おいしいいちじく 淡路市北淡町 金﨑農園のイチジク
投稿No:8375
おいしいいちじく 北淡町(ほくだんちょう)のいちじくと言えば、金﨑農園の金﨑真治さんの無花果です。2014年9月淡路ツアー (1)
おいしい無花果は淡路市にあります
いちじくが美味しい季節になりました。
8月のお盆が過ぎた頃から、お店に出回ります。
淡路島では、北淡町のびわと並んで、いちじくの栽培が増えています。
中でも、美味しいと評判なのは金崎農園のイチジクです。
北淡町では柏木農園と、金崎農園の二つのイチジク畑を訪問しました。
枇杷農家は、枇杷の試食を積極的に勧めてくれますが、イチジク農家はそうではありません。
この違いは何なのか、一度機会があればイチジク農家に尋ねてみたいと思っています。
なかなか聞きにくい質問ですが、今年のイチジクはどんな味かなぁと、確認してから買いたいからです。
おいしいいちじくは8月から出荷
予め、電話で予約しておかなければ、金﨑農園では、沢山のいちじくを確保することが出来ません。
金﨑農園の金﨑真治さんに今年もお会いしました。
畑の一隅に、いちじくの出荷用の作業場があります。
8月から始まるいちじくの出荷時期には、それはもう、猫の手も借りたいほどの忙しさです。
壁には、平成25年度版のいちじく栽培ごよみが掲示されていました。
いちじくも出荷前に御化粧
金崎真治に、いちじくの表面は、とても艶が良いですねと話を振ると、その理由を教えてくれました。
女性が外出する時にお化粧をするように、いちじくにも、出荷時にはお化粧が施されます。
それは、コートフレッシュデラックスという液を霧で吹いて、いちじくの表面に振りかけます。
コートフレッシュデラックスをかけたいちじくは、アイラインを引いた女性のように、つけまつげをつけた女性のように、お化粧をした女性が別人に変わるように、いちじくの表面には、輝くような艶がでます。
甲東株式会社を調べてみると、社長は里井孝至さんで、果実果菜鮮度保存被膜剤を作る会社でした。
金﨑農園の作業所には、金崎真治さんと、奥さん、そして大学生の息子さんが出荷を手伝っています。
息子さんは、この時期は大学から戻ってきて、 家業を手伝っているそうです。
おいしいいちじくは職場で配ります
私の奥さんはいちじくが大好きで、かなりの量を金﨑農園に注文しています。
このイチジクは、家族だけで食べるわけではありません。
会社の社員の方にも配っています。
おいしいイチジクは 横に枝を伸ばしてる
いちじく畑に許可を得て入ってみました。
もとは水田だった場所に稲作から、イチジク畑に土地利用が変わっています。
自然に育ったいちじくは、自由に枝葉を延ばしていきます。
これに対してイチジク園のイチジクは、横へ横へと人工的に枝葉を張るように調整されています。
盆栽の樹木を針金でしばって形を整えるように、イチジクの枝は、横に伸びたワイヤーに縛られて、横へ横へと伸びていくように、矯正されています。
おいしいイチジクは 収穫時期を調整
金崎真治さんに、どの列のイチジクがいつ頃収穫時期を迎えるのか、それはどうして分かるのですか?と質問しました。
これはなかなか良い質問でした。
実は計画的にいちじくの熟れ具合を調整しているのです。
イチジクの木に成長促進剤を散布することで、ある程度は出荷時期のコントロールが出来ます。
いちじくの成長促進剤をどの畝にいつの日に散布したのかは、ちゃんとプレートに書いて貼っています。
これを見れば後何日でこの畝のいちじくが出荷時期を迎えるか予想が立つということです。
金崎農園では9月の今頃はいちじくの味の一番美味しい頃だという説明を聞き、今日来たことが嬉しくなりました。
これもリップサービスです。
おいしいイチジクは改良を重ねて進化中
私の子供の頃には、いちじくや枇杷、柿、などは買って食べる物ではありませんでした。
いちじく、枇杷、柿などの専業農家も存在しませんでした。
それが高級果物にまで成長してきているのです。
何もしないで自然に任せていた頃のイチジクとは、味も形も甘さも格段の違いが出来ています。
この後、東浦のフローラルアイランドに寄ってみました。
フローラルアイランドでもいちじくが沢山出荷されています。
値段は金崎農園のいちじくとは随分違いがありました。
これに対して、イチジクの好きな人は、幼いときにイチジクの実を食べたことがある方が多く、いちじくの懐かしさと、ここまでいちじくが品種改良されて美味しくなったことに対して、応援の気持ちを持っています。
ちょうど、弱い野球チームが選手補強で突然強くなっていくペナントレースとよく似ています。
2014年9月25日(木)
おいしいいちじく 北淡町の無花果と言えば、金﨑農園の金﨑真治さんの無花果です。2019年9月 追加記事
淡路市に9月が訪れると、淡路市の果物はぶどうからイチジクへ主役は交代します。
今年も金崎農園に連絡をとって、いつごろ行けばいちじくの食べごろなのか、尋ねました。
金崎農園のいちじくは、出荷の前の日や、当日が雨の日には、いちじくの収穫と販売はしていません。
金崎農園にいちじくを買いに行くときは、お天気を気にして、雨の日はいちじくを買うことはできないと、諦めるしかありません。
お天気のいい日に、金崎農園に連絡を取って、いちじくを買いに行きました。
今年のいちじくの出来栄えは、お天気が良かったので、美味しいイチジクが出来ているそうです。
早速、見せていただくと、見事ないちじくです。
1パックで大きい物なら4個、普通で5個入っています。
いちじくは、日持ちがしないので、購入したらできるだけ早く食べるように言われています。
プレゼントする場合は、相手が留守でないように、事前に都合を尋ねて送らなければ、せっかくのいちじくが傷んでしまいます。
いちじく畑に案内してもらいました。
食べごろのいちじくは、すでに収穫した後なので、今の残っているいちじくは、明日以降に収穫予定のいちじくです。
いちじくの木は、20~30年収穫が続きます。
自然に茂っているイチジクは、上に向かって、枝が伸びていきますが、果樹園のいちじくは、収穫しやすいように、横に伸ばして背丈を高くならないようにしています。
地面には、栄養や水分を補給するパイプが張り巡らされています。
弱ったいちじくの木は、伐採して、元気なイチジクに接ぎ木をするそうです。
接ぎ木の方法は、平面になるように、接合するいちじくの幹を切って、接着させます。
いちじくには粘りのある乳液がでてきます。
その乳液が接着の役割をしてくれます。
接ぎ木したいちじくの幹は、上からテープを巻いて固定して、離れられないように、結合させるそうです。
このいちじく畑には、どのくらいのいちじくの木があるのでしょうか?
おおよそ350~400本ほどあるそうです。
どのいちじくの木が収穫が良くて、どのイチジクの木が弱っているか、いちじくの木の管理はしているのですか?と尋ねると、沢山イチジクの木があるので、はっきりとは分からないそうです。
それだったら、白いプラスチックの札に、1~350までの通し番号をつけて、プラスチック札に穴を開けて、針金を遠し、いちじくの木にくくりつけていけば、一本一本の木が名前の代わりに番号がついて、管理しやすいのではないでしょうか?
どの番号の木のいちじくが収穫がいいとか、味がいいとか、番号別にパソコン管理が出来ます。
こんな提案をすると、それもいい考えですねと言われました。
広いいちじく畑の沢山のいちじくの木は、見回っているうちに、どの木が良い木なのか、どの木が問題があるのか、分からなくなります。
それなら、管理番号をつけてほうがいいと思います。
喜ばれることがありました。
私が金崎農園の記事をブログで書いているので、その記事を読んで、沢山の方から電話がかかってくるそうです。
もちろん、電話の目的はいちじくの注文です。
毎日、ひっきりなしに電話がかかってきて、とても嬉しいそうです。
お礼にと言って、とてもおいしいいちじくを特別に試食させてくれました。
それは、黒いいちじくです。
黒のイチジクは、市場にはめったに出回っていません。
まるで、キャビアのようです。
サイズはそれほど大きくないのですが、甘さは極上の甘さでした。
このキャビアのような黒いいちじくは、苗を植えてもなかなか実がならず、出荷用に育てるには難しいいちじくだそうです。
イチジクの出荷は、10月10日ころまで続くようなので、これからまだ一か月以上繁忙期が続きます。
ほとんどがリピーターとブログを見ての電話注文です。
10月中旬までに期間もあるので、また行きたいと思います。
まとめ
淡路島は果物の栽培が盛んです。淡路市北淡町地区は、いちじく、ブドウ、ビワが特産です。
いちじくは改良されて、甘く美味しくなっています。
いちじくは、好きな人と嫌いな人と大きく分かれています。
嫌いな人の主張は、実がぐにゃぐにゃと柔らかくて気持ちが悪いという意見です。
2019年9月5日(木)