西表島の竹富町役場は、西表島にはありません。
西表島の竹富町役場は、石垣島の石垣市にあります。なんとも不思議な事です。 西表島ツアー2002年沖縄訪問記(4)
西表島の竹富町はこのあたりの総称です。八重山の石垣島と与那国島以外は、みんな竹富町に属します。そこで、竹富町役場は交通の便の良い石垣市に置かれています。
12月の太陽を浴びて、西表島のハイビスカスは、遠くから来た観光客に笑顔で呼びかけてくれました。
どこから来たの?神戸からです。神戸は震災で大変だったね。そうです、大変でした。でも、全国から皆さんが復興支援して下さったので、最近はかなり復興が進んでいます。
せっかくだから竹富町あたりを見て行きなさい。西表らしい民家や景色があるから、見ると良いよ。
でも、人が住んでるから、ずかずか勝手に入って行って、見せ物を見るような不躾な態度はしないでねと、ハイビスカスに言われて、月ヶ浜に行きます。
アンソニン・パーキンスが歌う、『月影の渚』という曲があります。まさにこの曲にぴったりの雰囲気を持つ、月ヶ浜です。
この浜辺は、全国所々にある、鳴ヶ浜と言われる、砂を踏むと鳥が鳴いてるような音が聞こえてくる砂浜です。
砂浜も綺麗、波も静か、前の海も小島があって、絵のようで、奥さんも大喜びです。
浜辺から近いところに、竹富島とは違う、竹富町があります。西表島では、県指定の旧家がある地区です。いかにも沖縄風、これぞ西表風、これが竹富町と、思われる1丁目1番地です。
長年かかって、積み上げられた暴風壁の石垣は、台風から家を守る大切な役割をしています。
こんな所にイリオモテヤマネコがいるわけがないのですが、猫を見れば、ついシャッターチャンスととらえ、写してしまいます。猫の方も驚いて、なんで私を撮るの?あんただぁれ?と疑い深そうな目で見ています。
中でもややべっぴんさんの猫に目を惹かれます。毛並みも良く、落ち着きもあり、上品そうです。この猫ちゃんに、西表郷土文化伝承館はどっちでしょうか?と道を尋ねると、猫は目で合図して、進む方向を教えてくれました。
猫に教えられて、その先を進んで行くと、行く手に茅葺き小屋の、今では何処に行ってもなさそうな、古い古い建物がありました。
2002年2月日()