西表島の大原港から、パナリ島へ遊覧観光です。
西表島からパナリ島への観光船は、船底がグラスボードになっています。西表島ツアー2002年沖縄訪問記(6)
西表島からパナリ島へ進んで行くと、日が当たる浅い海底には、色鮮やかな珊瑚礁のお花畑が広がっています。
西表島に来たからには、離島のパナリ島(新城島)観光に行きます。
新城島(あらぐすくじま)は、 沖縄県八重山郡竹富にある島で、上地島(かみぢじま)及び 下地島(しもぢじま)の2つ島で出来ています。
離れた2つの島からなることから、現地の方言で「離れ」を意味するパナリ または パナリ島 とも呼ばれているそうです。全島が西表石垣国立公園に含まれています。
奥さんと一緒に、西表の仲間港(大原港)から出発です。観光船の船の底は、船から海中が見えるように、グラスボートになっています。
遊びの船旅は楽しいものです。どうしても行かなければならない用事がある船旅と違って、遊びの船旅は、悪い天候の場合は、乗らなくてもいいのです。
観光船の船長さんがいました。女性の船長さんです。声をかけてみると、神戸の事をご存じです。それもそのはず、神戸の商船大学の出身です。
神戸商船大学を卒業して、仕事先を探して、西表島まで来たそうです。この観光船は季節性が強く、夏場は大繁盛でも、シーズンオフとなると、燃料費も出ないほど、お客さんが少ないそうです。
船底に入ってみます。パナリ島が近づくにつれて、色とりどりの珊瑚が見えてきます。船から見る珊瑚礁は、シュノーケリングでみる珊瑚礁と、やや違いがあります。
観光船は、珊瑚を傷つけないように、船が珊瑚で傷つけられないように、ある程度の距離を保って運航されています。
シュノーケリングの場合は、珊瑚の直ぐ側まで接近します。船のエンジン音に恐れて隠れているのか、魚の姿が見あたりません。
第二次世界大戦直後の沖縄の海を知ってる人に聞いた話では、テーブル珊瑚は、本島の海岸線に沿って、どこの浜辺でも、漁港の直ぐ側でも見られたそうです。
観光みやげにするため、海からテーブル珊瑚を折りとって、陸上で干して、ペンキで珊瑚を着色し、道ばたに並べて、アメリカ軍の軍人さんに売っていたそうです。
それが、テーブル珊瑚を見ようとすれば、かなり離島まで来なければ見れなくなりました。
今日のパナリ島に行く船は、観光客が少なく、ガラガラの状態でした。
パナリ島上陸のプランにはなっていません。周辺を航行して、また仲間港に帰ります。夏場なら、ここでシュノーケリングのコースもあります。
帰り船は、全速力で港を目指します。デッキにいると、風を切って進む船足が、ジェットスキーに乗ってるような爽快な気持ちになります。
あっという間のパナリ島観光は終わって、次は仲間川観光です。所要時間およそ70分です。船はマングローブの巨大な群落の中を左右に見て、ゆっくり進みます。
2002年2月日()