「琉球村」に似た、名護市中山の「大家(うふやー)」で、ソーキそばと、ちゅらご膳 第85回沖縄訪問(11)
琉球村に似た、名護市中山の「大家(うふやー)」で、ソーキそばと、ちゅらご膳を頂きました。
【沖縄の伝統行事と伝統的文化に触れて、ますます沖縄の心が好きになりました その11】
今日の昼食を頂くことにした大家(うふやー)は、古い民家を移築した、文化財を集めたものです。綺麗ですね。
入り口にはシーサーがあって、芝生があり、沖縄民家が続きます。
明治時代の後期に、現在の名護市中山に建築された安里(あさと)家を修復し、後に、南側の沢岻(たくし)家、北の新城(あらぐす)家を移築、復元して、沖縄そばと琉球料理の店として、オープンしたそうです。
大家(うふやー)という名称は、中心に位置する安里家の屋号から取っています。
同じ性の多い沖縄では、昔から、個人の姓名よりも屋号で呼ばれる事が多いのです。
広い敷地の中に、安里(あさと)家、沢岻(たくし)家、新城(あらぐす)家が建ち並んでいます。
大家(うふやー)の中心に位置する安里家で、琉球そばを頂きます。
裏には、滝のあるお庭が続いています。
まだ、新しいのか、芝生を張ったばかりで、バナナの木が幼いです。
ここでは、ボリュームたっぷりのソーキそばや、身体に優しい料理を集めた、女性に人気の「ちゅら御膳」などのお料理を頂けます。
ソーキそばは、840円でした。何もないお店でも、ソーキそばは、600円ぐらいです。
そうすると、240円ぐらいが場所代でしょうか?
ちゅら御前は、ゆし豆腐、ご飯、イリチャー、ラフティー、もずく酢和え、パパイヤサラダ、パパイヤ・キムチ和えなどが付いて、1260円です。
駐車場は、とても広いので、観光バスが何台も駐車出来そうです。
初期投資にかなり資金が掛かったと思いますが、設備が充実し、沖縄の貴重な民家が保存されている中で、食事が出来て、裏庭を山の頂上まで遊歩道をつけ、ヤンバルの雰囲気を味わえるようにしていることから、きっと、数年で資金回収が出来ると思います。
課題は、従業員の教育と、食事の味のクオリティの維持だと思います。お食事を頂いた後、お庭を散歩しました。素晴らしい庭です。読谷に、「琉球村」があります。
大家(うふやー)は、琉球村の雰囲気を真似ているところもあります。それは、文化財の移築です。しかし、形のある家屋を移築しただけでは、琉球文化は、伝わってきません。
さらに、求められるのは、人による琉球文化の演出があれば、と思います。
裏の山を、手すりに沿って、上ってみると、移築した沖縄の民家が、まるで以前のままの集落のように、見えてきます。
上から見ると、山と山の谷間のような土地に、この大家(うふやー)は、建てられているように見えます。
山を利用して、水を引き、滝を流し、水の流れを上から下へと演出し、下に流れ落ちた水は、またポンプで上に循環しているようです。
何年掛けて、この環境を作ったのでしょうか?次々に湧いてくるアイディアは、相手が自然であり、植物や土地となると、時間の経過を必要とし、きっと「もっともっと早く出来ないものか」と、焦ったと思います。
手すりに沿って、山頂まで上がると、途中には、花が咲いた植物や、緑のつやつやとした亜熱帯植物が、目を引きます。
食事だけでなく、庭の散歩と、沖縄の文化的住宅を見て周ったことで、お昼代は、少し高いものの、納得して、大家(うふやー)を出ました。
これから、今帰仁(なきじん)の方に向います。
2007年4月18日(水)