自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? 自然と人を仲介する 兵庫県立淡路景観園芸学校 ⑱

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自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? 自然と人を仲介するインタープリター兵庫県立淡路景観園芸学校 ⑱ 

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? インタープリターとは

インタープリター(interpreter)は、

自然と人との「仲介」となって自然解説を行う人物のことです。

 出典 Wikipedia より抜粋

淡路景観園芸学校のカリキュラムは多彩です。

今日の講義は、淡路景観園芸学校を修了して、

インタープリターを実践している4名の方から、

自然の素晴らしさを教えていただきました。

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? インタープリターの案内で学校の森を散策

景観園芸学校のキャンパスを利用して、インタープリター4名の方が

それぞれ分担して、自然を紹介をする実習です。

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? 

という期待も込められています。

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? 実習

キャンパスの中の奥深いところに行くと、普段見過ごしている里山の木や、

秋になったら実る木の実をひとつひとつ手に取って、説明してくれました。

この鮮やかな紫色の実は「ムラサキシキブ」です。

これは「サネカズラ」でしょうか。

キャンパスの奥の方には、イノシシ用の捕獲の罠が仕掛けられていました。

野生動物の増加と植生の変化、農作物を荒らされる被害、

人が野生動物に襲われる被害も深刻な問題になってきています。

上手に共存していくために駆除が必要なこともあります。

そういった現実を見て、考える機会にもなっています。

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? 淡路島公園でのインタープリターの活動

『淡路島公園には「淡路島公園を楽しもう会」という団体が活動を展開しています。

本団体は2004年に組織化し、“淡路島公園の自然を愛し、

公園を楽しみたい人々が主体となって、楽しい公園をつくり、

楽しく公園を使っていくこと”を目的に活動を開始しました。

また2006年には、淡路島公園インタープリター養成講座を開始し

インタープリターが活動を始めました。

012年には淡路島公園の芝生広場の入り口に設置されたハーブ園を拠点として

ハーブ同好会カレンデュラが設立され、

2014年には淡路島公園インタープリター会が組織化されました。

2016年5月にはこれまで複数のグループとして活動してきた市民グループは、

再編成され、互いに連携と協働を行うために「淡路島公園楽しもう会」として出発しました。』

とあります。

出典 兵庫県立淡路景観園芸学校HP

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? 自然の材料でつくる

『淡路島公園楽しもう会』の詳しい活動紹介もありました。

淡路島公園には、広い自然林があります。

自然林の中から素材を見つけ出して、細工物を作っていました。

淡路島公園の中で、採取できる材料を使って、

竹かごや竹細工などを作るのも

インタープリターの活動のひとつです。

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? 植物の生存競争と環境への適応

なんとなく茂っている、樹木や草たちも,そこが子孫を残すために

優れた環境であることを聞きました。

一つ一つの樹木にも、そこに茂っている理由があるのです。

ここに茂っている草木は、どうしてこの場所を選んで育っているのか、

そのような説明がありました。

普段、車が通る、人が通る、そういう場所を好んで茂る草もありました。

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? タンポポの説明

タンポポには、日本タンポポと西洋タンポポがあります。

日本タンポポは昆虫などの助けを借りて受粉する他家受粉が必要ですが、

西洋タンポポは受粉しなくても自分で種子を作り出せるので、

繁殖力が強いのが特徴です。

笹もほっておくとどんどん増えます。

里山の手入れには、笹の伐採も欠かせません。

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? オオバコの解説

こちらは「オオバコ」の花の説明を受けているところです。

オオバコは少し特殊な環境で育ちます。

人が草を踏むことで草の実がはじけて、

繁殖に有利な環境を選んでいるそうです。

人の踏み付けが弱い場所だと、ほかの草に負けてしまって育たないそうです。

インタープリターの方からは、私たちにも会に入るように案内がありました。

自然を楽しみ、自然を慈しむ、奥ゆかしい活動だと思いました。

自然の解説者(インタープリター)を目指しませんか? まとめ 

日本の山野で、将来的な脅威は孟宗竹です。

里山の管理が出来なくなると、

そこはいつの間にか竹藪になって行きます。

「インタープリター」の活動内容を詳しく聞いてみるとなかなか奥深いですが、

まだまだ日本ではこの言葉自体に馴染みが薄く、

国家資格などがあるわけではないため、

その地域の団体に委ねられているところが大きいように思います。

自然の豊かな日本では、昔から自然と共生するように生活をしてきました。

そのため、豊かな自然の知識を持ち、それを楽しみながら伝えてくれる方が

どこでもいらっしゃり、子どもたちの自然体験にも一役買っておられました。

今私が受講しているこの講座も、

修了すれば景観に関する様々な活動に参加したり、

自宅の植栽に知識を活かすことができます。

放置されていた自然の手入れをすれば、いずれまた、

豊かな状況になっていきます。

私も今から、ここで学んだことをどう生かそうかと考えるとワクワクします。

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2020年12月3日(木