恩納村山田沖にイワシ(ミジュン)の群れを追って、山城興善さんの船はエンジンの音を忍ばせ、魚網を用意し、大量を期待して、出漁しています 第102回沖縄訪問(10)
恩納村山田沖にイワシ(ミジュン)の群れを追って、山城興善さんの船はエンジンの音を忍ばせ、魚網を用意し、大量を期待して、出漁しています。 【恩納村前兼久から南へは豊見城市・糸満市・南城市、北へは与論島を駆け回りました その10】
夕方の5時ごろに、朝日会に到着しました。鍋一杯ほどの巻き貝(テラジャー)を冨着信常さんが潜って獲って持ってきてくれたので、松葉博雄が鍋の火の番を頼まれました。
朝日会のテントには、誰もいなく、鍋の巻き貝を見ていると、少しずつ水温が上がり、巻き貝の様子が苦しそうになって、もがいている姿が可愛そうになりました。
誰もいないことをいいことに、鍋の上にいる、手で掴める巻き貝をどんどん鍋から取り出し、台所の前の海に続く小川に逃がしてやりました。
熱い鍋から川に逃げられた巻き貝は、ラッキーですが、選ばれなかった巻き貝には気の毒なことになりました。貝は、すぐに増えます。小川に蒔いた巻き貝は、来年までに、たくさんの子孫を増やして欲しいと思います。 山城興善さんがやってきて、タコも獲れたと、朝日会に持ってきてくれました。
吊してみると、なかなか立派な大きなタコです。まだ、生きています。 台所の鍋の火の番をしながら、芝生では、ゴルフの素振りのレッスンを少ししているころ、声が掛かりました。
夕方の5時半頃のことです。山城興善さんから、「ミジュン(イワシ)を捕りに行くから、集まれ」という、声かけがありました。 集まったのは、片山正喜さんと山城興善さん、冨着信常さん、松葉博雄の4人です。ミジュンの群れを追って、前兼久の隣の集落である、ルネッサンスリゾート・オキナワのある山田の方に行ってみました。
ちょうど夕焼けの頃です。日が沈むと、暗くなり、水面のすれすれに浮上している魚の姿が見えにくくなってきます。 グルグルとゆっくり山城興善さんの漁船はエンジンの音を低くして、ゆっくりと岸の近くに近づいて、ミジュン(イワシ)の群れを探しています。
ミジュンの群れは、警戒心が強く、すぐに移動してしまいます。夕方には、今夜の寝床を求めて、どこで一晩を過ごすか、ねぐらを探している時間帯です。 沖からは見えたミジュンの群れは、山城興善さんが操る漁船が着いた頃には、どこかに移動して行ってしまって、今日は残念ながら見つかりません。
日が暮れたら、勝負は終わりです。およそ30分で、前兼久漁港に引き上げてきました。 松葉博雄には、とても良い海上の夕方散歩となりました。
ゆっくり東シナ海に沈んでいく夕日を見ながら、波の静かな前兼久の海をゆっくり船が進み、船の上からも、澄んだ海水や浅い珊瑚礁の岩や、珊瑚が見えました。 船は漁港に戻り、もう一度、朝日会のテントに行き、巻き貝(テラジャー)の茹で具合を確認に行くと、すでにガスの火は止まり、貝から貝の身を取り出す作業に映っていました。 朝日会の接する芝生に、淡路の轟木の枇杷の苗を記念植樹しました。少し深く掘って、肥料をあげ、苗を植えて、水を掛けて、皆さんにもお世話をお願いしました。
誤って、雑草と勘違いして、刈り取らないように、注意札を付ける必要を感じました。
明日は、片山正喜さんと与論島に行くことになっています。この話は、あっという間に朝日会の会員の知るところとなり、早くも、「松葉さん、明日は与論に行くんですってね。誰か、昔の馴染みの娘でもいるんですか?」と、冗談が飛び交っています。
沖縄でも、6時をまわると、周りはもう薄暗くなって、誰がいるのかはっきり見えない状態です。朝日会には、電灯がありません。
街灯が点くまで、しばらく暗い状態が続きます。
金城正則さんを始め、何人か集まってきました。船から上がった4人は、早速、ビールを頂いて、今日の1日のお話をします。
今日の朝日会は、普段は会費の500円を頂かなくても良いと言われました。剰余金ができて、財政的にゆとりがあるので、今日は払わなくても良いそうです。
街灯がついて、芝生が灯りに映えて、闇から浮き上がって、綺麗に見えます。その中で、松葉博雄は、ゴルフクラブを持って、アプローチの練習をしながら、片手にはビールを持って、軽くクラブを振って、ボールの行方を見えていますが、基本ができていないと、なかなかうまく飛びません。
ゴルフクラブをしまって、また朝日会の席に戻って、ビールを頂きます。
片山正喜さんは、朝日会の昨日のバス旅行の会計責任者なので、今日はその収支決算の報告書を持って、やってきました。
バス旅行では、かなりの剰余金が出たようです。剰余金の使い道をどうするかということを話していました。
今日は、少し少ないメンバーで朝日会をやって、金城正則さんのお家に行きます。
金城正則さんのお家では、今日は金城千賀子さんが作ってくれたカレーを頂きました。
金城千賀子さんは、腕の具合が良くないのですが、松葉博雄のために、カレーライスを作ってくれました。
偶然にも、カレーライスをお昼食べたのですが、お昼のカレーと金城千賀子さんのカレーの美味しさは違っています。
もちろん、金城千賀子さんのカレーの方が美味しく、全部食べました。 明日は、与論島に行く予定なので、少し早く起きるので、今夜は9時前には金城家を失礼しました。
ホテルに帰る道すがら、以前に訪れた与論島の景色を思い出しています。 どんな景色が頭の中に残っているのか、今行ってみると、その景色はどう変っているのか、明日が楽しみです。
2008年12月1日(月)