明石海峡 大阪湾 播磨灘に”春” イカナゴ漁、いかなご漁解禁 淡路市岩屋漁港は大賑わい

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明石海峡に”春” イカナゴ漁、 いかなご漁 解禁

いかなご漁 解禁

兵庫県での イカナゴ漁解禁日 の取組みは

平成5年頃から始まっており、

例年2月中旬頃に漁業者が試験操業を行い、

採集されたサンプルの全長等を県立技術センターが解析して、

その情報を基に関係漁業者が解禁日を決定しています。

兵庫県におけるイカナゴの資源量は

近年減少傾向にあり、

翌年に向けて少しでも多くの

イカナゴ資源を残すため平成29年(2017年)から

早めの終漁日を設定し、

翌年の親魚資源の確保に取組んでいます

食品の画像のようです

食品の画像のようです

兵庫県におけるイカナゴの漁獲量

出典:いかなご漁について(兵庫県)

兵庫県におけるイカナゴの漁獲量は、

平成14年頃までは1万5千トンから3万トン程度で

大きく増減を繰り返していましたが、

平成15年以降は1万トン程度で推移しており、

平成29年以降は減少し2千トンを下回っています。

いかなご漁について(兵庫県)

資料出典 いかなごジャーナル

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解禁日 岩屋漁港に来てみると

3月1日の解禁日には、

午前3時ころから、漁船が出航する喧騒が

我が家の寝間にも伝わってきました。

いかなご漁に出航

毎年、いかなご漁の就航には、

エンジンの音が岩屋の高台にまで響いてきます。

先を急ぐ漁船で、

エンジン音がけたたましく鳴ってくるのです。

早く出航して、漁場に早くついて

早く網を入れて、直ぐに岩屋漁港に戻ってくる

往復運動を繰り返すのです。

岩屋漁港では

いかなごの仕入れに来ている、

魚屋さん、佃煮屋さん、スーパーのお店

それぞれの担当者や、オーナーさんが浜で待っています。

船が戻ってきたら、直ぐに水揚げして

競りにかけます。

ほんのわずかの時間で、落札者と落札価格が決まります。

  

4ケースすと6ケース程が一回のセリにかけられる箱数です。

入札する人たちは、いかなごを手に取って

大きさ、品質を瞬時で判断し、

値段を競り合っていました。

1ケースで9万円と、

アナウンスされていたのに驚きました。

1キロの小売り価格にすると、

いくらになるのでしょう?

スーパーに問い合わせてみると

イカナゴ解禁日の1キロ価格は、2580円でした。

イカナゴのくぎ煮

いかなごのくぎ煮は、砂糖と醤油だけで味付けします。

一般的には、いかなごが小さいほど

釘煮は美味しいと言われています。

鮮度も大切

イカナゴのくぎ煮をするには、鮮度が大切です。

さっき、水揚げされたばかりの、

ピチピチのいかなごでなければ、

パリっとしたくぎ煮になりません。

3月1日 解禁日のいかなご

解禁日のいかなごは、まだサイズが小さく

透明度は高いのです。

数日で、いかなごは成長して

日に日に大きくなってきます。

岩屋漁港の競争相手

岩屋漁港から出航する漁船の競争相手は

岩屋漁港の船だけではありません。

近隣の淡路島の漁船と、対岸の垂水、明石周辺からの

イカナゴ漁に来る漁船との競争があります。

近場で獲れると、漁港も近く、鮮度も良いので

競りにかける競争が有利になります。

水揚げすると、直ぐに出航して、また網を入れます。

両岸から、少ないいかなごの資源を獲りあうのですから

イカナゴ漁は、資源の枯渇をまぬがれるために

解禁日から禁漁日までの期間は、

ほんの僅かな日数になります。

 

そのことが、漁師さんたちに競争を煽ることに繋がります。

僅かの期間に、どれだけ沢山水揚げできるかで

イカナゴの漁獲高が決まるのです。

岩屋漁港は戦場みたい

いかなごを獲った船が入ると、直ぐに水揚げされ

競りが一瞬できまり、引き取られます。

そこに、見物人や写真愛好家が近づくと、

仕事の邪魔になるので、一喝されます。

丸で、戦場のような活気です。

イカナゴの成長度合い

解禁日のいかなごは、まだ幼い新仔なので

細く、小さいサイズのいかなごでした。

水揚げされたいかなごの新仔は、

1ケースで25キロほどあるそうです。

その値段が、競りによって決まっています。

資源が枯渇すればするほど、価格は上昇していきます。

解禁日は、1ケース8万円程の落札価格でした。

イカナゴの成長は日ごとに大きくなってきて

大きくなると、価格は下がってきます。

何時、禁漁日になるか気になります。

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2022年3月2日(水)