恩納村から東村 奥へ ウミガメの産卵する浜辺では、監視員が保護活動をしています。ウミガメが産卵した浜辺には、注意を呼びかける棒が立っています。掘ってはいけません。踏んではいけません。

ウミガメの産卵する浜辺では、監視員が保護活動をしています。ウミガメが産卵した浜辺には、注意を呼びかける棒が立っています。掘ってはいけません。踏んではいけません。 第143回沖縄訪問(14)

ウミガメの産卵する浜辺では、監視員が保護活動をしています。

アオウミガメ

奥共同売店の壁を見ると、

掲示板にウミガメの産卵があるということが書いてあります。

今日現在では、106の産卵場所があるそうです。

どの辺りにあるのか、探しに行きましょう。

ウミガメの産卵や、孵化に、

邪魔になるようなことをしてはいけません。

そっと、もしウミガメが居ても、

見つからないようにするべきですが、

ウミガメが上陸するのは暗くなってからです。

片山正喜さんの勘を頼りに、ウミガメが上陸して、

卵を産みそうな浜辺を探します。

ヤンバルの奥地の、地元の人しか来ないような、

辺鄙な場所に、ウミガメが上陸しそうな浜辺がありました。

一般に、ウミガメは人気のない、

暗い浜辺に上陸するそうです。

ウミガメの産卵を見守る、監視員の方でさえも、

懐中電灯の使用は禁止です。

かなり人里離れた僻地にありました。

きれいな砂浜です。

まだ明るい時なので、ウミガメが産卵して、

目下孵化中の場所には、目印の棒が立っています。

この棒があるところを踏んではいけません。

掘ってもいけません。

卵を産んだと思われる、砂地には、

ウミガメが海から上がって、ヒレを使って

、歩行前進した砂の跡が残っています。

海から一直線に上がっている場所が、殆どです。

砂に残った、ウミガメの足跡を見ると、

ウミガメは子孫を残すために、

卵を砂の中に産むために、とても危険な陸を歩く、

リスクの高い行動をとっています。

海なら、すいすいと泳ぎ切って

、敵から逃げてゆくウミガメでも、

産卵のために、砂浜を歩行する時に、

もし外敵に襲われても、

ウミガメは何もなす術がありません。

この浜辺には、何本もの、

孵化中であることを示す棒が立っていて、

棒には、いつから卵が砂に埋められているのか、

そのデータが書かれています。

初めて見るウミガメの、産卵に向かう歩行の跡です。

歩幅も大きく、手びれと後ろ足で、砂地を進んだ跡が、

くっきりと残っています。

1つの浜辺で106カ所もあるなんて、凄いなと思います。

しかしウミガメは、

自分の手びれで砂地を掘り、

適当な深さまで掘り終えると、

涙を出しながら産卵するそうです。

ウミガメの卵が、仮に1000個あっても、

卵から子亀が生まれて、海に出て成熟するまで

、無事に生きて、再びこの浜辺に、

また次の子孫を産みに戻って来られる確率は、

わずか1匹だそうです。

無事にみんな生まれたらいいのになぁと思います。

ウミガメが上陸してくる足跡ばかりを考えていましたが、

卵を産み終えると、すぐに、浜を歩いて海に戻るのですから、

帰りの足跡も、来るときの足跡と、

重なって残っているはずです。

ウミガメの保護活動をする団体もあります。

「日本ウミガメ協議会」では、

傷付いたウミガメを保護し、

再びウミガメが海に戻れるような保護活動をしています。

片山正喜さんは、

晴れていたらここで泳ごうと思っていたそうですが、

やはりここでも、

ちょっと今日は晴れませんでした。

黒い雨雲が、低く垂れ込めて、

今にもこの辺りに、スコールが降りそうな気配です。

北部ヤンバルの方は、

今日は霧がかかって、山には雲がかかっています。

この様子では、とてもここでは泳げそうにないので、

諦めてこれから恩納村に帰ります。

途中いつもの「焼肉龍苑」に寄ります。

ヤンバルから、また来た道を戻り、

名護湾に沿って走っていると、名護湾の海は、

鏡のような水面で、風のないベタ凪です。

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2013年6月13日(木)


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