解体工事が始まる 費用は「8億8000万円」 淡路市釜口の巨大仏 世界平和大観音像 財務省近畿財務局の判断で、もったいなくも、取り壊しに 

投稿No:8972

淡路市の巨大仏 世界平和大観音像 財務省近畿財務局の決定で、もったいなくも、取り壊しに

”10年以上放置”…淡路島の「巨大観音像」 解体工事が始まる 費用は「8億8000万円」 配信 関西テレビ

出典 ヤフーニュース 関西テレビ

世界平和大観音像 もったいなくも、取り壊しに

淡路市釜口の巨大仏 世界平和大観音像は、国道28号線を走ると

遠くからでも目立ち、位置確認の目印になります。

直ぐ下のレストランで話を聞くと、最近は劣化が進み、

外壁の一部が強風の時には飛んで落ちてくるようで、

地元では、危険な存在になっています。

パワースポット魂~神社・スピリチュアルを語る~

仏像を、もったいなくも、取り壊すことになるとは、

どうしてでしょうか?

調べてみました。

淡路市釜口の巨大仏 世界平和大観音像 

明石海峡大橋から、淡路市の東海岸線、

国道28号線を洲本方向へ向かうと、大きな塔のようにも見えますが

近くで見ると、巨大な白い観音像です。

高さは、100mを超える高さなので、遠くからでも見えます。

この巨大観音像は、現在困った存在になっています。

どんな様子なのか、観音像の近くに行ってみました。

世界平和大観音像 誰が建てたのか?

この観音像は、正式には世界平和大観音像と呼ばれています。

誰が、何の目的で建立したのか、調べてみました。

建てたのは、淡路島出身のオクウチグループの創業者、奥内豊吉さんです。

奥内豊吉さんは、大阪市西区を中心にオフィスビル、

賃貸マンション、ビジネスホテルなどの

不動産事業の経営で成功した人です。

世界平和大観音像 いつ建てたのか

1977年に建立しています。

100メートルの巨大な観音菩薩像が施設の中心となっているほか、

敷地内には十重之塔(高さ約40メートル)、五百羅漢像、

「自由の女神像」のレプリカ、

蒸気機関車D51 828も置かれていました。

淡路市釜口の巨大仏 個人コレクションの博物館

観音像の台座部分の1階は

「豊清山平和観音寺」として本尊が祀られ

宗教施設の様相を呈していましたが、

宗教法人としては認可されていませんでした。

上階ならびに地階のほとんどは

奥内の個人コレクションからなる博物館でした。

観音像の首の下付近は、大阪の街並みや大阪湾を一望する

有料の展望台となっていました。

世界平和大観音像 建立の目的

建立の目的は、観光客誘致目的で建立されたようです。

当初は、多い日には2000人の来客があったようですが、

一般観光客や観光業界、地元からは異端視されていました。

1988年に奥内さんが死去し、

奥さんが故人の遺志を引き継いで営業を継続しました。

しかし、奥さんも2006年死去し、

施設は閉館となり、次第に廃墟となっていったのが、経緯です。

世界平和大観音像 相続放棄

閉館後は遺族が相続を放棄したため、

アメリカのリーマン・ブラザーズ系金融機関が一時債権を保有した。

同社が2008年9月に世界金融危機により

会社更生法を申請したため、別会社へ債権が移行しました。

神戸地方裁判所により2007年から2008年にかけて

競売にかけられましたが、入札者はいませんでした。

その後施設は全く管理されなかったので、経年劣化により

コンクリートの破片などが、

周辺に落下するなどのトラブルも発生しました。

複雑な権利関係により撤去は進まず、

地元では困った存在になりました。

世界平和大観音像 危険な状態に劣化

このままでは、倒壊の危険も出てきたため、

淡路市が2009年5月に

「世界平和大観音像検討委員会」を設置して、

対応を協議する機関としました。

2011年9月10日、

淡路市職員ら50人が内部調査を行いました。

大観音像台座の出入口は壊され、盗難や雨漏り、

腐食などが確認されました。

展望台は望遠鏡が倒れ、雨漏りや天井板の剥落などがあり

危険な状態であったことから、

出入り口の封鎖や、十重之塔の屋根に葺かれた

銅板の飛散防止対策などが行われました。

世界平和大観音像 買い手なし

2012年頃には、

評価額6億2000万円・関連施設を含めた不動産取得税と

登録免許税合わせて4000万円以上で一時売却が進行し、

税金の減免についても、

淡路市から一定の譲歩が引き出されましたが、

高額な税評価額から売却は成立しませんでした。

世界平和大観音像 台風被害でさらに損傷

2014年8月の台風第11号通過時や

2018年には外壁が一部崩落するなど危険な状態となっていきました。

2019年時点で淡路市都市計画課は

空き家対策特別措置法の対象になると思う」との見解を示しました。

門市長は「そこまで強制的に行うのはどうか」と難色を示し

債権者からの訴訟や税金支出への反発も予想されることから、

具体的検討には至りませんでした。

世界平和大観音像 国の所有となり もったいなくも撤去予定

2020年3月30日

相続人がいないことから、民法の規定により、

土地を含めて国の所有物となりました。

財務省近畿財務局は、もったいなくも、

観音像を周辺施設と共に解体撤去すると発表しました

2020年度中に塔と山門、

2021年度から2か年で

観音像をそれぞれ撤去する予定になっています。

出典 ウィキペディア(Wikipedia)平和観音寺

参考資料 巨大仏の一覧

牛久大仏
(牛久阿弥陀大佛)
牛久浄苑[8] 茨城県牛久市 阿弥陀如来 立像 120.0m 1993年 Ushiku Daibutsu.jpg
仙台大観音
(仙台天道白衣大観音)
大観密寺 宮城県仙台市泉区 白衣観音 立像 100.0m 1991年 Sendai Daikannon (1870523730).jpg
世界平和大観音像 平和観音寺
(非宗教法人:閉館)
兵庫県淡路市   立像 100.0m 1991年 Heiwakannonji,平和観音寺,世界平和大観音像 DSCF3845.JPG
北海道大観音 天徳育成会
(旧北の京・芦別[9]
北海道芦別市   立像 88.0m 1989年  
加賀大観音 観音院加賀寺(レジャー施設[10] 石川県加賀市   立像 73.0m 1988年  
小豆島大観音 小豆島大観音佛歯寺
(通称)仏歯寺
香川県小豆郡土庄町 聖観音 立像 非公表[11]
(68m ?)
1994年 Shodoshimadaikannon.jpg
久留米大観音
(救世慈母大観音)
大本山成田山久留米分院 福岡県久留米市   立像 62.0m 1982年 Kurume Narita-san Heiwa Daibutsu Tower and Jibo Kannon statue.jpg
会津慈母大観音 会津村(法國寺[12]会津別院)
(宗教法人運営のレジャー施設)
福島県会津若松市   立像 57.0m 1987年 Aizu Kannon(15624236109).jpg
東京湾観音 東京湾観音教会 千葉県富津市   立像 56.0m 1961年 Tokyo Bay Kannon.jpg
うさみ大観音
(世界平和大観音)
うさみ観音寺[13] 静岡県伊東市   坐像 50.0m 1982年  
釜石大観音 釜石大観音[14] 岩手県釜石市 魚籃観音 立像 48.5m 1970年  
高崎白衣大観音 高野山真言宗慈眼院 群馬県高崎市   立像 41.8m 1936年 Takasaki-byakui-dai-Kannon.jpg
七つ釜聖観音 長崎西海楽園(2007年閉鎖) 長崎県西海市   立像 40.0m 1990年  
親鸞聖人大立像 西方の湯 新潟県胎内市 狭義の仏像ではない 立像 40.0m 1990年  
佛願寺大涅槃像
(旧・恵山釈迦涅槃像)
舎利山佛願寺大涅槃聖堂 北海道札幌市南区   涅槃像 全長45m 2005年
(移設)
 
恵山釈迦涅槃像 恵山モンテローザ(1998年閉鎖) 北海道函館市   涅槃像 11m
全長45m[15]
1988年
〜2003年[16]
 
篠栗釈迦涅槃像[17] 南蔵院 福岡県糟屋郡篠栗町   涅槃像 11.0m
全長41m
1995年

出典 ウイキペディア 巨大仏

2021年4月25日(日)