沖縄本島東海岸初の道の駅 道の駅ぎのざ
投稿No:7913
道の駅ぎのざは、2018年夏にリニューアルオープンしました。 第168回沖縄訪問(3)
道の駅「ぎのざ」は、東海岸唯一の道の駅です。
その道の駅ぎのざが、2018年夏にリニューアルオープンしました。
宜野座村長・當眞淳さんは、道の駅ぎのざについて新たな観光拠点施設を整備しました。
大型遊具や水遊び広場など子供が中心になって遊べる場所や、道の駅本来の目的である観光情報の発信など、休息場所としての役割も更に発展させています。
これまでの道の駅ぎのざは、農産物の販売所としてのイメージが強く残っていました。
宜野座村で作られる果物は、スイカ、マンゴー、バナナ、パパイヤ、パイナップルなどが販売されていました。
恩納村から北の方に北上するに従って、町から村に住居地域が変わってきています。
北に進むにつれて、軍用施設が多くなり、結果的に軍用地がヤンバルの森を開発から守ってきています。
ところどころに農地があり、農地では果物や野菜が栽培されています。
ぎのざは町と田舎の中間的な位置にあって、森林地区も多く残っています。
バナナやパパイヤは、あまり世話をしなくても育つので、農地があれば栽培しやすい果物です。
しかし、毎年泣かされるのは台風被害です。
大きな台風が沖縄を通過すれば、バナナの木は倒れ、パパイヤの実が風に飛ばされてしまいます。
パイナップルも北に行くほど栽培面積が広がってきます。
パイナップルは、作付けして収穫するまで2年もかかるので、毎年収穫する為には、沢山の栽培地が必要になります。
不思議なことに、パイナップル畑には、ハブがよく集まってきます。
なぜなのか、それは、パイナップルをネズミが食べに来るからです。
そのネズミを狙ってハブが集まってくるのです。
沖縄に来ると、スイカよりも大きい、大きなひょうたんのような野菜が売られています。
これは「冬瓜(とうがん)」で、値段は安く日保ちがするので、一個買って台所の隅に置いておくと、人が集まって沢山の料理を作る時に重宝されます。
マンゴーの収穫は、そろそろ終わりを迎えていきます。
進物用のマンゴーは、化粧箱入りで一箱が5,000~10,000円ほどして高いのですが、家庭で食べるマンゴーは、一個売りをしています。
表面の綺麗さによって値段が高くなり、中の食べるところは同じであっても、表面が美しくないマンゴーならうんと安くで買えます。
道の駅ぎのざの呼び物は、子供達が遊べる水遊び場です。
小学生以下の子供をここに連れてくれば、夏なら短時間ではすみそうもありません。
プールの水の深さはとても浅いので、溺れるような心配はありません。
子供達は、知らない子供達でも、いつの間にか一緒になって遊んでいます。
反面、大人にとってみれば、 あまり居心地の良い施設ではないようです。
新しい施設なので人が集まってきていますが、商品を並べて売るわけでもなく、広い施設に観光写真や村の特産品のパネルを掲示しているので、さっと見ると、もう終わりです。
宜野座には、プロ野球の阪神タイガースが春のキャンプにやってくるので、道の駅ぎのざの1Fには阪神タイガースのユニホームや写真を掲示されていました。
大きな施設が出来たので、大人も楽しめるのかと思って行ってみると、やや期待はずれでした。
もちろん、子供連れの家族の方には、楽しめる施設です。
2階には研修室があり、会議室や、フラダンスの教室も利用出来るそうですが、観光客がその日に立ち寄って、利用出来るような施設ではありません。
地元の人達は、利用できると思います。
3Fは展望台がありました。
外に出てみると、東海岸の海が一望できます。
シュノーケリングをしてみても、熱帯魚は見えませんでした。
珊瑚礁がないからです。
沖縄の人達は、男の人は海で魚釣りやダイビングを楽しみますが、女性の方は日焼けを嫌って、あまり海水浴を楽しんでいるような光景に出会えません。
泳いでいるとしたら、大抵内地から来ている人たちです。
3階建ての道の駅の新しい施設を見て、旅の人の為の施設なのか、地元の人達の集会所の役割なのか、家族連れで楽しむ子供中心の遊び場なのか、コンセプトは掴みきれません。
1階の案内所に、沖縄観光親善使節、第38代「ミス沖縄」募集のポスターがありました。
以前、神戸の町のセンター街で、ミス沖縄の親善使節が沖縄の観光を案内する呼びかけをしていた事を思い出しました。
前から気になっていた道の駅宜野座を見たので、一応納得しました。
2018年8月10日(金)