たこ焼き、明石焼き なにが違うのか、真似して作ってみて分かったこと

投稿No:8870

たこ焼き、明石焼き なにが違うのか分かったこと。たこ焼き ソースで食べるたこ焼き。 明石焼き(卵焼き) 出汁で食べる明石焼き

たこ焼きと明石焼き、何が違うの?

明石焼きは明石を中心とした、
 
東播磨・神戸市西部の地域の郷土料理です。
 
見た目はたこ焼きに似ています。
 

江戸時代の終わり頃から食べられていたようです。

明石焼きは、たこ焼きのルーツのひとつであるといわれています。

たこ焼きは薄力粉を、明石焼きは卵を多く使います。

薄力粉から作るたこ焼きのレシピのご紹介です。

たこ焼きの粉は市販されていますが、薄力粉でも簡単に作れます。

市販のものだと粉が余ってしまうことなどがありますが、

薄力粉から作れば、量を自分で調整できるので便利です。

卵をたっぷり使う明石焼きは、とてもやわらかく、

たこ焼きと同じように焼いても半球形になります。

具材にたこや天かすなどを入れるたこ焼きに対して、

明石焼きの具材はたこだけです。

また、たこ焼きのようにソースやマヨネーズなどは一切つけず、

だし汁に浸して食べるのも特徴です。

明石焼き 大阪のたこ焼きとは、ここが違う

1. 鶏卵をたっぷりと使っています。だから色味が黄色いという違いがあります。

  短時間で焼き上げるので、表面を焦がすことはありません。

2. 薄力粉以外に浮粉と呼ばれる小麦でんぷんの粉を使うので、

  ふわふわで生地がやわらかいのが特徴です。

3. 焼き板は熱伝導の良い銅製です。

  焼き板のくぼみはたこ焼き用よりも浅く、完成形はボールのような球形にはなりません。

4. 明石焼きを裏返すのに銅製の焼き板を傷つけないよう、

  金属製の先の鋭い千枚通しを用いません。箸を使います。

5. 具材は基本的にタコのみです。出汁に浸して食べます。

6. 店舗によって材料が異なり、

  薄力粉を全く配合しない店舗もあるため、店舗ごとに味や柔らかさが変わります。

出典 Wikipedia

たこ焼きと明石焼き 生地の濃さの違い

奥さんの希望で、お昼にはたこ焼きと明石焼きを作ることになりました。

たこ焼きと明石焼きには、いくつもの違いがあります。

大きな違いは、明石焼きの生地は薄力粉の濃度が薄いことです。

濃度が薄いと、焼く時間はかかります。

仕上がりはふっくらとした柔らかさになります。

タコ焼きも明石焼きも たこが共通

共通するのは明石焼きもたこ焼きも、

たこの切り身を入れることです。

お店で使うたこの切り身より、大きめに切ったタコの切り身です。

たこ焼きと明石焼き 具材は何を入れるのか

たこ焼きには、いろいろと具材が入っています。

用意したのは、紅ショウガ・ネギ・カツオとさばの削り粉・天かすです。

明石焼きには、たこしか入れません。

紅ショウガは酸味と食感がプラスされてより美味しさが引き立つように

思います。

定番のネギは粉もんと相性が良いですね。

さばの削り粉などの魚粉を入れると、旨味がプラスされます。

天かすを入れるとコクが出て、天かすの油でたこ焼きの表面がカリっと焼きあがるそうです。

たこ焼きと明石焼き 味付け ソースと出汁 

たこ焼きの味付けには、お好み焼き用のソースを使います。

最近では、マヨネーズをかけることもあります。

明石焼きは基本はだし汁でいただきます。

だし汁には、昆布・かつおぶし・醤油・みりんを使います。

美味しく仕上げるコツとしては、塩を加えた方がより美味しくなりますが、

家庭用では塩分を控えます。

たこ焼きと明石焼き ホットプレートで作ると

電気のホットプレートはたこ焼き用のプレートです。

穴は30穴あります。

電熱式なので、熱が均等に行き渡るように配線されています。

割り箸を2本使って布を巻き付け、オリーブオイルでたこ焼き器の穴に油を塗り付けていきます。

最初、試しに明石焼きから始めました。

薄い生地の液を10個分流し入れて、ひとつひとつにたこの切り身を入れると、

後は熱が入るのを待ちます。

焼き鳥用の竹の串を使って明石焼きをぐるりと回してみると、

上手く丸く回りました。

急がないでゆっくりと加熱したので、ふんわりとした明石焼きができました。

これをだし汁で頂いてみると、普段よく食べに行っているさんプラザ地下の「たちばな」の明石焼きに近いような出来栄えになりました。

但し、何十年も続いているお店と同じ様なわけにはいきません。

たちばな さんプラザ店の明石焼き

生地も緩く、ふわっとした仕上がりで、出汁と一緒にいただきます。

だし汁には三つ葉を細かく刻んで入れています。

出し汁を啜ってみると、出汁汁だけでも美味しい、吸い物のようです。

たこ焼きと明石焼き 流し込み

明石焼きが上手くいったので、次はたこ焼きです。

たこ焼きには生地の液を穴からあふれ出るほど入れます。

たこの切り身、紅ショウガ、カツオの粉、天かす、ネギを上から加えていき、

しばらく加熱を続けます。

たこ焼きと明石焼き 丸め方

ある程度熱が加わると、たこ焼きの形になるように竹の串を使ってぐるりと回転させます。

周りにあふれていた生地の液はこの時一緒に丸め込んでいきます。

たこ焼きを焼く係は大変です。絶えず串を使って、

たこ焼きの形が丸く球体になるように回し続けます。

均等に熱が加わるように回し続けると、表面がこんがり焼けて、

たこ焼きらしくなってきました。

お皿に取り、ソースやマヨネーズを好みの分量を付けて頂きました。

たこ焼きと明石焼き 副菜いろいろ

奥さんがいろいろ副菜を用意してくれました。

茹でたブロッコリーやほうれん草、トマト、シーフードのサラダでしっかり野菜も摂ります。

一緒に頂いたのは、鯛の刺身の昆布締めとウニの貝焼きです。

昆布締めの昆布を開くと、綺麗な鯛の切り身が出てきました。

昆布の旨味がよく染み込んで身が締まり、美味しいお刺身になっています。

うに貝焼き 福島県いわき市の郷土料理

福島県いわき市のウロコジュウというお店の「うに貝焼き」も一緒に頂きました。

大ぶりな貝殻に蒸し焼きのうにが詰まっています。

『ウニの貝焼き(ウニのかいやき)は、ウニの身をホッキ貝の殻に盛り付け、

蒸し焼きにした福島県いわき市の郷土料理である。

いわき市のウニの貝焼きは江戸時代の末期ごろ、

日持ちしないウニを保存するために作られたのが始まりとされる。』

参考 Wikipedia

冷凍の状態で届くので、冷蔵庫に移してゆっくりと解凍していきます。

お店の案内リーフレットによると、

『美味しい食べ方・・・

自然解凍(冷蔵庫にて5~6時間)後、お酒を2、3滴ふりかけて、

殻付きのままラップに包み、電子レンジで30秒~1分温めてください。

お好みで、お塩やわさび醤油をつけてお召し上がりいただきます。

真ん中を箸で摘み、一口ウニの味見をして、

その穴にわさび醤油をちょっと入れながら食べると、

きれいに美味しく食べることが出来ます。』

と書かれていました。

この通りに解凍して、頂きました。

思いのほかボリュームがあるので、ご飯に混ぜて「うにご飯」にしても

いいかもしれません。

タコ焼き、明石焼きでお腹いっぱい

このぐらいでお腹がいっぱいになるのか心配でしたが、

お腹いっぱいになって、作った生地の量が満腹にぴったりでした。

わりに簡単にたこ焼きと明石焼きができたので納得ですが、

面倒なのは後片付けです。

粉もんの料理は油も使うので、洗い物は大変です。

たこ焼き 明石焼き 関連記事 アーカイブ

2021年1月10日(日)