人が少ない沖縄へ 名護市東海岸10集落 二見・大川・大浦・瀬嵩・汀間・三原・安部・嘉陽・底仁 屋・天仁屋
人が少ない沖縄へ 大浦湾 名護市東海岸の10集落 第175回沖縄訪問記(11)
人が少ない沖縄へ 大浦湾(おおうらわん)
大浦湾は、辺野古の埋め立て事業が進められている場所です。
沖合0.5-2km付近までサンゴ礁が発達しています。2012年の沖縄防衛局の調査により、湾東部辺野古沿岸の藻場をジュゴンが餌場としていることが明らかとなったところです。
大浦湾から北へ向かうと、沖縄のやんばるの雰囲気は、ますます濃くなってきます。
これまで訪れた、名護市東海岸の10集落 二見・大川・大浦・瀬嵩・汀間・三原・安部・嘉陽・底仁 屋・天仁屋の一部を紹介します。
人が少ない沖縄へ 大浦 わんさか大浦パーク
わんさか大浦パークは名護市東海岸の10の集落 (二見・大川・大浦・瀬嵩・汀間・三原・安部・嘉陽・底仁屋・天仁屋)が、地域の豊かな暮らしの実現と活気づくりのために運営している交流拠点の直売所です。
名護市の天然記念物指定のマングローブ遊歩道や、美しい大浦湾や、マングローブのカヤック体験ツアーなども行っております。
やんばるの北の方へ向かってドライブすると、だんだんと休憩所や飲食店が少なくなってくるので、ここで一休みする観光客が多いところです。
大浦湾にはジュゴンがいるということが解ってから、大浦湾はジュゴンの保護を訴える運動が活発になっています。
ジュゴンの食べ物は、海に茂っている海藻です。
大浦湾で海藻が育たなくなったら、ジュゴンの食べるものがなくなり、ジュゴンの生態系が崩れてしまいます。
辺野古の海の埋め立ても、ジュゴンにとっては脅威です。
大浦湾からさらに北上すると、町は過疎地帯になり、畑や山林が増えてきます。
畑は赤土なので、稲作には向きません。山を切り開いて、畑にして、パイナップルの栽培をしています。
やんばるの林には、沖縄の島バナナが植えられています。
少し、サイズが小さいバナナですが、甘みがあって、とても美味しいバナナです。
わんさか大浦パークでは、お弁当も売られています。
食堂がお休みの日は、お弁当があって助かりました。
沖縄そばが、100円です。これは便利です。
お弁当と抱き合わせにするには、100円のミニそばでいいのです。
100円そばは、セルフサービスです。自分でカップにそばを入れて、そばつゆを注ぎます。
山を開拓して、植えられているのは、シークワーサーです。
シークワーサーは、四国のスダチほどの大きさのミカンです。
実を食べるのではなく、シークワーサーを絞って、汁を利用します。
2019年10月8日(火)
人が少ない沖縄へ 汀間(てぃーだ)地区の拝所
わんさか大浦パークで、つきたての餅を頂いた後は、汀間(てぃーだ)地区の久志をゆっくりと回ってみました。
普段、国道を車で走り抜けているのですが、沖縄らしい集落を見る為には、車から降りて集落の中に入って、歩いてみる必要があります。お店に入ってみましたが、買いたい物が見つかりません。
歩いていると、久志小学校がありました。久志小学校には英語で勉強するコースもあるようです。
小学校の時から英語で授業を受けていれば、英語で話すことも、書くことも、聞く事もできるようになりそうです。
これなら、高いお金を払って、留学までする必要がありません。
ゆっくり歩いて、何か変わった物はないか見つけようとしています。
見えてきたのは、汀間地区会館です。
この字が読めなくて、土地の人に何と読むのか聞こうとしても、人影は見当たりません。
久志小学校のすぐそばに神社があったので初詣しました。
神社でお願いしたのは、今年も穏やかな年でありますようにという事と、健康と家内安全をお願いしました。
この神社は、地域の聖地です。通称御願小とよばれ、戦前はうっそうたる樹木や植物に囲まれて、広い聖地は人々は畏れをなして、立ち入ることはなかったそうです。
祀っているのは、ウンバハリーからヌロー火神、根神火神、世又神が合祀されています。
沖縄では神社と言わないで、拝所と呼んでいます。
てぃーだの地区は昔はうっそうとした森だったそうですが、今は切り開かれています。
奧さんと一緒にこの辺りをぐるっとまわってみました。
汀間共同売店は、お正月で閉まっていました。
共同売店が空いていれば、この土地だけの物を見つけて、買いたかったのですが残念です。
さらに散歩が続きます。
家の垣根には、ベンガルヤハズカズラが枝を伸ばし、戸外でも花が咲いていました。
久志中学校学力向上対策委員会は起床は6時半、帰宅は6時半と定め、すこやかで元気な子が育つように奨励しています。
汀間地区に、民宿そらがあるようです。
インターネットで調べてみると、一泊2000円で、農家に体験宿泊ができるようです。
一つ一つの家は庭があり、庭には芝生が生えて、回りは防風林の木を植えています。
ここまで来ると、昔の沖縄に近い家が残っています
汀間地区をぐるっと回ってみると、空き地が目立ちます。
空き地が何カ所もありました。一つの区画が150坪~200坪くらいあります。
住む人がいなくなり、古い家は取り壊されて空き地となり、だんだんと過疎地になっているのではないかと想像します。
沖縄は台風が来るので、家の周りには防風林を作っています。
防風林は、フクギを使うのが一般的です。
フクギ並木で、昔の沖縄の雰囲気が残っているのは、山原の備瀬地区です。
ところどころ茂みがあり、茂みの回りには、石垣が積まれています。
石垣の隙間にはハブが潜んでいるので、ハブに注意の注意書きが出ています。
てぃーまの港にいってみました。ここからは辺野古岬がみえます。
埋め立て工事をしているところです。
港で釣りをしている人が居たので、汀間はどのように読むのですか?と確認すると、てーまとか、てぃーまとか、読むそうです。調べてみると、汀間の汀は、渚とか、みぎわのことで、 海や湖など水と陸地が接している水際のこと、また、波が打ち寄せる波打ち際のことでした。
2018年月日()
人が少ない沖縄へ 嘉陽地区は絶景地
「ジュゴンの見える丘」は、沖縄県ハング・パラグライディング連盟の嘉陽エリアです。
大浦湾の希少動物ジュゴンを守りたいと思います。
車を途中で停めて、1キロ以上歩きます。
崖っぷちのような細い道も歩きます。危険な道もありました。
向かうところは、「ジュゴンの見える丘」と呼ばれている、見晴らしの良い丘です。
天気の良い日には、沖縄の綺麗な海が光によって変化し、ひょっとすると、ジュゴンの泳ぐ姿が見えるかもしれない場所です。
。
「ジュゴンの丘」は、沖縄県ハング・パラグライディング連盟により、嘉陽エリアに指定されています。
テクニカルレベルとしてはB級以上で、訓練生だと、インストラクターの同伴が必要な難易度になっています。
高度差は、約90メートルです。風は、南東~南の風が吹きます。
「
ジュゴンの丘に立ってみると、自然の大パノラマです。
あいにくの雨天で、海の色は素晴らしい色は出ていなかったのですが、眺望は素晴らしかったです。
ここからハングライダーで飛び出す気持ちは、どうなんでしょう?
「やってみたいなぁ」と思いますが、怖いですね。
沖縄らしい、雄大な自然が迫ってくるので、素晴らしい海と崖ですが、ここに米軍基地が近くにあり、飛行場建設があれば、珊瑚礁も埋め立てられる危機に迫ります。
少し右手の方に、小さな島が見えます。安部オール島でしょうか?
穏やかな海であれば、あの島に泳いで渡ってみたいものです。
シュノーケルをつけて、海の底を見ながら、フィンを煽りながら、あの島に渡ってみたいものです。
今日のお天気は、とても泳げる波ではありません。
沖には白波が立ち、近づくと、引き潮でさらわれそうです。
いつまでも見飽きないほどの素晴らしい「ジュゴンの丘」で、片山正喜さんと記念写真を撮って、「いつかまた来たいなぁ」と思いながら、悪天候の中をスコールに肩を打たれながら、急いで車に戻りました。
嘉陽地区の浜辺は海流が速く 遊泳には危険です
ジュゴンの丘から、海岸線にもどります。きれいな浜辺が続きます。じゅ年8月25日(土)
この辺りは、名護市の嘉陽(かよう)地区です。
車を停めて、写真を撮ります。この辺りで、夕暮れ時にビールを飲みながら、のんびり風に当たってみたいものです。
嘉陽共同販売店の前の景色も、素晴らしかったです。
さりげなく咲いているブーゲンビリアの花も、素晴らしいです。
「泳ぎたいなぁ」と思った海岸も、実のところ、危険な海域のようです。
潮流が早く、のんびり泳いでいると、潮に流されて、水難事故が多発しているようです。
人が少ない沖縄へ やんばる 三原地区
次に見えたのは、三原共同販売店です。沖縄には、共同販売店組織が発達して、地域の人達が、生活物資を共同販売店で求めています。
コンビニとは業態が似ていても、店の構えがかなり違います。この地域にしかない物を探しにお店に入ってみましょう。
結果は、三原共同売店オリジナルの商品は、ありませんでした。
ヤンバルには、ヘゴヤシがまだ多く見られます。
ヘゴヤシを見ると、なんだか南の島に来たようで、心が落ち着く感じがします。
ヘゴヤシは、水分がたくさん含まれた土壌に育っています。乾燥地帯で育つ、ヤシの木とは、少し育ちが違うようです。
ヘゴヤシの群集を見ては感動し、ブーゲンビリア、ハイビスカスを見つけては、写真に写し、あちらこちらで止まりながら、ゆっくりと前兼久に帰ってきます。07年2月13日(火)
人が少ない沖縄へ 秘境の天仁屋地区
「カムイ外伝」の映画のロケ現場
【沖縄の名護市から日本の桜前線はスタートします。
ドライブの途中、道路から見ると、谷と谷の底に、何か人工的なものがあることを見つけて、これを確かめに行くことにしました。天仁屋の浜の辺りです。
行ってみると、なんと映画のセットが組まれていました。
川があり、海岸線をブルドーザーで整備して、「カムイ外伝」という映画を作ろうとしています。
昔、ここに忍者が住んでいたという設定です。
外から見ると、本物のように作っていますが、これは映画のセットです。
誰かが来て壊してはいけないので、警備員が車の中にいて、来場者をチェックしていたので、見学目的を告げて、セットの中へ入って行きます。
片山さんは、ここに時々潜りに来るので、見覚えのある景色ですが、以前の光景とまるっきり違うことにびっくりしています。
本来なら、今頃は撮影をしていなければいけないのですが、止まっているのは何か原因があるのでしょうか?
映画の公開予定は、2009年正月です。
本当に昔のように作っています。でも、中に入ってみると、中身はありません。
もし今、台風が来たら、吹っ飛ぶと思います。
台風に耐えられるほど強固には作っていません。
撮影は終了する予定になっていますが、止まっています。
集落のすぐ前には、海が広がっています。
車に戻りもう一度道路の上から見ると、なんだか昔に西部劇で見た映画のインディアンの部落のようにも見えます。
なるほど、このように作ったのかと思いました。
ビニールシートが屋根に張っているのがなければ、昔のように感じます。
映画のロケーションの場所を見た後は、お昼ご飯を食べに行きます。
「どこに行こうかな」と思っているときに、広告がありました。
「森のふくろう」という広告に惹かれてお店を探しながら、車は進みます。
ヤンバルの森の象徴である、ヘゴヤシが育っています。
食事処の「森のふくろう」に入って行きます。ここでお昼ご飯を頂くことにします。
お昼の1時を回った頃なので、ちょうどお昼ご飯を食べる時間になりました。
2008年1月28日(月)
人が少ない沖縄へ 古民家が残る 底仁屋地区
古木なので、顕彰の碑がたっています。ここは、名護市の底仁屋地区です。
この後、さらにヤンバルを目指して、ドライブは続きます。途中、沖縄の古い民家がありました。
「このままでは、朽ちてもったいないな」と思いますが、解体して移築するのも難しいということです。
新しい発見を求めて、ドライブは続きます。
2008年1月28日(月)