兵庫県立大学水泳部「淡泳会」総会
旧神戸商大水泳部のOBが組織する「淡泳会」の総会がありました。場所は大阪の梅田にある全日空ホテルの高砂の間で行なわれました。淡泳会は、OB、OGが現役水泳部員を応援する目的を持っています。
2004年から、神戸商大は兵庫県立大学に統合されました。これにより、神戸商大の淡泳会は長い歴史を終えることになりましたが、姫路工業大学と看護大学には水泳部がなかったので三大学統合後も県立大学の水泳部は淡泳会が引き継ぐことになりました。
これまでの神戸商大の部旗から、新しい兵庫県立大学の水泳部の部旗が、今日初めてお披露目されました。2004年の夏のシーズンには間に合いませんでしたが、2005年からはこの新しい部旗を立てて他校との試合に臨むことになります。
淡泳会の総会では、まず4回生の部員の挨拶と就職状況についての報告がありました。さらに、来シーズンの主将の挨拶もありました。
偶然なことですが、主将が鯖江市で幼い頃からスイミングプールで教わっていた先生でもあり、スイミングスクールの社長でもある上野さんも神戸商大の水泳部員だったそうで、今日はかつての師弟の再会となりました。
せっかくのチャンスなので、スイミングスクールの経営について、上野さんに問題点を尋ねてみました。経営上、問題となる事は何であるか、例えばプールを維持する光熱費、水道代、浄化費用などの水に関するコストでしょうか、と尋ねたところ、上野さんはスイミングスクールを黒字にすることは、とっても難しい問題を抱えています。その原因は選手の育成の為に多くの出費をしなければ、選手が育たないからだそうです。
以前、大学院でサービス・マーケティングを研究した時、修士論文の中で「スポーツクラブの事例研究」を取り上げたことがあります。
この研究のためにティップネスの白井省三社長、東急スポーツオアシスの高野毅社長、コナミスポーツの石原悟社長、イトマンスイミングスクールの小谷博之社長、セントラルスポーツの村井良孝副社長、ディックルネサンスの高崎尚樹部長(いずれも役職は2001年6~11月当時)らの経営者に直接お会いしてスポーツクラブのマーケティングについてご意見をいただいたことを思い出しました。
わずかでも全国で通用する一流選手が育てば、スクールの黒字化も夢ではない、との事でした。なんだかスターを育てるプロダクションの社長と共通するような問題と感じました。人を育成する事の難しさと、根気のいる長期的な取り組み姿勢に感心いたしました。
上野社長にとってみれば、幼い頃から水泳を通して人生を教えていた生徒が大学の水泳部の主将になったことは、きっと嬉しかったと思います。しかし、側で二人の話を聞いているとまだまだ注意、指導、励ましが続き、「しっかりやれ」と叱咤激励の嵐のようでした。ホテルの美味しい料理をバイキング形式でいただき、ビールもどんどんすすんでいくうちに、先輩OB方からの近況報告や現役生に対する励ましの言葉がありました。その後、だんだんと懇親会のように席を替え、食べながら飲みながら交流をすすめていました。
2時間の予定の時間はあっという間に終わり、いつのまにかお開きの時間がきました。
今の4回生は来年の今ごろはOBなので、何があっても総会に参加し、これまでサポートを受けた分を今度は現役生にお返しをすることを忘れないようにという、淡泳会会長からのお願いがありました。
2004年10月22日(金)