お盆休みの沖縄 その11「5日目:お中元のご挨拶」
帰る日です。今日も晴れです。今日から祖先の霊を迎える沖縄の旧盆が始まります。ここ恩納村でも、青年部の人たちが賑やかにお祭をやっています。太鼓と三味線の音が聞こえてきます。今日は企業参りの日です。隊列を組んで、近隣の会社や事業所に回ります。
お世話になった方々に神戸から取寄せたお中元を配ってまわることにしました。沖縄ではこの旧盆の時期には、お世話になった方にお中元を持参してお家を訪問する習慣があります。それに倣ったわけではないのですが、ちょうど帰る日の挨拶がお盆のお中元配りと重なりました。
最初は登川先生です。司法書士事務所に行って、お話をしているうちにドラゴンフルーツの話になりました。ドラゴンを植えているところを見せてあげましょうということで米須勇さんの農場に連れていってくれました。
近くの山の手の方に、車で上り、ゴルフ場の近くで農園がありました。見事にドラゴンフルーツがたくさん実っています。
ネットを張っているのは、空からの鳥の害を防ぐためです。カラスが入ってくるとドラゴンフルーツはもう売り物になりません。
ここで米須勇さんはドラゴンフルーツの熟したのを取って、一人一個丸かじりでいただきました。
ドラゴンフルーツの白い果肉の中には、ゴマのような黒い小さな種がたくさん混じっています。これを種ごといただきます。
とてもよく熟れています。ドラゴンフルーツは栄養をたくさんあげないと甘い実にならないということで、肥料の栄養をたくさんあげるそうです。
犬がいました。真っ黒でとても元気な犬です。この犬がカラスの番をしてくれるといいのですが、あいにくと繋がれています。カラスはずるがしこいので、繋がれていることがわかると、少々吠えられてもずうずうしくやってくるそうです。
この後、今度は冨着信常さんのお家にいきました。冨着信常さんのお家は残念ながらお留守でしたので、お会いできませんでした。
お家の番は、ワンちゃんがしていました。人懐こいワンちゃんで、初めての人にも吠えることがありませんでした。
冨着信常さんが留守なので、置手紙を書いて、神戸に帰るにあたり、お世話になったお礼を述べました。
お昼の時間になりましたので、登川さんがお昼をご馳走してくださいました。居酒屋のお店です。お昼には定額制のバイキング料理が並んでいて、いろいろな種類のお料理をお好きなだけいただけるという便利な昼食でした。
ちょうど高校野球の中継を大型テレビで放映していて、皆さんテレビに目をやりながらお昼をいただいていました。
この後、もう一度朝日会に戻ってみました。そうしたら冨着信常さんはこちらにいました。
帰る間際にお会いできたので、先ほどお家にお伺いしたことをお伝えし、お世話になったお礼の気持ちを直接伝えました。
今日はお盆なので、船は海に出ないということです。やはりこれも仏教の教えの一つで、お盆には殺生をしないという考えからです。もう一つは、お盆に海に出ると、霊に連れて行かれるという考えもあります。
このあと、金城正則さんのお家に寄ってお別れを言いました。そして、恩納村の道の駅に行ってみました。
ここではこのあたりの特産品を売っています。今は冬瓜がたくさん並んでいます。
野菜用のパパイヤの実もたくさん並んでいます。パパイヤの実はチャンプルにして、いただきます。
今晩の我が家での食事用に、お弁当も買ってきました。豚のあばら肉、豚足、昆布を煮たものです。
沖縄料理を神戸でもう一度今夜いただきます。味もお肉によく沁み込んでいるようです。飛行機の時間に合わせて、これから那覇市に向かいます。
2005年8月17日(水)