新型コロナウイルスによる景気先行き IMFのV字回復説 歴史的な不況に陥るものの、2021年には大きく持ち直し プラス5.8%と「V字回復」を遂げる 急回復を想定するが、「下振れリスクが優勢」と注意を促しました。予測は当たるか外れるか
投稿No:8600
新型コロナウイルスによる景気先行き IMFのV字回復説 歴史的な不況に陥るものの、2021年には大きく持ち直し プラス5.8%と「V字回復」を遂げる 急回復を想定するが、「下振れリスクが優勢」と注意を促しました。予測は当たるか外れるか
IMFのV字回復説 予測は当たるか外れるか
国際通貨基金(IMF)は4月14日、世界経済見通しを発表し、
マイナス3.0%と、急激に落ち込むとの最新予測を示しました。
歴史的な不況に陥るものの、2021年には大きく持ち直し
急回復を想定するが、「下振れリスクが優勢」と注意を促しました。
新型コロナウイルスによる景気予測
IMFの予測は、Ⅴ字回復するとも、下振れリスクが優勢で回復しないとも、どちらにもとれる予測です。
外れない天気予報は、『あすは雨が降る天気ではない』と言っておけば、
晴れても、雨でも、どちらになっても言い訳が出来る天気予報になります。
世界経済の先行きは、コロナウイルス次第と言っているようです。
サービス産業は急回復するのか?
コロナウイルスの影響は旅行、陸海空運輸、ホテル、飲食、娯楽と言ったサービス業が大きく打
撃を与えています。
IMFの世界成長率の見通しは、今年後半に感染が終息し、経済が正常化することを基本シナリ
オにしていますが、終息には1年以上かかるという予測もあります。
景気は『気』から始まります。
コロナウイルスの影響を余りにも、悲観的に受け止めると、消費と投資は委縮しそうです。
コロナウイルスの免疫を獲得する方法とその後のポストコロナに希望を示して、
前途に希望を掲げることも戦略としてあり得ることです。
IMFは「新型コロナウイルスのワクチンが普及するまで安全な国はない」と
警告を忘れてはいません。
いったん終息した感染が21年に再発した場合、成長率はマイナス2%超に落ち込み、
感染拡大前の成長軌道には当面、戻らないと予想しています。
各国は感染拡大を受けて総額8兆ドル(約860兆円)近い経済対策を講じています。
日常生活の綬粛が長期化すれば消費の変化、失業増加、
企業活動の低迷は景気のさらなる下押し要因となり、
政府財政が悪化の一途をたどる恐れがあります。
成長のエンジン役の中国が「史上初のマイナス成長」1-3月期の成長率-6.8%記録
中国経済は世界経済の15%を占めています。
その中国経済が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の衝撃で28年ぶりに初のマイナス成長となったのです。
アメリカに次いで世界2位の経済国がコロナウイルスの影響で
経済成長が停滞してきたのです。これは、影響が大きく現れそうです。
中国国家統計局は1-3月期の国内総生産(GDP)が20兆6504億人民元(約314兆3511億円)で、
昨年同期比6.8%減少したと17日、発表しました。
マイナス成長率は中国政府が四半期別経済成長率を公式発表し始めた
1992年以来、初めてです。
後数カ月以内に世界的に伝染病を封じ込むことができなければ、
中国の経済回復はかなり遅れそうです。
資料出典 BBCニュース JAPAN
2020年4月18日(土)