みんな一緒に、公民館に集まって

みんな一緒に、忘年会です。みんな一緒に前兼久の忘年会です。 第133回沖縄訪問(17)

みんな一緒に、地域の行事に参加します。 みんな一緒に、前兼久公民館で忘年会です。

沖縄に来てみて、内地と違うと思う事が沢山あります。 その一つに地域社会の絆の強さです。

みんな一緒に行動します。繋がりがとても強く、もし内地から移住してきて、みんな一緒にの原則が気持ちの上で負担だなぁと思うと、とても暮らしにくくなります。

内地の昔の文化にも、5人組とか町内会とか、みんな一緒の近隣との強い関わりがありました。 みんな一緒に参加しないと上手くいかない、人出が沢山必要な行事がありました。

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例えば、農業なら田植えと稲刈りです。 短期間で集中的にしないとできない作業です。

漁業なら、地引き網とか追い込み漁などです。 みんな一緒です。

お祭りの重い御輿を担ぐのも、お祭りに参加する人達に振る舞う料理を作るのも、あってはいけない事ですが、葬式があると手伝いが必要です。 そこで、皆でお葬式を分担して手伝っていました。

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こうして考えると、戦後の高度成長期から、農村から都市に人口流出が続き、街では互いの繋がりが希薄になり、地方では人口が減って、昔の文化が継承出来にくくなっています。

沖縄の本島を初め、離島での生活は、内地への都会のような流動的ではありません。

おじいちゃんもおばあちゃんも知ってる、お父ちゃんもお母ちゃんも知ってる、子どもも孫も知ってる、会えば声を掛け合って、助け合って暮らしていると地域の行事に参加して、学校も一緒、畑も一緒、漁業も一緒にと二重三重四重に繋がってきます。

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このような背景から、その中心的役割を負うのが、各地の集落(字)の単位です。 集落ごとに公民館があります。 公民館の責任者は、区長です。 大阪市長選挙に当選した橋下徹市長は区長を公募制にして、区長に強い権限を持たせようとしています。

沖縄では、区長が行政の毛細血管となり、住民サービスに努めています。 今夜の前兼久公民館での住民忘年会では、区長が主催し、住民が公民館でサービスを受けています。

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たくさんの会議テーブルが並べられ、テーブルを囲っています。 講堂では、カラオケ大会です。松葉博雄が姿を現すと、あちらこちらから手招きがありました。

皆さん親切です。 こっちにいらっしゃい、ここに座ってビールをどうぞ、もうこれは食べましたか?と、みんな一緒にとテーブルのオードブルを勧めてくれます。

上間光元さんがカラオケを歌っています。 上間光元さんの選曲は、いつも決まって『高原列車』ですが、今夜は、別の曲を歌っています。 みんなと一緒にカラオケを歌うと沢山の参加賞が用意されています。

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山城興善さんは、松葉博雄が何も貰っていないのを見て、恩納村のあーさ佃煮を、これを持って行きなさいと優しく声を掛けてくれました。 熱々ご飯にのせて食べると美味しそうです。

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興が乗ってくると、カラオケに合わせてみんなと一緒にカチャーシーが始まります。 離島に行くと、カチャーシーが挨拶というか、その場の社交ルールのように参加者が順繰りに皆の前で踊ります。

公民館で、沖縄の学校が出場したときの高校野球の応援のように一度に沢山の前兼久の皆さんとお会い出来ました。

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公民館の1階に、前兼久区長の事務室があります。 恩納村の行政の毛細血管の役割をしています。 区役所を小さくしたようなものです。 住民サービスの為に、前兼久の皆さんの『みんなの声』を、投書箱で募集しています。

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恩納村からの広報連絡は、朝・昼・夕方の定時に拡声器を使って、村々にアナウンスされます。 皆さんを集めて告知するときは、みんなと一緒に公民館に来て貰っています。 こんなきめ細かい住民サービスは、神戸では受けられません。

上間信吉さんが声をかけてくれました。 最近朝日会でお会いしていませんでしたので、久しぶりです。 仕事はどうですか? それが暇で・・・花嫁募集の記事を社長研究室で出しましたが、応募はありましたか? それが、さっぱりで・・・と、もう一押し強力なプッシュが必要です。

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やはり、年収と資産公開をしないと、なかなか花嫁の応募のインセンティブにならないのではないかと、意見交換をしました。

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公民館から、直ぐ近くの金城正浩さん宅を訪問します。 金城家の仏壇があるので、仏壇にご挨拶するために、上がらせてもらいました。 松葉博雄が美味しいみかんを送っているので、最近はみかんを沢山食べているそうです。

先ほど頂いた恩納村あーさ佃煮を、金城家の仏壇にお供えして、いつも温かく金城家に迎え入れて頂いてる事を感謝しました。 沖縄の仏壇へのお祈りは、内地のように黙祷ではなくて、周りの人にも聞こえるように声を出してお祈りします。

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沖縄の家長は仏壇を守らないといけないし、仏壇を守るには門中の皆さんのリーダー役が必要ですし、それを支えるのが内助の功となる奥さんの役割です。

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季節ごとの毎月のように続く、地域社会の交流を誰かが支えています。 例えば学校であれば、クラス委員、運動部であればマネージャーやキャプテン、同窓会であれば幹事役を連想すると分かると思いますが、地域が活性化するには、必ずそこには勧進役や世話係が必要です。

それぞれの役をこなしてくれれば、地域活性化が上手くいくのだなぁと、横断歩道の信号が変わるを待ちながら考えました。

2011年12月11日(日)

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