与論島で見た物:德田たけしさんのポスター、与論港岸壁の釣、民宿「星の砂荘」、黒糖焼酎「有泉」のサービス、夜空に流れる流れ星 第102回沖縄訪問(15)
与論島で見た物:德田たけしさんのポスター、与論港岸壁の釣、民宿「星の砂荘」、黒糖焼酎「有泉」のサービス、夜空に流れる流れ星
【恩納村前兼久から南へは豊見城市・糸満市・南城市、北へは与論島を駆け回りました その15】
与論民族村の見学を終え、車で与論島をあちらこちらドライブしていると、選挙用のポスターがあちらこちらで目に着きました。
衆議院総選挙が近々あると予測し、選挙準備をしている立候補予定者の立て看板があります。与論島は、徳洲会の徳田たけしさんが積極的に看板を立てています。
夕方になり、日が沈みかける前に、片山正喜さんは、与論島で釣をするということに決めています。釣具屋さんに行って、釣の道具と餌を買います。
夕方の日没寸前の頃は、魚の餌の食い付きが良いそうで、この時期を逃すと、魚は釣れなくなるから、今がチャンスということです。
松葉博雄は、釣にはあまり興味がないので、釣り具店の周りをグルグルまわって、民家の写真を撮っています。
釣具屋さんの隣には、なんと枇杷の木がありました。枇杷の木は12月になって花が咲き、実は6月頃収穫です。
最初に上陸した与論港の船着き場に来ています。ここで、片山正喜さんは「大物を狙う」と言っていますが、そんなに簡単に釣れるとは思いません。
釣をしようと思えば、竿を出し、釣り糸を付け、冷凍えびの餌を餌カゴや針に引っかけ、ベトベトした手で竿を持ち、海に向かって投げ込み、当りが来るまでじっと様子を見ながら、待たなければなりません。
冷凍えびの解凍した臭いが、手や竿に付き、周りが生臭くなってきて、手を洗いたいものの水もなく、ベトベトしてイヤになってきました。
夕日が沈む夕方の5時半ごろ頃、釣を諦めて、写真を撮っています。素晴らしい景色です。足下の水を見てみると、なんと澄んだ水なのか、綺麗です。
松葉博雄が「もう釣を止めよう」と、何回も言ったので、片山正喜さんも魚釣りを諦めて、竿を納め、車に積んで、今晩泊まる民宿「星砂荘」に着きました。
まずは、冷えたビールを頂きます。ビールを飲みながら、民宿の「星砂荘」の食堂でフロントを見ると、中学生ぐらいの坊ちゃんが受付をしています。
パソコンを見ているようです。フロント係の坊ちゃんは、熱心にパソコンでゲームをやっています。
フロントには、自然保護のために、「これより小さい魚介類を捕ってはダメですよ」という注意を呼びかけるポスターが張ってありました。
サザエ、夜光貝、えび、シャコガイ、それぞれ10センチ以下は捕ってはいけません。
今日の夕ご飯です。テレビレポートでは、有名人が民宿に泊まり、民宿の夕ご飯の山海の珍味にびっくり驚き、「こんなに民宿って素晴らしいものですか」と締めがあるところですが、さて、有名人でない片山正喜さんと松葉博雄の場合は、どんな料理が出てくるでしょうか?
お料理のメニューは、冷凍の刺身、片山正喜さんが持ってきたパパイヤの煮物、ブリの切り身の塩焼きなどがありました。
食後のデザートには、ドラゴンフルーツが出てきました。白いのと赤いのがあります。吸い物には、麩が浮いています。
ちょっと嬉しかったことは、与論島の民宿では、黒糖焼酎の有泉は、自由に何杯でも無料で飲んでも良いとなっています。
これは、嬉しいサービスです。有料のビールは止めて、今夜は無料サービスの黒糖焼酎の有泉の水割りを何杯も飲みました。
片山正喜さんは、民宿「星砂荘」のロビーの書棚にあった、三国志の漫画を読むそうです。6冊ほどが一揃えになっているので、読み応えがあるようです。
今日の宿泊客は、片山正喜さんと松葉博雄だけのようです。静かで良かったです。民宿「星の砂荘」には、夏時になると、修学旅行生も多く宿泊に来るようです。壁に貼ってある写真を見ると、大変な賑わいに見えます。
民宿のお嬢さんが、「明日、何時に起きる?」と聞きに来ました。ストレートな質問ですが、女将さんが何時に朝食を作ったら良いのかを、宿泊客に確認するために、お嬢ちゃんが客の都合を尋ねているようです。
初冬の夜は早く、辺りが暗くなってきたので、ちょっと民宿の周りを歩いてみました。
片山正喜さんが懐中電灯を貸してくれました。外に出ると、本当に真っ暗です。懐中電灯がないと、道を踏み外しそうです。真っ直ぐ海の方に行くと、先程の民族博物館に出ます。その先が海になります。
今日は、三日月で、木星と金星が接近する夜です。暗い夜道に、星が綺麗に光っています。こんなに星が光るのかというほど、光るだけでなく、輝いて燃えていることが分かります。
40年も前の頃、松葉博雄が父親に注意されたことを思い出します。「夜中にひとりで海岸に出ると、袋を被されてさらわれるから、夜、ひとりで海岸に行くことは止めなさい」と言われたことを思い出しました。
もし、誰かが側に寄ってきて、耳を摘んでも、鼻を捕まえても、分からないほど真っ暗な夜道です。
遠い向こうに、灯りがあり、近づいてみると、自動販売機の灯りでした,闇夜だと、自動販売機の灯りでさえ、こんなに周りを照らすのかと、関心しました。
波の音が聞こえる海の浜辺に行きたくても、段差があって危険なので、船の置いているコンクリートの床に空に向かって、仰向けになり、しばらく星空を見ていると、花火の消えるような、尾を引いたような、流れ星を見ました。
帰り道に、危ないと思って、周りを照らして、ちょっと用心しながら帰ります。途中、誰とも出会いませんでした。
民宿「星砂荘」に帰ってみると、玄関のタイルの上に、コガネムシがひっくり返って、困っています。
コガネムシの状況は、我が身がどうにもならない、飛びたくても飛べないという哀れさを伝えています。コガネムシを起してあげて、飛べるようにしてあげました。
これは、ひとつの人生の事例によく似ています。ひっくり返って、飛ぶに飛べない、飛びたいなぁ、どこかに飛んで行きたいなぁと思ってみても、、ひっくり返ってしまうと飛ぶに飛べない、どうにもならない人生のようです。
泊まり客が他にいないお陰で、二間続きの部屋で1人ゆっくりと寝ることができました。
トイレとお風呂も付いています。黒糖焼酎の有泉の酔いも回り、ぐっすり眠れました。
2008年12月2日(火)