どんな街に住みたいですか? 緑の茂る街づくりは、自分自身にメリットをもたらします
投稿No:9018
どんな街に住みたいですか? 情けは人のためならずのように、緑地は人のためならず 緑の茂る街づくりは、自分自身にメリットをもたらします 兵庫県立淡路景観園芸学校 受講記㊱
どんな街に住みたいですか?
淡路景観園芸学校の平田富士男先生の講義です。
どんな街に住みたいですか?とアンケートをすると、
緑豊かな街、便利な街、笑顔で挨拶がある街、
静かな街、安全・安心な街
深呼吸したくなる街、歴史・文化のある街、
美味しいものが揃っている街
災害が無い街、高齢者に優しいい街、落ち着ける街、等
このような、幅広い意見が出ました。
どんな街に住みたいですか? 街づくりの目標
このような、住みたい街にするには、
街づくりの目標を決めなければ、
住みたい街はできません。
目標は、住みやすい街をつくることです。
住みやすい街づくりを目的に設定し、
その街づくりにおいて、
緑地は私たちの生活にどのような効果をもたらすのか?
緑の茂る街づくりのための
目的設定の重要性についてのお話です。
どんな街に住みたいですか? 緑地のある街づくり
講義を受けて、道路わきの花壇や、
街路樹の目的を考えました。
道路際にきれいな花壇や樹木をよく見かけます。
その花や緑には様々な目的があります。
緑地づくりの目的を明確にすること
住みたい街には、緑地が必要です。
緑のまちづくりにおいて、
何のために緑地をつくるのかを明確にすることが大切です。
緑地設計の内容を規定し(何をどのように植えるのか)
緑地管理の方針を規定(どういうふうに活かし、楽しむのか)
することが大切です。
これらを明確にしないままただ植えると、
埋め草(ただ空いている空間を埋めるだけのもの)となり
意味のなさないものになります。
どんな街に住みたいですか? 緑地のある街
緑地のある街にするにも、
緑を植える「目的」を再確認し、
それにもっとふさわしい場所を選び、
場所を確保することになります。
先に場所ありきの場合は、
場所の状況と目的を踏まえて緑地確保の「目的」を設定をします。
緑地の基本方針
- その「場」、その「目的」にふさわしいものを植栽する
- 目的が達成されるようにきちんと管理する
- 植物は生き物だから、世話をする
例えば、街路樹を選ぶときには
道路わきの決して環境の良い場所に
植えられるわけではないことを考慮しなくてはいけません。
過酷な環境に耐える木を選ぶ。
- 木の寿命が長いこと
- 様々な病気や害虫への抵抗力が高いこと
- 大気汚染や人の往来に耐えられること
- 乾燥や暑さに強いこと
それらの条件を満たしている
イチョウやケヤキなどの木が多く使われています。
どんな街に住みたいですか? ①安心・安全・快適な街
目にも鮮やかな花や、
木は見る人に季節を伝え安らぎを与えます。
緑地があると防災上にも安全、安心が得られます。
季節ごとに様相が変わる、緑地、花は
精神的な快適性を提供してくれます。
どんな街に住みたいですか? ②便利で生き生きとしている
街路樹が車やバイクなどの騒音を軽減してくれたり、
空気をきれいにしてくれます。
どんな街に住みたいですか? ③自然が豊か 美しい
対向車のライトなどから守る役割があります。
場所のある街づくりをすることは、
その場所により様々な目的があり、
効果が期待できることが考えられます。
どんな街に住みたいですか? ④歴史・文化の香りがある
どんな街に住みたいですか? ⑤コミュニティーが暖かい
花とみどりのまちは、見て楽しい、癒される、
優しくなれる、気持ちが明るくなる、
落ち着く、成長を喜びと感じる、成長・過程が楽しみ
喜び、コミュニケーションのきっかけになります。
①景観形成 ②コミュニティ形成 ③環境保全
④レクリエーション(リフレッシュ)文化
⑤防災に繋がります。
緑地は人のためならず 緑の茂る街づくりは、自分自身にメリットをもたらします
講義のまとめは、自分自身の家をブロック塀で囲って
近隣との境界を明示するよりは、
自分自身でも、緑地をつくることが、
自分自身の住宅環境が優しくなって、
ブーメラン効果が現れるということでした。
この例えが、情けは人のためならず、
その応用が、緑地は人のためならず、でした。
2021年6月4日(金)