恩納村前兼久のエイサー祭りは、ナカヌヒ(2日目)に企業、商店、事業所周りをします。金城釣具店にも、エイサー踊りの一行が踊りに来ました 第112回沖縄訪問(6)
恩納村前兼久のエイサー祭りは、ナカヌヒ(2日目)に企業、商店、事業所周りをします。金城釣具店にも、エイサー踊りの一行が踊りに来ました。チョンダラーがいないか、クレアちゃんはドキドキ心配しています。
【沖縄恩納村の4大行事は、お正月・清明祭・ハーリー祭・旧盆のエイサー祭です。お盆はウンケー・ナカヌヒ・ウークイと3日続きます 第112回沖縄訪問 その6】
太鼓の音で目が覚めました。今日は、エイサーの踊りが町を練り歩く日です。前兼久の神社の前に集まった青年たちが、9時を過ぎた頃から太鼓、三線などで、氏神様にエイサーを奉納しています。大きな音で叩いて、元気付けをしているので、松葉博雄の寝ているところにも、音が届きました。
目が覚めて、ベランダに出て、氏神様を見てみると、周りにマンションが建ち並び、以前のように、氏神様の広場が見えにくくなっています。
これも時代のせいでしょうか?3階建てのビルを建てて、上の階はお店に貸すとか、住居地にするとか、多目的の貸しビルがどんどん増えています。その勢いに追いやられて、氏神様の敷地はどんどん狭くなっています。
9時半ごろになると、エイサーの一行は、前兼久地区の会社、商店、事業所などの個別周りのために、村中を巡行します。
今日のお天気は、やや雨が降りそうなお天気で、風は東北東で6~9メートル、波は3メートルのうねりがあります。真栄田岬の方には、レジャー用のヨットや船がいくつか見えます。
今日は、午前中に金城千賀子さんのお店にエイサーが来るというので、そちらの方に見物に行きます。
夜は、「ペンション・ムーンビラ」の玉城常司さんのところにエイサーが来るので、「ペンション・ムーンビラ」で焼肉をすることになっています。それぞれの家庭周りもあります。
晴れた日でも、やや曇りがあると、日陰も出来て、過ごしやすい日になります。風はほとんどありません。朝日会の旗が泳ぐほど、風は吹いていません。
エイサーの踊りは、企業周りや民家周りがあります。ビジネスをしているお店をまわって、寄付金を頂くのです。
一般的には、今日はお盆のお休みで、地元の人たちは、海に出ません。今日はご先祖様の供養と法要の日になります。
前兼久漁港もひっそりとして、海に出て行くボートは見られません。ダイビングツアーのお客さんすら、船が出ないので、止まっているように見えます。
11時近くになると、金城釣具店にエイサーがやってくるので、そちらに歩いて行きます。
もうエイサーの車が近くに来ています。今日は、金城クレアちゃんのお友達のニーナちゃんがエイサーを見に遊びに来ています。同じ東山のびのび保育園のお友達です。とても仲良く遊んでいます。
エイサーが始まる前に、まず、隊列を組んで、スピーカーのボリュームを上げます。
三線は生演奏です。歌に合せて太鼓を叩きます。
今日は風がないので、旗を持っている人は、それほど重くないかもしれませんが、風に逆らって立てるのは大変な力がいるはずです。
女性は、隊列の後方に位置しています。平日なので、参加者はやや少なめです。
冨着信常さんの坊ちゃん2人が、大太鼓と小太鼓を叩いています。
1回の公演は、およそ15分の演技が続きます。
大きな太鼓を脇に抱えて、踊りながら叩くのですから、相当なエネルギーが必要です。
それが一晩続くのですから、大変なスタミナです。
国道58号線を道行く車も、少しスピードを落として、カメラを構えて、写真を撮っています。追突されると事故に成りかねないので、のろのろ運転をしています。
エイサーに参加する青年団は、元気のいい30歳までが踊り手です。30歳を過ぎると、演舞からは引退のようです。
この中に、白い化粧をした鬼の役のチョンダラーがいると、子どもたちは怖がりますが、今日はいません。
去年は、顔を白く塗って、墨で縁取りをしたチョンダラーがクレアちゃんを追いかけてきたので、まだあのときの怖い思い出が残っているようです。
女性の服は膝より上のややミニ丈です。 この方が踊りやすいのでしょうか。姉さんかぶりをして、昔の農家のイメージでしょうか。
金城正則さんに聞けば、青年団のどの人も、どこの家の子で、名前は誰かを全員知っていました。
やはり、沖縄県恩納村前兼久の地域の絆は、とても強いことを改めて思いました。
2009年9月2日(水)