焼きソバとヤギのホルモンと鹿肉のステーキ 第82回沖縄訪問(6)
野菜たっぷりの焼きソバ、ヤギのホルモン焼き、鹿肉のステーキをシェフ見習いの松葉博雄が料理しました【沖縄県恩納村前兼久の年末・お正月の過ごし方 その6】
沖縄では、儒教思想が考えの基本にあり、年長者を立てています。食事を勧める場合も、年長者から順に食べてもらうことになります。
朝日会で年長者と言えば、上間雄明さんですから、奥の方に座っている、上間雄明さんに、焼きソバを渡しました。
次に、崎浜政秀さん、冨着信和会長さんに焼きソバを盛り付けしました。
奥に陣取っている、長老の方がまず箸をつけて、「うまい、おいしい」という声が聞こえます。昨日の猪汁に次いで、今日の焼きソバも松葉博雄のヒットです。
皆さん方は、先程までは、朝日会のテントのすぐ側にある芝生で、パターゴルフを楽しんでいました。皆さん、テントの方に移って、年末の酒盛りです。今日は、たくさんの方が来られています。
酒盛りが始まって興に乗ると、三線が出て、沖縄民謡を歌い、手を叩いて、囃して、ついて歌う人がいます。
今日のお料理で珍しいのは、登川喜永さんが、一般には流通に出てこないという、ヤギの臓物を持って来らていました。
豚のテール、ヤギの丸っこいところを焼いて食べます。
ヤギの丸っこいものを食べるのは、朝日会でも初めての方が多いようです。沖縄で長らく住んでいると、ヤギ料理をいただく機会が多いのですが、「これは食べたことがない」と言われる方もいて、気持ち悪がって、食べない方もいました。
ヤギの○○を食べてみると、味の癖のない、さらさらとした、フワフワとした感じでした。2切れほど食べてみました。豚のテールはゼラチン状の油が多く、これはあっさりと食べやすいものでした。
炭の火があると、次から次へと焼きたくなります。もっと焼くものはないかと、クーラーボックスを開けて、クーラーボックスに入っているお肉も焼きました。炭火で焼いた食材は、どれもがビールによく合って、とても美味しいです。
松田正さんが、自宅に電話をして、家族に頼んで、家にある鹿の肉を持ってきました。鹿の肉を冷凍にしたものを炭火で焼くことにしました。
次から次へと、なかなか料理屋でも出てこないような素晴らしい食材が、朝日会では出てきます。
鹿の肉をゆっくり焼いて、一塊ずつ、こんがりと、脂が炙り出てくるぐらい、丁寧に焼きました。
焼き上がったら、それを薄くスライスして、また、お皿に盛り付けて、朝日会の皆さんにお皿をまわします。これも味付けは、塩コショウです。ご飯はないので、出てくるお皿は、お酒やビールのおつまみということになります。
料理が終った後、奥さんはいったん金城家に行って、先に牡丹鍋の下ごしらえをすることになります。松葉博雄と金城正則さんは1時間ほど一緒に飲みながら、料理の準備が整うまでの時間が来るのを待って、そして、金城家に向かいました。
2006年12月31日(日)