実践マーケティングです。兵庫県立大学にて講義で頂いた感想及び要望 ~2回生からの感想 part2~
実践マーケティングです。兵庫県立大学にて実践マーケティングの講義で頂いた感想及び要望
実践マーケティングです。兵庫県立大学にて講義で実践マーケティングに頂いた感想及び要望の紹介です。
1.今回の講義の感想はいかがでしたか?
実践マーケティングの講義です。兵庫県立大学 にて
商経学部 男性
松葉講師の話の中で、どのようにして資金を集めるかということで、理論を持ち、銀行に対しても自社の理論を共有してもらい、取引先とも利害関係を調和することで融資をしてもらうなど、どれだけ会社にとって理念は大切かが分かった。
従業員の教育にも同じように最も重要かつ最大の効果を生むことがわかった。お客様あってこそ店があるということを常に考えることで、単に商品を売ることだけではなく、ノベリティを加えるなどの新しい発想が生まれ、そのことは単なる値引きよりも利益をもたらすことが分かった。
講師の話が本当に一本になっており、分かりやすく理解しやすいものでした。
松葉よりコメント 「千里の道も一歩から」
ビジネスをはじめるにあたり、資金が必要なことは誰にでも分かっていることですが、分かっていても資金が用意できているわけではありません。ソフトバンクや楽天、ライブドアの社長にしても、創業初期の頃は彼らも資金を集めるために苦労をしています。
最初の100万円が後の1億円になることもあります。しかし、最初の100万円を集められなければその後の1億円にはなりません。自分のお金から他人のお金に頼る場合は、投資する人、融資する人に対し、納得できる説明が求められます。事業構想の中で、リスクを少なくし、リターンが期待できるような説明が求められます。しかし、先のことや将来のことは実は誰にも分からないことです。なのに、将来に自信を持って説明できるようにするためには、自らがお金の価値と貯める努力をし、他人に対しては基軸となる理念をはっきりと説明することが求められます。将来の1億円、10億円も今日の1,000円、1万円から始まります。
商経学部 女性
最初のプレゼンだけでも前から興味のあったマーケティングというものが、さらに魅力的に思えるようになった。そして、松葉先生の講義を聞いて、私の社長=ガツガツした人というイメージに反した人柄や整体士との会話のことを聞いて、もっと話が聞きたいと思った。
松葉よりコメント 「多くのことに興味を持つ」
諺に「好きこそ物の上手なれ」といいます。
ビジネスを始めたい、何か企業を興したいと思う気持ちが新しいビジネスを生む種となります。心の中にこのような種(seed)を蒔いておかなければ、せっかくのビジネスチャンスを見逃してしまうことになるかもしれません。
株を買う場合のアドバイスとして、もし主婦ならば身近で売れている商品を販売している会社の株を買いなさいといわれることがあります。毎日、スーパーや専門店、テレビの広告を見ていてもヒット商品を見逃してしまうこともあります。一方、インターネットの時代にヤフーやグーグルの株式を購入し、大儲けをした事例もあります。このように周りのことに対して、興味を持つこと、心の中にseedを持つことが大切なことではないでしょうか。
例え話に話したマッサージ師の例では、どのように固定客を作るかが課題と考えました。そこで、私が勧めたアドバイスは、2回以上の既存客に回数券を割引販売することを勧めました。次にできるだけたくさんのお客様の顧客台帳を作り、自分でお礼の手紙を書くことなどを提案しました。マッサージ師が実行するかどうかは検証にいってみないと分かりません。
商経学部 男性
講義のタイトルを見て、どんな授業をするのかなと思っていたが、実際に企業の方が来られて講義をして下さるとは思っていなかったので、少し驚きました。
やはり大学の教授達のように学内での研究がメインというのとわけが違うので、実際に会社のトップに立って会社を引っ張っていく人達の言葉の方がこれから社会に出る上で多いに役立てると思うので、講義を聞けてよかった。具体例を出して話してくれるので分かりやすかった。
松葉よりコメント 「理論と実践の融合」
私たち社会人の講義を高く評価していただいてありがとうございます。かといって、私たちの実践がどれだけ上手く経営できているかといえば、理論的に検証してみると足りない部分がたくさんあります。
もし、ビジネスの始める最初から、ある程度の経営理論を知っていればもっと苦しみは遠ざかったのではないかと思うこともあります。これから理論と実践の融合を目指すような勉学に励んで頂ければ、私たち社会人の実践経験が少しでも理論を学ぶ若い方のお役にたつのではないかと期待しています。
商経学部
今日、松葉先生の講義を聞いて、とても勉強になりました。ニ回生になって、マーケティングについて少し勉強しました。松葉先生の観点の中から、私が一番賛成するのは、「企業の目的は、顧客を創造することにより、企業を存続させることにある」である。
この言葉から、真実の経営というのが理解できました。そして、企業の存続と顧客の立場の中、企業の目的は顧客を創造することであるということが、私からみるととても深刻な問題であると思います。
松葉よりコメント 「真実の経営」
実践経営と並んで理論を研究することも行っています。企業経営の理論研究を行う中で、「真実の経営」を追求することを課題としています。
真実ということは、2つとしてない唯一のことを探求することになります。企業にとって真実とは何かを求める場合、それは顧客を創造することに求められます。顧客がいなければ、顧客が支持してくれなければ、企業は存続できないからです。
商経学部 女性
マーケティングの堅苦しい理論などを学ぶよりも、実際に経営に携わっている方々のリアルな話を受けて、今日はこの授業に出て本当に良かったなぁと思います。とても刺激を受けました。今、私は将来について悩んでいます。
国の利益貢献のために公務員か、自らの利益貢献のための企業か。今までは、公務員になりたいと決めつけていたけど、今日の話を聞いて、だんだん気持ちが揺らいできています。今、私は飲食店でアルバイトをしていますが、そこではバイトも社員も関係なしで会社の利益や顧客を増やすことに真剣に取り組んでいます。今日のこの講義のおかげで、何か私も会社側に提案できるような気がします。
松葉よりコメント 「企業の利害関係者」
企業が存続するためには、その企業に関係する利害関係者からの支援が必要となります。株主、従業員、取引先、金融機関、地域社会、経営者などに並んで公共機関も重要な役割を担っています。したがって、民間と公共は助け合っていくことが望ましいことになります。
学生時代のアルバイトは私も体験致しましたが、一生の間に1人が経験できる仕事の種類は数知れたものです。その中で学生であっても、アルバイトであっても、将来につながる体験ができる機会として考えれば、学生だから、アルバイトだからと思って身を引いてしまうとチャンスを生かせることが少なくなります。
1つの機会として自分が顧客のために良いと思ったことは経営者に提言してみてはいかがでしょうか。
商経学部 男性
私は経済学部で、いつも企業行動や消費者行動などの理論を学んでいただけなので、こういった実際に企業経営を行っている方にマーケティングの理論の概要を語っていただいて、とても興味深く聞くことができました。
私は、この大学の近くの販売店でバイトをしているのですが、同僚のバイトの不満をよく聞きます。その中に「企業理念」が分からないということも何回か聞きました。それ故に、店内での社員の団結力も低いように思われます。今までは労働者側で働いていたので、そのようなことには全く気付かなかったのですが、経営者はそのようなこともよく考えて事業を行っているのかとかなり感心しました。
松葉よりコメント 「マーケティング・サイエンス」
マーケティング研究の一分野に消費者行動研究があります。マーケティング戦略の策定と展開に、より正確な消費者に関する情報の提供につながることになるからです。
私も顧客満足経営の研究を進めるときに、消費者行動理論を学びました。きっとあなたの学んでいる研究が将来の経営に役に立つ時がくると思います。今、アルバイトで体験している職場での問題を立場をかえて考えて見てください。
もし、あなたが経営者ならばどのような企業理念を打ち出せば職場の働く意識が変わると思いますか。このような具体的な問題を自分の立場で考えてみてこそ、今学んでいるマーケティング研究が生きてくることになると思います。是非考えてみて下さい。
商経学部 女性
通常の講義と違って、今、社会に出た時に役立つお話をたくさん聞けてとてもためになりました。
お話を聞いて、感想を一言で言うなら、これが勝ち組だなと思いました。成功するためには広い視野が必要なんだと思ったのと、やはり先読みの能力がすごいと思いました。
もっとたくさんお話を聞きたかったので、時間が短くてとても残念でした。
松葉よりコメント 「油断大敵」
企業の目的は、顧客を創造することにあります。このことをドラッカー先生は、顧客が企業の存続を許すかどうかを決めることになるからであると説明されています。ところが、顧客の心は移りやすく、今日の常顧客も明日は競争企業の顧客に変わってしまうこともあります。顧客の移りやすい心をつなぎとめていくためには、マーケティングとイノベーションを求められます。
イノベーションを難しく考えるよりも顧客満足を追求するための創意工夫と理解しています。よそで見てきたことや、本で読んだこと、新聞やテレビで知ったことの中で私たちのお客様に応用できるサービスは何かないかと考えていると、ヒントが見つかることがあります。
しかし、何も考えないで「今、上手くいっているから」と思っているうちに時代に取り残され、競争企業に市場の顧客を奪われてしまうことがあります。毎日毎日を顧客の声に耳を傾け、ライバル企業の動きに油断をしないで注意をしていなければ存続できない事例もありました。
2004年10月07日(木)