百名地区で、月桃再発見プロジェクトの小冊子を頂きました。
陶 樋龍で、シーサーの置物を沢山見せてもらいました。第157回沖縄訪問(5)
百名地区の散策
百名伽藍で食事をした後は、片山正喜さんの運転で、この近くをドライブして回ります。
百名伽藍の近くで有名なところといえば、垣花樋川(かきはなひーじゃー)です。
沖縄は昔から、水に苦しんできています。
今のように水道施設がない時代は、天然の雨の水、川の水、池の水、井戸の水などが生活の頼りでした。そんなときに一年中水が堪える事がない、地下水が湧いてくることは、とても幸運な事です。
今日駐車した場所は、垣花樋川に下に降りていく場所です。
切り立った岩の細い道を、足下に気を付けながら下に降りていくと、垣花樋川があります。
歩いている内に滑りそうになったので、ここで捻挫でもしたら大変と、三人は降りていくのを中止しました。
月桃再発見プロジェクト
百名地区には、畑も、庭も、林も残っていて、植物が元気に育っています。
中でも、好きな植物は、月桃です。
月桃は、熊笹よりも、もっと大きくした、笹に似た葉をしています。
この月桃を使ってお餅をくるんだり、お魚を巻いたりします。
百名地区では、月桃を大切に育てているようです。
月桃再発見プロジェクト2015年1月号によれば、月桃はすごい効果と、いろいろな活用法があるようです。
月桃の効果です。
葉:抗菌作用を生かして食材を包む、お茶として飲用する、粉にしてお菓子やパンに混ぜる、蒸留してして化粧品や防虫・消臭スプレーなどにも使われます。
花:5~7月に白い花が房のように咲きます。月光に照らされた白い花が桃のようだという説があります。
実:秋に丸い2cmくらいのオレンジ色の実がなります。乾燥させ、茶色くなったものを煎じてお茶にする、胃腸の調子を整え、冷えを原因とする諸症状に良いと言われています。
茎:成長した物で2m以上にもなます。繊維が強いので、以前はサトウキビを結束するものにも使われていました。葉と同様に蒸留して、防虫・消臭スプレーや、化粧水の原料になります。
根:肥満防止効果や、抗菌作用など、様々な成分が含まれ、医薬品原料などとして活用されています。土にしっかりと根が張るので、土砂の流失防止や、防風林代わりに畑の周りなどに植えられます。
月桃の活用方法
月桃茶
月桃染め
月桃の料理
月桃ロープ
月桃蒸留水
虫除け&消臭スプレー
アロマ効果
根っこの力
月桃と言えば、ムーチーです。作り方は、餅粉1kg、砂糖300g、水760~800cc、月桃の葉35枚(幅の広い方が良い)、結び紐35本、
①月桃の葉は綺麗に洗って水気を拭いておく
②もち粉、砂糖をボールに入れ、水を加え、耳たぶの柔らかさにこねる
③2つのネタを月桃の葉の裏側に1枚あたり50~60gずつ、小判型にして包む
④蒸し器に並べ、30~40分蒸したら出来上がり
月桃の葉を観賞していると、焼き物釜のあるお店がありました。
その名は、陶 樋龍です。
どんな陶器があるのか、中に入って見せてもらいます。
入り口は蔓で覆われ、夏なら日よけになり、花も咲き、自然のカーテンです。
陶 樋龍は、龍の置物が得意のようです。
シーサーと言われる龍の置物です。沖縄では屋根において、魔除け代わりにされます。
中で対応してくれたご婦人は、ここのご主人の奥様のようで、親切に自宅で作ったお餅を勧めてくれました。
買わないのにお菓子だけ頂いて、申し訳ないなぁと思いながら、失礼しました。
頂いたしおりには、工房のご主人が書いた月桃の絵が入っていました。
大変お上手な絵なので、焼き物よりこちらの月桃の絵があれば買いたいと思いました。
ご近所で見たのは、陶 樋龍で製作してもらった鬼瓦を、玄関に飾っていた瓦です。
置物では無くて、タイルのように平面で、壁の一部として、はめ込まれていました。
百名地区の生活の小道を散歩していて、陶芸のお店や月桃の再発見プロジェクトに触れる事が出来ました。
百名地区は、落ち着いた沖縄らしい雰囲気をもった素敵な地域です。
2016年1月31日(日)