ふるさと納税 問題点とは 沖縄恩納村ステーキハウスナカマ STEAK HOUSE NAKAMA
ふるさと納税 問題点 STEAK HOUSE NAKAMA 098-967-7022 第176回沖縄訪問(3)
ふるさと納税の問題点 ① 自治体同士の競争激化で総額は膨張
ふるさと納税制度が定着してきています。
その結果、故郷納税の総額は、毎年増えてきています。
そうなると、想定外の問題が明らかになってきているのです。
問題は、ふるさと納税の獲得競争が、自治体同士で起きています。
競争は良いのですが、競争の仕方に問題が出てきています。
(図表出所 シニアガイド)
総務省が2018年度のふるさと納税の実績を公開しました。
2018年度のふるさと納税の総額は5,127億円で、
前年度の1.4倍となりました。
これはAmazonギフト券を返礼品とした大阪府 泉佐野市など、
自治体同士による競争が大きく影響しています。
ふるさと納税の問題点 ② 自治体同士の競争ルールが曖昧
ふるさと納税の受け入れ額が多かった自治体の1位は、
泉佐野市で497億円でした。
2位から4位までは静岡県 小山町、
和歌山県 高野町、佐賀県 みやき町です。
(図表出所 シニアガイド)
この4つの自治体だけで、1,111億円を集めており、
ふるさと納税全体の22%を占めています。
この4つの自治体は、過当な競争などを理由に
2019年6月1日以降は総務省の指定を外されました。
4つの地方自治体への税金が還付されません。
ふるさと納税 問題点 ③ 寄付金の半分以上は経費で消える
ふるさと納税に関わる経費の多さが、問題になっています。
ふるさと納税に関わる経費は、
寄付された金額の55%に達しています。
せっかく寄付をしても、半分以上は経費となり、実収入になっていません。
返礼品の調達費が大きく、受け入れ金額の35.4%を占めています。
2019年6月以降は、法律によって返礼品の調達に充てる金額が、
30%以内になるよう義務付けられました。
これによって多少の改善はされる見込みですが、
依然として経費の割合が高くなっています。
ふるさと納税で、リターンを期待する人たちには、
リターンが小さくなったのです。
ふるさと納税 問題点 ④ 自治体の住民税が減少
問題は、ふるさと納税をする人が多くなると、
その人たちが住んでいる自治体の住民税が減ってしまいます。
ふるさと納税は、寄付を行なうと、
寄付の金額から2,000円を引いた額について、
所得税と住民税から控除という名前の割引が受けられる制度です。
神奈川県 横浜市に住んでいる人が、
泉佐野市に1万円のふるさと納税をすると、
横浜市に入る住民税が8,000円少なくなります。
この控除の金額が一番多いのが神奈川県 横浜市でした。
その金額は136億円に上ります。
ふるさと納税 問題点 まとめ
ふるさと納税は、税金を納めて貰う、
国、地方自治体はお互いが、税金の分配をめぐって、カニバリゼーション(
cannibalization)をする共食いの相手になっているのです。
他方、納税者と返礼品の納入者は、
徴税者と利害関係が相反する関係になっているのです。
相手が得すれば、こちらは損するという関係です。
そこで、僅かでも返礼率が良いところに、
ふるさと納税をしようと、相手を選んでいるようです。
これでは、本来のふるさとを応援する理念は、薄らいでしまいます。
出典 総務省 ふるさと納税に関する現況調査結果
ふるさと納税を利用して、沖縄恩納村でステーキ
ステーキハウスナカマに来ています。
沖縄自動車道・許田ICより車で7分。
沖縄ハレクラニホテル目の前です。
オープンしたのは比較的最近で、2015年6月からオープンです。
ステーキハウスナカマへ来たのは、
恩納村へふるさと納税をした時の返礼にいただいた、
利用券を行使するためです。
返礼の利用券は、10,000円で1名利用から、
30,000円で1名利用、2名利用70,000円で1名利用、
2名利用など、幅広いコース設定になっています。
ステーキハウスナカマは、
こだわりの1ポンド厚切り牛肉のステーキや沖縄県産の黒毛和牛から、
沖縄の島豚あぐー豚まで堪能できる
アメリカンな気分満点のステーキハウスです。
産地や品種にはこだわらず料理長が選び抜いた
良質な牛肉を店内でさらに熟成させ旨みを最大限に引き出します。
部位はサーロインとリブロースの2種類に
限定しリースナブルな価格にて提供します。
おすすめは肉汁滴る1ポンドステーキ。
サイズは225gから特大サイズまでお好きなだけお肉を楽しめます。
アグー豚のローストポークを厚切りにした
オリジナルステーキやステーキ屋が作る自家製ハンバーグもオススメです。
店内は、アメリカンな明るい雰囲気の内装や数えきれないほどの
賑やかな琉球ガラスの照明が特徴的で、
大きなカウンター席がステーキの鉄板を囲み食欲をそそります。
カウンターの目の前では大迫力の
ステーキが次から次へと調理される姿に圧倒されます。
そしてボリューム満点のステーキを運んでくるのは
“ステーキガール”と呼ばれる女性スタッフです。
名物のシャカシャカポテトは大人気で、
お客様の目の前で明るく賑やかにシャカシャカ仕上げてくれます。
彼女たちの陽気なサービスがお店の売りの一つでもあるようです。
【出典:ステーキハウスNAKAMA】
ステーキハウスナカマは、
タレントの木下優樹菜さんオススメの沖縄ステーキ店です。
家族で毎年食べに来ていたようです。
ふるさと納税の返礼率は30%
沖縄のステーキは、安くて大きいと言われていますが、
肉質は値段に比例しています。
おいしいステーキを食べたいのなら、高いお金を払うしかありません。
ふるさと納税返礼で利用するステーキは、
寄付金の3割程度と考えるのが相当です。
1万円なら、3,000円程度の食事です。
見た目は大きいステーキですが、肉質は値段次第です。
今日は、沖縄の友人である片山正喜さんを誘って来ています。
利用券は2枚なので、一人分は有料のメニューを選びました。
返礼の利用券は、ステーキの他にサラダ、飲み物、
ごはんがセットになっていました。
客席から見えるところで、ステーキを焼いています。
大きなブロックから、ステーキ200ℊ分を切り裂いて、鉄板で焼きます。
焼き方は、指定でします。
ふるさと納税の生みの親 菅義偉官房長官
するさと納税の生みの親は、菅義偉官房長官です。
菅さんが、第1次安倍政権で総務大臣に就任した2007年6月に、
総務省にふるさと納税研究会を立ち上げて、
2008年4月、改正地方税法が成立して、始まりました。
ふるさと納税返礼品は 寄附額の三割以下の地場産品
ふるさと納税がスタートした時から、
或る程度の問題点は予測されていたようです。
目立ったのは、高額返礼品が現れてきたことです。
そこで、2017年には、返礼割合を3割以下にするよう、
総務省から自治体へ通達が出ました。
それでも、従わない自治体があるので、
2019年6月に、改正地方税制施行で、
「返礼品は寄附額の三割以下の地場産品」と基準を設けています。
注文したステーキがテーブルに届きました。
またところ、あまり霜は多くありません。
霜が沢山あるほど、肉質は柔らかく、値段が高くなります。
ステーキには、ニンニクが似合います。
ニンニクを焼いて貰いました。
これは、別料金です。二つにカットされたニンニクは、相当大きいサイズです。
もう一品は、ハンバーグステーキ250ℊです。
料理が揃ったので、食事を始まました。
さて、味はどうでしょうか?
私は、金松の方がおいしいように感じました。
恩納村を応援するため、恩納村へ返礼制度が無いころから、
ふるさと納税を続けています。
最近は、恩納村も競争に刺激されて、返礼制度を充実させています。
おかげで、ステーキを頂くことができました。
制度を創設していただいた、長浜善巳恩納村村長に感謝です。
2019年12月27日(金)