地方創生 地方が成長する活力を取り戻し、人口減少を克服する 神河町寺前の事例 神河町④

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地方創生 地方が成長する活力を取り戻し、人口減少を克服する 神河町寺前の事例 神河町④ 地方創生 地方が成長する活力と人口減少を克服の施策 

地方創生 地方の活性化と人口減対策

神河町(かみかわちょう)のJR寺前駅に来てみると、

駅前なのに人通りは少なく、

この地方の衰退を感じました。

地方の衰退は神河町に限らず、

日本全体の問題になっています。

安倍首相は2014年9月29日、

臨時国会開会の冒頭、

この国会を「地方創生国会」と位置づけました。

政府は「地方創生」をスローガンに、

地方の活性化と人口減対策のための

総合戦略策定に乗り出しています。

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若者にとって魅力ある町づくり、ひとづくり、

仕事づくりを推進することを目指しています。

東京圏への一極集中が続く中で、

地方が成長する活力を取り戻し、

人口減少を食い止めるのが狙いです。

安倍首相は地方が直面する人口減少や

超高齢化など構造的な課題に危機感を表明し、

「若者が将来に夢や希望を持てる

地方の創生に向けて、力強いスタートを切る」

と力説しました。

イラストでわかる「地方創生」

基本的な目標は「地方が成長する活力を取り戻し、人口減少を克服する」ことです。

出典 Wikipedia 地方創生

地方創生 神河町の取り組み

神河町の地方創生の取り組みを、

HPで調べました。

政府の施策に沿った議論がなされて、

人口ビジョン・総合戦略を策定し、

しごとづくり、移住の促進、

安心して子どもを産み育てられる環境づくりをを進め、

町内定住人口の確保と町の活性化を進めていました。

基本目標①「豊かな自然を活かし、

安定したしごとを創造する

企業誘致のための用地確保、

起業人・法人の発掘と誘致、

創業促進事業、地場産業支援など

基本目標②「地域の魅力を高め、

交流から関係、そして定住へとつなげる

若者世帯向け住宅施策の継続、

Uターンにつながる地域愛の醸成、就業支援、

空き家活用、外国人就労の受入れ環境整備、関係人口の誘導など

基本目標③

希望をもって結婚・出産・子育てできる社会を実現する」

認定こども園の整備、保育士の確保、

病児病後児保育の実施、縁結び事業、

シングルマザー支援、希望の持てる出産・子育てサポートなど

基本目標④「安心して過ごせる豊かな暮らしを創造する

地域協議会の設置、集落支援員の増員、

地区防災計画作成と防災リーダーの育成支援、

病院ドクター等の地域巡回講座の実施など

出典 神河町HP

いずれの目標も、言うは易く実現は難しい問題です。

復活したお店でおみやげ 特産品いっぱい JR播但線 寺前駅 

車で神崎郡神河町を巡っています。

寺前駅の駅前までやって来ました。

姫路と和田山を結ぶ、JR播但線の駅です。

寺前駅はちょっとレトロな造りの小さな駅舎です。

JR寺前駅の沿革 播但線

寺前駅(てらまええき)は、

兵庫県神崎郡神河町鍛冶字八重向にある

西日本旅客鉄道(JR西日本)播但線の駅で、神河町の代表駅です。

歴史
1894年(明治27年)7月26日

– 播但鉄道が姫路駅 – 当駅間で開業。

開業当初の北の終着駅であった。旅客・貨物の取扱を開始。

1895年(明治28年)1月15日 –

播但鉄道が長谷駅まで延伸。途中駅となる。

1903年(明治36年)6月1日 –

播但鉄道が山陽鉄道に営業譲渡。山陽鉄道の駅となる。

1906年(明治39年)12月1日 –

山陽鉄道国有化により、国有鉄道の駅となる。

1909年(明治42年)10月12日 –

線路名称制定。播但線の所属となる。

1987年(昭和62年)4月1日 –

国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。

1998年(平成10年)3月14日 –

姫路駅から当駅まで電化され、電化・非電化の境界駅となる。

2010年(平成22年)4月17日 –

駅隣接の観光交流センターが開設。
               この年 – 駅舎が改築される。

地方創生の資源 駅周辺

神河町観光協会(駅舎に隣接)
神河町役場
大河内郵便局
神河町立寺前小学校
神河町立大河内中学校
法楽寺 – 播磨西国三十三箇所第15番札所、「播州犬寺物語」の舞台
福本陣屋跡
徹心寺 – 福本藩藩主池田家の菩提寺
市川 (兵庫県)
峰山高原(車で25分)への最寄り駅
砥峰高原

地方創生 復活したお店でおみやげ JR寺前駅 寺前楽座 “まちの灯り”

地方創生への取り組みの成果も見受けられました。

2017年8月、JR寺前駅近くのスーパー「又右衛門」が閉店しました。

急な閉店に戸惑いを隠せない住民が多く、

高齢化が進む周辺地域では

ちょっとした日用品の買出しにも

不便を感じる買物弱者が急増したそうです。

寺前11集落約1300戸を対象に行われた

アンケートではスーパー再建を望む声が79%と高く、

地元有志と企業1社が資本金として120万円を出資し、

「株式会社 寺前村振興公社」を設立。

新スーパーの運営を行うことになったそうです。

寺前11集落全世帯から1万円を支援金として募り、

地区住民自ら意識を持って

スーパーの経営・運営にあたるべく、地域住民から代表を一人、

監査役として同公社に配置したそうです。

こうして、2018年7月30日 神河町寺前「スーパー又右衛門」跡に

寺前楽座 “まちの灯り”」がオープンする運びとなりました。

飲料品、日用品、肉、魚、野菜、惣菜、

お弁当など品数も豊富で、産直コーナーもあります。

産直コーナーでは、神河町の生産者に限らず、

近隣の生産者さんも募集をしていて、

ぜひ自分の作ったものを食べてほしいと思っている

生産者さんからの出品を募集しているそうです。

出典 いいものタウン

地方創生 復活したお店でおみやげ 寺前楽座 “まちの灯り” どんな特産品があるかな?

スーパーと言ってもかなり地元色が強く、

産直品も置いてあるので、道の駅に近い感覚です。

同じ兵庫県内でも、ここまで来ないと買えないものも多くあります。

こちらは生芋こんにゃくです。

神河町ではこんにゃく作りを体験できるお店もあり、

特産品のひとつとなっています。

地元のお味噌屋さん手作りの、米麹から作った甘酒。

お味噌も手作りです。

あれこれと食材を見ていると、

特に奥さんはこれを使ってどんなお料理を作ろうか、

とついつい考えてしまうようです。

私も、どんなお料理が出てくるのか、楽しみです。

地方創生 ゆるキャラ カーミンがお出迎え 神河町はハート形? 観光案内所

観光案内所にも行ってみました。

神河町のマスコットキャラクターカーミンがお出迎え。

よく「うさぎ」に間違われるけど、うさぎじゃないんです。

神河町の地形と同じハート型の顔をした森の妖精です。

 

壁に貼られている神河町の地図を見ると、

なるほどカーミンの顔の形に似ています。

さすが、観光案内所。

カーミンのグッズがたくさん販売されています。

夢の舗装道路 銀の馬車道 生野銀山と飾磨津を結ぶ高速産業道路

「銀の馬車道」とは、かつて生野鉱山と飾磨津を結んでいた、

日本で一番最初の「舗装」という概念をもって作られた道路です。

より速く、より安全に、生野から飾磨津の間、

約49kmを結ぶ夢の道路は、

経済性、社会性、利便性の絶妙なバランスと

秀逸な道路計画によって日本初の高速産業道路として築かれました。

若き日本が挑んだ前人未到のプロジェクトであり、

「殖産興業」を国策に掲げた明治新政府が

産業を支える新たな物流手段の確立でもありました。

日本遺産 播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道 

姫路・飾磨港から生野鉱山へと

南北一直線に貫く「銀の馬車道」から

さらに明延鉱山、中瀬鉱山へと“鉱石の道”が続きます。

わが国屈指の鉱山群をめざす全長73km のこの道は、

『 播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道 』として日本遺産になっています。

16の認定構成文化財がその行程に含まれています。

出典 日本遺産「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」 / 銀の馬車道

地方創生 JR寺前駅 まとめ

兵庫県のほぼ中央に位置する神河町ですが、

周辺に史跡・生野銀山を始めとした

鉱山史跡や天空の城として有名になった

竹田城跡などもあり、

歴史のある地域だということがよく分かります。

人は、自分の住む県内を巡ってみるというのは、

なかなかしないものです。

いつでも行ける、という感覚が邪魔するのも

理由のひとつではないでしょうか。

けれども、たまにはこうして自分が

どんな歴史の上に立っているのかを調べてみると、

いろんな発見ができて面白いと思います。

2020年9月8日(火)