兵庫県神河町 観光旅館 豊楽 夏は川床料理 冬はぼたん鍋

兵庫県神河町 観光旅館 豊楽 夏は川床料理 冬はぼたん鍋 観光旅館 豊楽 峰山温泉のお風呂

兵庫県神河町(かみかわちょう) 観光旅館 豊楽

大河内町(おおかわちちょう)は

2005年から神河町(かみかわちょう)になります。

神崎町の『神』と、大河内町の『河』を重ねて、神河町です。

三井銀行と住友銀行が一緒になって、

三井住友銀行になるのと一緒です。

空梅雨に終わりそうな今年の7月の中旬、

家にいてテレビの番をしているより、

またどこかで、新たな出会いと発見を求めて、

ドライブに出かけました。

今日の行方は、

とりあえず神崎郡(かんざきぐん)のあたりにしました。

中国縦貫道路の福崎から播但高速道路を経由し、

大河内町に辿り着きました。

神河町 町商工会館の紹介 観光旅館 豊楽 

大河内町商工会館を訪ね、

このあたりの鮎料理を得意とするお店をいくつか紹介してもらいました。

生憎と予約でいっぱいとか、今日は定休日とか、

鮎の用意がないなどの理由で、

なかなか適当なお店がありませんでした。

親切な職員の方のお願いで、

なんとかOKが出た店がありました。

早速訪ねて行きました。

商工会館から砥峰高原の方向に、

約10分ほど車で走ったところにありました。

川床料理 観光旅館「豊楽(ほうらく)」

観光旅館「豊楽」は、開業以来、

約40年を経過する老舗の旅館でした。

旅館のすぐ下に渓流があり、渓流に川床を作り、

川床料理を売り物にしています。

商工会から連絡をしていたので、

女将さんが出迎えに出てくれていました。

残念な事に、川床は床にニスを塗る工事をしているので、

今日は川床は使えないと言う事でした。

ちょっと残念でしたが、代わりの囲炉裏のあるお部屋に通されました。

思ったより大きな旅館でした。

観光旅館 豊楽 狸、狐、鹿、猪、テンなどの剥製

ロビーや廊下に、狸、狐、鹿、猪、テンなどの

剥製がいくつも並んでいました。

女将さんに尋ねてみると、

ご主人がハンティングをして射止めた獲物や、

車にはねられて道端に死んでいた動物を持ち帰り、

剥製にしたとの事でした。

観光旅館 豊楽 鮎料理はコース料理

鮎の料理はコース料理をお願いしました。

天然鮎を炭火で焼いていただくので、とっても本物志向です。

鹿のお肉も出ました。

苞(ホウ)の葉に包み、味噌で味を付け、

炭でじんわりと焼いていただきました。

最後に鮎を入れてご飯を炊く、「鮎ご飯」ができ上がりました。

観光旅館 豊楽 天然記念物の山椒魚(サンショウウオ)

食事が終わり、旅館の中を少し探索してみました。

入口のロビーの右側に館内の池があり、

100年も生きていると言われる天然記念物の

山椒魚(サンショウウオ)が2匹、

じーっと水の中に潜んでいました。

なかなか動かないという事でしたが、

私がカメラを向けると口を開けて噛み付いてきました。

危うく噛まれるところでした。

観光旅館 豊楽 峰山温泉のお風呂

温泉もあり、女将さんがお風呂を勧めてくれました。

峰山温泉のお風呂に入ってみました。

特にぬめり、匂い、塩分などの味は感じませんでした。

囲炉裏のある部屋から向かいを見れば、

山の下には渓流が流れ、

山の斜面には100年以上の樹齢を数える檜が生い茂って、

深い山の雰囲気を醸し出しています。

檜は、かつては市場価格は高く、

一本売ればしばらくは食べられると言うほどの

山林主の金脈の時代がありました。

今は檜を伐採しても、これを切り出して製材し、

消費地に運ぶだけでも人件費がかなりかかり、

船で入ってくる輸入木材に価格が

対抗できない時代になっているそうでした。

観光旅館 豊楽 老舗の雰囲気

豊楽は広くて、老舗の雰囲気を持っていますが、

老舗という事は設備は老朽化することであり、

それだけに新しい設備の競合企業とは競争が不利になるはずです。

広い設備をリニューアルするには、何億円かかかるでしょう。

それをまた回収するとなると、

更にたくさんのお客様に来て頂かなければなりません。

そうすると人件費もいるでしょうから、

私だったらどうしようかなぁ、

どうしたらマーケティングがうまくいくかなぁ、

と頼まれもしないのに、

旅館の経営を頭の中で勝手に考えてみました。

自然に囲まれて、

自然志向の顧客にはたまらない魅力があります。

旅館の業務は施設の維持だけでも人手がいり、

女将さんを見てても仕事は山ほどあるようでした。

やはり私には無理かなぁと思いながら、お店を出ました。

女将さんは、冬はぼたん鍋もあります、

と、私にリピートを勧めてくれています。

もう一度下の渓流を見るために降りて、

川の流れをしばし見とれていました。

渓流の水が岩に分けられ、

また下の方で一つの流れになる様子をじっと見ていました。

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢わむとぞ思ふ

崇徳院(すとくいん)の

「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢わむとぞ思ふ」

の歌を思い浮かべました。

そういえば、今は7月で、夜空には天の川が流れ、

きっと峰山で夜空を見れば、満天の星が見えそうです。

この歌はもともとは恋の歌ですが、川の流れも、

人生も、企業の行く末も流転のように、

上の方から下に向かって流れ、

ある時は思いがけない障害に当たり、思うようにならなくても、

また月日が経てばいつの日か障害も忘れる時があるように思います。

生々流転、このような気持ちと重ね合わせられるように想いました。

まとめ

家を出るときは予定もない行動でしたが、

商工会で紹介され、思いもかけぬくつろげる旅館を紹介受け、

心豊な一日を過ごせました。

このような予期せぬ1日がリフレッシュの素となります。

大河内町にお越しの時は、

峰山温泉観光旅館「豊楽」を訪ねてみてください。

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2004年7月15日(木)