伊平屋島 ヤシガニは、ハブに守られて共存関係 伊平屋島訪問記(6)
伊平屋島(いへやじま)ヤシガニは、ハブがいると人が近づかないので、守られています。ヤシガニがいると、自然が守られているかどうかの判断にもなります。 第138回沖縄訪問(9)
ヤシガニは、ハブがいると人が近づかないので、ハブに守られています。ハブは、ヤシガニから恩恵を受けているのでしょうか?
ヤシガニ研究会の蕎麦田俊夫さんが、松葉博雄が沖縄にいる事を知っていました。
ホテルのベランダに風になびく旗を見たからです。
そこで電話があり、那覇で行われるヤシガニ会の総会に出席しませんか?というご案内でした。
それが、伊平屋島行きと重なってしまい、残念ながらヤシガニ研究会の総会には出席できない代わりに、松葉博
雄の任務は、伊平屋島でのヤシガニの生息状態を調査する事になりました。
夕食まで時間があるので、また歩いています。アダンの実がなっています。
アダンの実がなる頃は、ヤシガニが出る頃です。
坂道を歩きながら考えています。ヤシガニとハブとの共生の事です。
沖縄の島には、ハブがいる島と、ハブがいない島がとびとびにあります。
ヤシガニの住むところと、ハブの住むところは、同じ様な場所にあります。
人がヤシガニを取りに行こうとすると、一方ではハブが守ってくれる場所と、他方ではハブが守ってくれない場
所では、ヤシガニが捕獲される結果が大きく異なります。
つまり、ヤシガニはハブに守られていると思います。
伊平屋島にはハブがいるので、ヤシガニを観察しようとすれば、ハブとの遭遇があります。
ハブを避けて、ヤシガニだけを観察する方法はどうするべきか考えています。
今晩ヤシガニがいそうな所に行ってみたいです。
17時半頃になると少しずつ日が傾いてきました。島にはあれやこれや花が咲いています。
伊平屋島のマンホールの蓋は、島の代表的な観光資源の念頭平松の絵柄です。
伊平屋島の住宅地を歩いてみると、人の住んでいない古い家も、あちらこちらにあります。
浜辺に出て、橋の下を歩いてみます。
伊平屋島には橋が2つかかっています。途中小さな島を利用して島をつないだようです。
人口およそ110人の島を一周するのは、1時間もあれば終わりました。
また、民宿野甫に戻り、もう一度浜辺に行ってみます。
お昼の灼熱のような暑さはおさまり、静かな波が寄せては返し、返しては寄せています。
こんな静かな海なら、もう一度、出来るだけプールで泳ぐ姿に近づけて、この浜辺で泳いでみたいものです。
民宿野甫に帰って晩御飯になるのを待ちます。なかなか晩御飯になりません。お腹が空いています。
7時ちょうどに、配膳が始まりました。
民宿のおじさんは、アバウトな感じの割には、時間は punctualyです。
伊平屋島 民宿野甫の食事は 物足りない
旅に出て、知らない所でゆっくり落ち着いて頂く晩ご飯は、今夜はどんなものが出るかなぁと、家では考えれな
頭の中では、伊平屋島の物価と、民宿の一般的な評価と、今夜の晩ご飯が何かのベクトルに繋がって、どんどん
美味しそうな晩ご飯になってきています。
民宿は一泊2食付きで5,500円です。
沖縄の離島の民宿は、素泊まりで3,000~3,500円くらいです。
そうすると残りは食事代です。きっと美味しい物が出るはずです。
ところが、値段のわりには寂しいお料理です。
メインディッシュは魚のフライ、もずく、豆腐くらいです。ちょっとこれではお腹が空きそうです。
同宿の人で、横浜から来ているお嬢さんがいました。
沖縄の離島をあちらこちら行ってるようです。
トカラ列島にも行ったことがあるそうです。
伊平屋島 ヤシガニ 生態調査
晩御飯が終わって、ちょっと一服すると、片山正喜さんに運転をお願いして、ヤシガニツアーに行きます。
20時からです。期待のヤシガニは見つかるでしょうか。
ヤシガニが居るところにはハブがいるので、そう迂闊には進めません。
ヤシガニがいそうな所、ヤシガニが道路を横断するところを見るくらいしか、安全にヤシガニを見る方法がありません。
と思っていたら、本当にヤシガニが道路にいました。
ところが、既に車に轢かれた無惨な姿でした。轢かれて死んでいました。可哀想なことです。
見たところ、少し腐敗しているので、1日くらい経っているのでしょうか。
蟻がたかっていました。ヤシガニが舗装道路を渡って、別の茂みに移動する、その横断中に車に踏まれたようです。
全身を踏まれたのではなくて、どうも右手の辺りを踏まれたようです。
ヤシガニはその後歩けなくなったのでしょうか。元気な姿でなくて、残念なことです。
与論島に行ったときのことを思い出します。離島の夜は、真っ暗です。
伊平屋島でも、集落から離れて、畑に来れば周囲は真っ暗です。
ここで車のライトを消して、頭上の夜空を見ていました。
神戸では見えない、天の川が見えました。
ガスの様な、煙のような、細かい粒子が流れを作るような天の川です。
こんな天の川を見るのは何年ぶりでしょうか?残念ながら天の川は写真に撮れません。
伊平屋島 島尻スーパー
ヤシガニツアーが終わり、なんとなくお腹が空いてきて、何も食べるものが無いので、片山正喜さんが本島のほ
うに行ってスーパーで買い物をしたいというので、車で島尻スーパーに行きます。
島尻スーパーです。お昼寄った所です。
ここで、地元の泡盛を買って帰ります。
片山正喜さんはお酒を飲まないので、松葉博雄は民宿の部屋で、一人今日の一日の反省をしながら、泡盛を、静
かに深く味わっています。
2012年7月13日(金)