絆の一夫一婦制で、一旦夫婦になると、
ずっと同じ相手と繁殖し続けるそうなので、
同じ個体が飛来し続けているのだと思います。
(参考:コウノトリはどんな鳥?)
放鳥が始まった2005年以降、現在まで
雛を巣立たせたペアが死別以外で
ペア解消した例は無いそうです。
コウノトリは昔から
人里近くに暮らしてきた鳥で、
カエル、小魚、昆虫などの
小動物を主食としている肉食です。
この場所は見晴らしもよく、付近には畑や、
田んぼが広がっているので、
このコウノトリ夫婦は
ここが気に入っているのだと思います。
コウノトリは、田んぼや河川などの
水辺生態系ピラミッドの頂点に立つ生きものです。
そのコウノトリが自然の環境下で
生息できるということは、
その地域に多様な生きものが生息できる環境が
整っていることを意味しており、
このことは、私たち人間にとっても
住み良い環境であるといえます。
(参考:鴻巣市)
通常、2個から5個の卵を産むそうで、
2021年は1羽、2022年は2羽が巣立っています。
次の産卵はきっと2023年になるでしょう。
何羽の雛が巣立つのか、今から楽しみでなりません。
コウノトリは、体長が約1.1メートル、
羽を広げると2メートルにもなる大型の鳥です。
今回、コウノトリが羽ばたいて飛び立つ瞬間を
動画に収めることができました。
それほど大きい鳥が飛んでいると、
とても迫力があります。
このまま順調に巣作りをし、
また雛が生まれて巣立っていくのが今から楽しみです。
淡路島としても明るいニュースです。
コウノトリは祝福と幸福を運んでくる
役割があると言われています。
みなさんにも幸福が届けばいいなと思いました。
2022年11月30日