節分の太巻き、恵方は北北西で、摩耶山の方向を向いて、黙って丸かじりが正しい巻き寿司の食べ方でした
今日は節分の日です。節分の日には、いつの頃からか、節分の日にはお寿司を丸かじりする風習が定着してきています。これは、一定の方向を向いて、お寿司を丸かじりすると、無病息災の効果があることとなっています。
一説によると、豊臣秀吉の時代に、巻き寿司のようなものを食べて戦に出たら、勝利したとか、大阪の船場地区で、商売繁盛の縁起からとか、大阪の海苔屋さん の組合が、海苔の消費拡大に向けて始めたとか、セブンイレブンの加盟店の中で、広島地区のお店が始めたとか、いろいろ面白い諸説があります。
さんプラザコンタクトレンズでは、従業員、スタッフの皆さんに、丸かじり用のお寿司と、味噌汁、節分の豆まき用の豆を用意しました。皆さんが、頂くように、時間は昼食時になりました。
丸かじりは、今年の恵方は、北北西になります。神戸の三宮から、北北西は、摩耶山のふもとの方向になります。食べ方にも、暗黙の了解事項があり、黙って食べるとか、何か祈願しながら食べるとか、諸説がありますが、それを確かめる人もいるわけではないので、要は、自分が信じるかどうかで、食べ方が変わります。
豆まきは、古くからある行事で、昔は、豆をそのまま撒いていたので、後で、拾うのが大変でした。床に撒いた裸の豆は、衛生上そのまま食べるわけにはいか ず、外に撒いていると、野鳥が来て、食べていました。それが、今では、何粒か、紙袋に入って、豆を撒いた後拾って食べても、衛生上問題はありません。
若い人には、お寿司だけでは足りないと言うことで、コロッケを用意しました。水野屋のコロッケです。
1セットは、味噌汁と、丸かじりようのお寿司1本と、コロッケとなります。量的にも、質的にも、皆さん、大変満足です。
豆袋を開けてみると、1袋には、6個の豆が入っていました。
三角錐の形をした、豆袋に、6個の豆を入れて、一つひとつ封をしていくのは、機械がするのでしょうか?人手でするのでしょうか?
味噌汁用に、大量の熱湯が必要となってきます。ポットで給湯するだけでは足りません。簡易コンロで、やかんを使ってお湯を沸かします。たくさんのお湯が必要です。
こんなことをしていると、12年前の神戸大震災のことを思い出します。簡易コンロでお湯を沸かし、みんなで分け合って食事をしました。
お寿司にはお茶が必要ですが、さらに、味噌汁を出して、巻き寿司の味を引き立てます。
お湯を注げる状態にします。味噌汁は「生みそずい合わせ」です。
段々と、手配が進んでいきます。
巻き寿司は、さんプラザ地階の「天助」さんにお願いして、予めたくさんの巻き寿司を巻いてもらいました。
大阪の海苔組合の思惑が、ここでもぴったり当たって、たくさんの海苔の消費に繋がっていることが分かります。
全員が一度に食べると、準備が追いつかないので、何班かに分けて、サービスしていきます。
第一陣の人から食べていく様子は、様々です。
何が様々かというと、巻き寿司丸かじりの食べ方を、お呪いの様に守って食べる人もいれば、丸っきり気にしないで、食べることに専念している人、味についてあれやこれや感想を述べる人、思わぬ美味しい巻き寿司を食べて感動する人などの、様々な様子が出ています。
ずっしりと中身の充実したお寿司です。
太巻きなので、大きなお口を開けて、食べるのですが、中には、食べにくい人もいて、そんな上品な方には、切って食べてもいいです。丸かじりでもいいです。このように、節分を楽しく迎えることができました。
さて、北北西の恵方を向いて、黙って、会話をしないで、丸かじりをした人には、節分の神様は、ちゃんとお願いをかなえてくれるでしょうか?
2007年2月3日(土)