簡単そうでも、やってみると難しいそば打ち 沖縄恩納村の年越しそば

簡単そうでも、やってみると難しいそば打ち 沖縄恩納村の年越しそば  そば打ち入門セットがあっても、その日から、そう簡単に、そば打ちができないことが、銅谷賢治さんの指導で分かりました。 第145回沖縄訪問(8)

やってみると難しいそば打ち 

恩納村冨着のホテルモントレ沖縄の、

鬱陶しい巨大な遮蔽物に、

異論の声を聞いていますが、

銅谷賢治さん宅も、

気の毒なぐらいの被害者です。

段々と周りが暗くなると、

海も見えなくなり、

ホテルモントレ沖縄も見えなくなりました。

片山正喜さんが、潜って収穫した蛸を、

これから炭火で焼くそうです。

銅谷賢治さん宅のベランダで炭火を起こして、

蛸の炭火焼きに取り掛かっています。

今夜は、銅谷賢治さん宅で、

手打ちそばをいただきます。

お蕎麦と言っても、沖縄のそばではなくて、

内地の手打ちそばです。

手打ちそばを、銅谷賢治さんが打ってくれています。

松葉博雄の家族は、それを見ています。

銅谷賢治さんの奥さんのお母さんが、

今年も新潟から、年末年始の

ご馳走作りの応援に来ています。

銅谷美奈子さんのお母さんが作った、

新潟の郷土料理を一緒にいただきます。

とっても美味しい味です。

銅谷美奈子さんのお母さんは、

赤ちゃんをあやしてくれました。

なかなかお上手です。

いよいよ手打ちそばのスタートです。

一番近くで、そば打ちを見せていただきました。

そば粉だけでそばを打ちます。

つなぎの小麦は無しです。

まず、沖縄大宜見産のそば粉を使って

、そばをこねます。

上手くいくかどうかは、

水の量が決め手だそうです。

水の目安は、そばの指触りを感じながら、

水を足していきます。

水を入れるのを、どこで止めるかが、

そばの硬さを決めるポイントだそうです。

鉢の中でこねてこねて、

そしてだんだん三角形の形になってきました。

これをまな板の上にのせると、

今度はそば打ちです。

そば打ち棒を使って、ゆっくりのばしていきます。

少しずつ四角形に、

そして均等になるようにのばしていきます。

そば粉を振りながら、くっつかないように、

はなれないように振っていきます。

見ていると、そんなに難しいとは思えない

そば打ち技術も、やってみれば、難しいのです。

小学校で体験した、粘土細工の授業の時は、

ねんどに水を混ぜて、のばしのばししながら、

縄状にして、コップを作っていきました。

あのときも、お手本を見ていると、

 僕にも出来る、と思いました。

銅谷美奈子さんのお母さんが、

新潟から持ってきた食材は、くわいです。

くわいを使って作ったお料理は、

くわいの素揚げです。

くわいは「芽が出る」ということで

、正月に食べるおせちなどで、

縁起物とされています。

片山正喜さんは、誰とでも気さくに、

遠慮無く会話をしていく人です。

銅谷賢治さんと、銅谷美奈子さんご夫妻の長女、

銅谷理緒さんは、お正月休みで、

北海道の大学から帰省中です。

普段は静かなお家も、年末年始は賑やかそうです。

銅谷賢治さんのそば打ちも、

大詰めに差し掛かってきました。

円錐形のそばが、一枚の風呂敷のように大きく、

薄く広く、広がってきています。

大きな四角形になると、今度はそれを

三つ折りにして、包丁で切っていきます。

そば切り包丁は、

見た目には中華包丁のように大きな包丁です。

しかし、そばを切るのに刃物は要らないので、

そば切り包丁には、鋭い刃は付いていません。

じっと見ていると、銅谷賢治さんから、

松葉さんもやってみませんか?

と言われて、松葉博雄親子は、

促されてそば切りを、やってみました。

最初ですから上手くいきません。

上手くいかないのはどういうことかと言えば、

2ミリ位の均等な幅で、

切りそろえていくことが出来ないことです。

要領は、そばの上にそば包丁を当てる板があり、

板を均等に横移動すれば、

それで均等に切れるわけですが、

板を均等に横移動するには、

そば切り包丁で、少し板を押して移動させます。

そのとき、まっすぐにそば切り包丁が、

垂直にそばを切り割いていなければ、

そば包丁が、そばの上の板を、

均等に横移動していなくて、少し斜めになります。

少しの傾きは、何回か切り落としていくうちに、

段々とそばの不揃いに繋がっていきます。

つまり、正しくそば包丁を切り下ろし、

正しく横移動させていなければ、

均等に対する矛盾が大きくなって表れてくることになります。

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2013年12月31日(火)


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