那覇市 牧志公設市場 良いのかな? 絶滅危惧種のヤシガニが売られています

投稿No:9766

那覇市 牧志公設市場 絶滅危惧種のヤシガニが売られています

ヤシガニは大きな陸生のヤドカリのなかま、

太平洋からインド洋にかけての

島じまに広く分布しています。

また、昔から南太平洋の島じまでは

重要なタンパク源になっていて、

その立派な体つきから装飾品としても

取り引きされています。

しかし、近年、南太平洋の人口の多くなった島では、

行き過ぎた採取・乱獲によって、

極端にその個体数を減らしています。 

甲羅の大きさは12cmぐらいですが、

重さは約1.2kgに達し、

体は非常にかたい甲羅で覆われています。

腹部は塊状で外側が堅くなり、

貝を背負って「ヤドカリ」になることはありません。

また、エラは退化的ですが、

陸上生活に適応して鰓室(さいしつ)が発達し、

肺の役割を果たしています。

また、とくにオスではハサミが大きく発達し、

必ず左側が大きくなります。

 

生息域はヤシなどの茂る海辺で、

おもに夜行性です。

食性は雑食ですが、

その名の通り大好物はヤシの実で、

これを上手に割って中身を食べます。

卵を抱えたメスは7~8月に現われ、

大潮の夜に水につかり、

お腹でかえった約10万匹の幼生を海にはなします。 

食用目的の捕獲などによって

個体数が減少しましたが、

多良間村の「ヤシガニ(マクガン)保護条例」や

宮古島市の「ヤシガニ保護条例」によって、

捕獲が禁止されつつあります。

また、2020年にIUCN版レッドリストに掲載されました。

出典 環境省 いきものログより転載

ヤシガニが売られている

ヤシガニが売られていました。

現在、環境省のレッドリストでは

「絶滅危惧II類」に分類されています。

個体数減少のおもな原因は、

生息地の消失と乱獲です。

海岸に近い森林は、ヤシガニにとって

大切な生息場所となっているのですが、

海沿いの道路開発や沿岸域の埋め立てなどによって、

生息できる場所が減ってしまったのが原因です。

だんだん数を

減らしているヤシガニですが、

2024年になった今でも、

こうして売られていることに驚きです。

保護条例が施行されているため

ヤシガニを食べられるお店は

それほど多くありません。

私はヤシガニ研究会の会員で、

ヤシガニの生態調査や自然環境調査旅行

これまでに行ってきました。

鮮魚店では色とりどりの魚、エビが

1階へ下り、市場を見て回りました。

沖縄の市場は面白いのです。

本州では見ないような、熱帯特有の

カラフルな魚たちがたくさん売られています。

売られている魚介類は、

ほぼ、沖縄県産です。

近海で採れた、新鮮な魚たちです。

令和5年3月改築が完了し、

新店舗になったため、市場内は新しく、

市場の魅力はそのままに、とても綺麗になりました。

第一牧志公設市場のはじまりは、

戦後間もない頃に開南バス停付近に

自然発生的に闇市がたち、1950年に

それらをたばねた那覇市営の

牧志公設市場として開設されました。

1982年の平和通りのアーケード完成もあって、

第一牧志公設市場を中心とした市場は多くの県外や

外国人の観光客にも人気のエリアとなりました。

(参考:第一牧志公設市場

牧志公設市場は、

那覇市民の台所と言われてきていて、

歴史のある市場なのです。

沖縄の離島からも

大きな伊勢海老やセミエビが

たくさん売られています。

セミエビはイセエビ類に属する高級食材で、

長い触覚を持たない海老です。

イセエビに比べて、身はイセエビを

上回るほどプリプリ感が強く、

濃厚な旨みと甘味が特徴です。

刺身、焼き物、汁物など、

どんな料理にもよく合います。

この市場には、

鮮魚店や精肉店、生鮮食品のお店が

何軒も入っています。

どのお店も、立派な食材が並んでいます。

改装して清潔感が増したこともあり、

以前より、市場に来ている人が多く感じます。

建物の中に入ると、

以前の風情や活気は変わりません。

以前と変わりなく市場内は

中国人観光客で溢れていて、

あちこちで中国語が飛び交っています。

最近の牧志公設市場を支えているのは、

ありがたいことに、

中国人観光客の人たちだそうです。

高価な伊勢えび等の高級食材を鮮魚店で買って、

二階の料理店に持ち込んで、

刺身にして食べる中国人観光客が多いそうです。

その注文も、数万円も、

十万円を超える支払う豪勢な注文で、

日本人客ではあり得ない散財のようです。

ここの市場は、

観光地価格に設定されているので、

日本人は、数万円も注文しません。

中国人観光客たちが牧志公設市場を

支える主役に代わって来ているのです。

アバサー

ハリセンボンが売られていました。

ハリセンボンと言えば、泳ぐのが下手で、

一生懸命に泳ぐ姿はかわいいものです。

沖縄では、ハリセンボンを「アバサー」と呼び、

食用魚としてよく知られています。

沖縄の郷土料理には、ハリセンボンの身を

煮てすりつぶした肝を加えたアバサー汁があります。

ハリセンボンの皮を剥いで

身をから揚げや汁物にして食べます。

(過去ブログ:ハリセンボンの肝とアラでアバサー汁を作りました

イラブチャー

沖縄の代表的な食用魚、イラブチャーです。

サンゴ礁の海にすむブダイ科の魚です。

カラフルな見た目をしていますが、

実はとても美味しい魚です。

食べるとあっさりとした白身の魚で、

沖縄では一般家庭でも刺身や酢味噌和え、

フライなどにしてよく食べられます。

精肉店もあります

沖縄県産の牛肉が売られています。

石垣牛です。

とても立派で美味しそうです。

こうして牛肉も売られていますが、

沖縄なのでやはり、豚肉が

多く売られている印象でした。

豚の中味がカゴで売られています。

中味とは、豚の中身、つまり内臓のことです。

中身汁などに使います。

お祝い事があると出てくるのが中身汁です。

新しくなった牧志公設市場は、

以前と変わらず、とても活気のある市場でした。

沖縄特有の海産物や肉類など、

見ているだけでも楽しめる市場です。

また、沖縄へ来たら足を運んでみようと思います。

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