雨の雫に滴る花びら 色っぽく美しい 大宜味村喜如嘉(おおぎみそん きじょか)のオクラレルカ

投稿No:9856

第183回沖縄訪問記 雨の雫に滴る花びら 色っぽく美しい 豪雨に濡れても しゃんと咲いている 大宜味村喜如嘉(おおぎみそん きじょか)のオクラレルカ

いつもこの時期には

喜如嘉ターブク(田んぼ)の

オクラレルカを見に行きますが、

今回は豪雨に見舞われ大変でした。

豪雨といっても

一時的なもので

スコールのようなものですが、

車を運転していても

前が見えないほどでした。

危ないので、雨が落ち着くまで

車を停めて待つことにしました。

大雨で良かったことは

花を見に来る人が少ない事です。

豪雨にあった水田は

やはり増水して氾濫していました。

あぜ道が水没しています。

心配なのは

オクラレルカがこの雨で

倒れたり折れたりしないかどうかでした。

しかし、花は強い。

雨に打たれても

花がしょげたりしていません。

どの花もまっすぐ伸びて

しゃんとしています。

雨の雫に滴る花びらは、色っぽく美しいので

井上ひろしさんの、雨に咲く花を思い出します。

「雨に咲く花」を口ずさみながら

♪ およばぬことと 諦めました

 
だげど恋しい あの人よ
 
儘になるなら いま一度
 
ひと目だけでも 逢いたいの
 
 
別れた人を 思えばかなし
 
呼んでみたとて 遠い空
 
雨に打たれて 咲いている
 
花がわたしの 恋かしら
 
 
はかない夢に すぎないけれど
 
忘れられない あの人よ
 
窓に涙の セレナーデ
 
ひとり泣くのよ 咽ぶのよ

 

来てみると、毎度

オクラレルカの背丈に驚きます。

大人の背丈ほどある高さです。

この剣のように尖った長い葉は、

生け花用に栽培・出荷されています。

生け花ではアイリスと呼ばれます。

同所はかつて水田でイグサが栽培されていたというが、

1976(昭和51年)からの水田の土地改良事業により

生産が減少したことから、

代替の作物として1980年代に

オクラレルカの栽培が開始されたという。

現在では、3軒の農家がオクラレルカを栽培し、

生け花などの花材で使われる葉を全国に出荷している。

【出典:Yahoo!ニュース

無人販売所は

今年もあります。

100円の方はもうありませんでした。

恩納村でお世話になっている方へ

お土産用に5束で500円の

オクラレルカを購入しました。

オクラレルカとアヤメの大きな違いは、

オクラレルカは地中海の品種、

アヤメは日本古来の品種であることです。

沖縄の花といえばハイビスカスや

ブーゲンビリアなどが有名ですが、

オクラレルカの花も徐々に名前が浸透してきています。

今では、オクラレルカの花見に、

沖縄本島から沢山の人が集まってきているようです。

すっかり沖縄でも風物詩になったのです。

数少ない見物人の家族が一組

その子供たちが何かを

田んぼで捕まえていました。

オタマジャクシでしょうか?

水田があれば、水田に住み着く小動物が

自分達の住みやすい環境に適応していきます。

代表的なのは、カエルです。

カエルが増えると、

それを餌とする渡り鳥がやってきて、

鳥の楽園が育っているようです。

代表的な渡り鳥は、リュウキュウツバメ、

リュウキュウヨシゴイ、カワセミ、

セッカ、チョウサギ、バンなどです。

鳥が集まると、鳥を目当てに鳥好きの人が集まり、

バードウォッチングが始まります。

このような立て看板も作られ、

ここがすっかり生き物の宝庫に

なってきていることが伺えます。

豪雨の後に見たオクラレルカは、

湯上りの美人を見るようで、

とても艶っぽい風情を感じました。

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