サンゴ礁が育んだ伊江島の自然と歴史 リリーフィールド公園と 湧出(わじー)

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サンゴ礁が育んだ伊江島の自然と歴史 リリーフィールド公園と 湧出(わじー)

伊江島観光

伊江島は見るところがたくさんあって

一日かけても暇しません。

お次は、伊江島のユリ園へやってきました。

リリーフィールド公園と言います。

伊江島のユリ園と言えば

私の大好きな場所の一つです。

現在はユリの花の時期を過ぎてしまい、

残念ながら園内に

咲いている花はありませんが、

リリーフィールド公園は

散策や景色を楽しむには十分な場所です。

このリリーフィールド公園が

一番きれいな時は、

春にユリが満開を迎える時期です。

真っ白なテッポウユリが一面に咲きそろい、

圧巻の景色なのです。

本当に絵のような美しさです。

**

伊江島のユリに魅了されて、

今年は我が家の隣地の元棚田を開墾して

沖永良部島から取り寄せた

大きな鉄砲ユリを、結婚記念日に

たくさん咲かせたほどです。

(過去ブログ:沖永良部島で見たユリ 結婚記念日にもう一度見たい!

ユリの花は

今は咲いていないけので、

その分ゆっくりと園内を

歩いてみることにしました。

改めて歩いてみると、

園内は想像以上に広々としています。

咲いた後のユリの茎と葉の部分が

残っていました。

百合の球根は、掘り出さずに寝かせています。

またこのリリーフィールド公園で、

一面綺麗に咲いた

ユリの花たちを見たいなあと思いました。

伊江島とユリの関わりは、

島の歩みそのものと深く結びついています。

第二次世界大戦後、荒廃した島の復興のために

ユリの栽培が始まりました。

特に「伊江島テッポウユリ」と呼ばれる品種は、

純白で清らかな姿から人気を集め、

アメリカをはじめとする海外への輸出が

盛んに行われるようになりました。

伊江島のユリは

「イースター・リリー」として知られ、

春の復活祭に欠かせない花として

世界中の人々の手に渡っていたのです。

ユリ栽培が広まった背景には、

伊江島の風土が大きく関係しています。

温暖な気候と水はけのよい土壌は、

球根植物であるユリにとって理想的な環境でした。

そのため農業としての大きな支えと

なっていったそうです。

時代の移り変わりとともに

輸出量は減少しましたが、

ユリは島の人々にとって

誇りとして受け継がれていきました。

ユリ園をのんびり散歩して

お次は湧出(わじー)へやってきました。

伊江島の西海岸にある湧出は、

断崖絶壁の岩肌から

真水がこんこんと湧き出す不思議な場所です。

断崖絶壁のような、急斜面の底に

水を汲みに行くのは、女性の役目だったそうです。

重い水桶を天秤棒で担いで、坂道を上るのは

どれだけ重労働だったのは、想像がつきます。

海のすぐそばですが

塩分を含まない清水が流れ出ることから、

古くから島の人々の生活を支える

大切な水源となってきました。

名前の「わじー」も、沖縄の言葉で

「湧き水」を意味しています。

この湧水は、

かつて飲料水や生活用水として

欠かせない存在であり、

干ばつの際にも人々を助けた

命の泉だったそうです。

現在はその歴史を伝える史跡として整備され、

観光名所になっています。

伊江島・湧出(わじぃ)海岸

だいぶ離れたことろから見ていますが、

遠くからでもわかるくらい、

海が透き通っていて綺麗なのがわかります。

断崖絶壁から見下ろす景色は、

とてもきれいで、心地よい風に吹かれると

清々しい気持ちになってきます。

この断崖は、そのまま危険な場所ではなく、

見学できるように

しっかり整備されています。

以前この湧出に来たときは

お天気が悪く、風はとても強くて、

じっと立っているのが

精一杯なくらいでした。

海も白い波の泡がたっているほど

波が打ち寄せていたので

こんなにも綺麗な景色だったのかと驚きです。

以前来たときは

強がとても強くて、この絶壁の下まで

歩いていくことは危険な状態で

残念ながら、湧出までは行けなかったので、

今回は行ってみることにします。

道は整備されているので

車でずっと下っていきました。

どんどん、海が近づいてきます。

湧出までやってきました。

湧出と聞いて、もっと自然のままに

岩肌から水が湧き出している景色を

想像するかもしれませんが、

実際に訪れてみると湧水の部分は

コンクリートの建物のようなもので

覆われています。

これは水を保護し、

見学する人が安全に近づけるように

整備されたものだそうです。

湧出の周辺の海は、

白い砂浜ではなく

ゴツゴツとした岩場が続いています。

伊江島は、サンゴ礁が隆起してできた島なので

特に西海岸や北側には

ゴツゴツとした石灰岩の岩場や

断崖絶壁が多いのです。

伊江島の農業

島の人々は、肥沃とはいえない

石灰質の土壌を工夫して耕し、

車で、島をドライブしていると気が付いたのは

農業は、花き(キク)、葉タバコ、肉用牛、

島らっきょうなどが生産されています。

沖縄にしては珍しく

サトウキビの栽培が少い様に見えました。

サトウキビより高収益作物の栽培や

子牛生産を主とした

付加価値の高い農業地域だと感じました。

すでに伊江島を

たくさん満喫していますが

まだまだ行く場所はあります。

数年ぶりの伊江島なので

満足いくまで堪能しようと思います。

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