牧志公設市場 中国人観光客で溢れる市場 第174回沖縄訪問記(10)
投稿No:8361
牧志公設市場 絶滅危惧種のヤシガニを買って、二階の料理店で茹でて、カニのように食べていることに、胸が痛みます。第174回沖縄訪問記(10)
牧志公設市場 建て替え工事中は仮設市場で営業中
牧志の公設市場は、老朽化に伴い現地建て替えを行うため、2019年6月16日に営業終了していました。
そして、その翌月の7月1日からはにぎわい広場に仮設市場をオープンしています。
仮設市場には、これまでの食堂や精肉、鮮魚など85店舗が入居しました。
仮設市場の開業期間は2022年3月31日までの予定です。
【出典:おきなわ物語、第一牧志公設市場HP】
7月に移転してから、市場はどのようになっているのか、視察してきました。
移転先は、元の市場から60メート利ほど離れた場所です。
建物は、工事現場に使うようなプレハブ構造でしたが、規模は大きなプレハブです。
エスカレーターはありませんでしたが、エレベーターはありました。
牧志市場は、中に入れば以前と同じような賑わいがあります。
観光客のかたも多く、珍しい魚や、お肉をデジカメで撮っていました。
お店の配置も、以前のように見えました。
牧志公設市場は 中国人観光客で溢れています
下のお店で、魚を買って、2階の食堂に持っていって、料理してもらう仕組みは、続いています。
ありがたいことは、最近の牧志公設市場を支えているのは、中国人観光客の人たちです。
高価な伊勢えび等の高級食材を鮮魚店で買って、二階の料理店に持ち込んで、刺身にして食べる中国人観光客が多いそうです。
その注文も、数万円も、十万円を超える支払う豪勢な注文で、日本人客ではあり得ない散財のようです。まさに爆食いです。
絶滅
危惧種指定のヤシガニを 中国人観光客の人たちが食べてる
驚いたのは、ヤシガニがまだ売られいることです。
環境省の絶滅危惧種に指定されているのにも関わらず、展示販売されていました。
ヤシガニは売っても、買ってもいけないのです。
絶滅危惧種のヤシガニを買って、二階の料理店で茹でて、カニのように食べていることに、胸が痛みます。
お店の方に、どこで捕獲されたヤシガニなのか、尋ねてみました。
八重山地域で捕獲されて、送られてきたそうです。値段は6,500円です。
買った人は殆ど2階で食べているそうでした。
お客さん、食べるのですか?飼うのですか?と尋ねられました。
買うなら、食べないで飼うつもりですと答えると、
「ヤシガニは逃亡の名人なので、クリアケースぐらいではだめですよ。
鍵のかかる硬いプラスチックケースでなければ簡単に逃げてしまいます」と言われました。
そうです、ヤシガニは逃げるのが上手です。
以前、ファスナーをヤシガニが自分で開けて、逃げられたことがありました。
ヤシガニの爪で指を挟まれると、切断される位、強力な力を持っています。
うっかり素手で触ると大変なことになります。
牧志公設市場 2階の食堂街
今日のお目当ては、2階のきらくで、沖縄料理を頂くことです。
U君たちも一緒です。たくさんで食べる方が、いろいろと料理を注文できて都合がいいのです。
私からのおすすめは、ミーバイのから揚げ甘酢餡かけ、豚の耳の、ミミガーです。
イカの墨汁もおすすめですが、フグの魚汁 アバサー汁にしました。
そのほかにも、神戸では馴染が無い料理をたくさんいただきました。
2019年月日()
牧志の市場の、自家製 歩(あゆみ)で、サーターアンダギーを社員の皆さんのお土産に買いました。 第148回沖縄訪問(12)
牧志の市場に来る目的は、お気に入りの食堂「きらく」で、沖縄料理をいただくことです。
きらくには、これまで相当数来ています。
社長研究室に紹介した記事で、一番古いのは、2004年のきらくでの食事の記事です。
牧志の市場の2階は、どのお店も繁盛店ですが、その中でも、きらくが別格の繁盛ぶりです。
食べた後、口も、舌も、胃袋も、黒くなるのが、イカスミ汁です。
初めてイカ墨汁を食べて、その後、体が黒くなったのに、驚きました。
まるで、墨汁の墨のように、黒いイカ墨汁には、何が入っているのかも、分かりません。
レンゲで、中の具材を持ち上げると、烏賊や、野菜が、見えてきます。
次に好きなのは、魚の唐揚げ、梅酢あんかけです。
カラカラになるほど、油で揚げているので、柔らかい骨なら、食べても大丈夫です。
三枚肉も欠かせません。沖縄では、ラフテーといいます。
きらくの厨房は、料理の手が止まりません。どんどん、注文が入ってきます。
お店で、重要な部署は、レジですが、レジを見ていると、以前のロールペーパーに印字する方式から、デジタル
に変わっています。レジを開けて、メモリーを取り出して、交換していました。
このメモリーに、売り上げ数量、内容が記録されているようです。
きらくで食事を済ませると、同じ2階にあるお店で、サーターアンダギーを買いました。
このお店は、有名なお店で、いつもは売り切れが多いのですが、今日はラッキーにも、沢山買うことが出来ました。
お店の前には、このお店が雑誌に紹介されたことが、掲示されていました。
お店の女主人さんは、とても愛想の良い方です。
繁盛店でも、お客様には丁寧な対応をされていました。
丁寧な対応をするから、繁盛店になったのかもしれません。
牧志の市場で、いつも寄る店があります。
それは、公設市場の正面入り口にある、行商のジュース店です。
ここで買うのは、マンゴージュースや、サトウキビジュースです。
予定では、沖縄に研修に来ている女子社員4名と、合流して、どこかで食事をするつもりでしたが、連絡調整が上
手くいかず、このまま飛行場に向かいます。
今日の帰りの便は、日中の飛行なので、お天気が良ければ、沖縄から九州に繋がる列島が見えそうです。
飛行機の指定された座席は、窓際ではありませんでした。
飛行機が離陸すると、空いた席の窓際に座り直して、窓から、離島を見ながら、神戸に戻りました。
お天気も良く、とても良い遊覧飛行でした。
まとめ
牧志公設市場は、那覇市民の台所と言われてきました。
それが僅か数年の間に、中国人観光客たちが牧志公設市場を支える主役に代わって来ています。
食堂での注文も、金目に糸目をつけないほどの食べ方のようです。危うさを感じます。
最近の韓国との不仲は、旅行客に影響があります。
国際関係、政治が絡むと、インバンド需要は急減する可能性があります。
地元沖縄、そして日本人観光客が最重要顧客である市場を創って頂きたいと願います。
2014年11月6日(木)