珊瑚礁の海では、魚たちは縄張り争いを繰り返し、侵入者が近づくと、威嚇行動を繰り返しています 第111回沖縄訪問(15)
片山正喜さんと金城正則さんと松葉博雄は、離ればなれにならないように注意して進みます。珊瑚礁の海では、魚たちは縄張り争いを繰り返し、侵入者が近づくと、威嚇行動を繰り返しています。
【沖縄恩納村の真夏の太陽は、フライパンの鉄板のように、暑さがジワジワと伝わってきます 第111回沖縄訪問 その15】
片山正喜さんの後を着いて、ゆっくりと進んでいると、藻がたくさん生えている場所があり、岩の間に、大きな魚を発見しました。
すぐに、片山正喜さんに、「ここにいるよ」と声かけたいところですが、水中なので、声は届きません。
そこで、一端、片山正喜さんの側に行き、体を突いて、指先で獲物の方向を示し、手話をします。
片山正喜さんに通じたようで、早速、方向転換し、獲物の方向に向かいます。
ところが、藻が魚を隠して、どこに行ったのか、どの岩陰なのか、分からなくなっています。
残念ながら、見失いました。
時々は、顔を海面に上げて、だいたい今、どの辺にいるのか伺ってみます。
常に、3人の位置関係を確認しながら、離れないように注意します。
潮流が早いので、海底ばかり気にしていると、すぐに、離れてしまうのです。
一度離れると、距離感が分からなくて、水平方向なので、波の波間に消えてしまうのです。
海の中には、不思議な世界があります。
魚たちは、縄張り争いが常に行われています。
それぞれの魚には、隠れ家があり、侵入者が入ってくると、すぐに隠れ家の穴に潜り込みます。
一方、エサの縄張りもあります。
他の魚が近づくと、穴から出てきて、スクランブルをかけます。
相手を威嚇して、自分のエサがある縄張りから追い出す威嚇行動を繰り返しています。
時々、小さいながらも、魚の大群が、形を変えながら、魚鱗を輝かせながら、走り去っていきます。
魚の大群のリーダーは、どの魚なのでしょうか?どれか、リーダーが方向転換をする一斉に全体が方向転換に移ります。
2009年8月12日(水)