新人研修は、顧客満足と従業員満足の両立についての話です。
投稿No:8348
新人研修のはじめは、企業理念と経営理念からです。
新人研修は理念浸透から
わが社では、定期採用の他に随時採用もしています。
採用が決まり、出社が始まると、さっそく新人研修を行います。
実務に着く前に、創業の目的である、理念について話します。
社長の私が担当するのは、主に理念の浸透についてです。
社員へ伝える理念には、企業理念と経営理念があります。
この二つの違いを説明すると、初めて聞く話のようですが、丁寧に話すことによって、理解が得られます。
事業の目的
大事なことは、創業の理念や、私たちが存在する理由を分かってもらうことです。
経営学の心得がなくても、事業の目的は理解してもらいたいと思い、時間をかけて説明しています。
事業の目的はなんですか?と尋ねると、一番多いのはお金儲けです、という答えが返ってきます。
しかしそれは違います。
例えば、自分に子供が出来た時に、生まれてきた子供の目的は何かと置き換えて考えてみると、親としては子供は生き続けて欲しいことです。
子供にお金儲けをしてほしい、うんと偉くなって親孝行をしてほしいという前に、子供が丈夫に育って、生き続けてほしいと思うはずです。
企業の存続に必要なことは
企業が生き続けるためには、何が必要でしょうか?と尋ねると、意外な質問に皆さん考え込んでしまいます。
子供の例の場合は、子供が生き続けるためには、食べ物を通して、エネルギーを補給することです。
企業も存続するためには、エネルギーが必要です。
そのエネルギーは、誰が与えてくれるのかと考えてみると、それは社長でしょうか?お客様でしょうか?取引先でしょうか?と、具体的に絞って考えると、誰もがお客様ですと答えてくれました。
そうです。企業が存続するためには、お金が必要です。
そのお金が、企業のエネルギィーとなるのです。
従って企業を存続させてくれるのは、お客様であることが答えになります。
企業の存続には顧客満足と従業員満足
そのためにはお客様が進んでこの会社から商品とサービスを購入したいという気持ちになっていただくことが大切です。
お客様が喜んで商品とサービスを選んでくれるのは、顧客満足があるからです。
そこで我々は、お客様に顧客満足を提供することが企業の存続に関わることになります。
しかし、お客様から顧客満足を頂くためには、お客様に接する従業員満足がなければなりません。
顧客満足と従業員満足が両立するような経営、これが良循環経営です。
このように、時間をかけて説明することにより、皆さんがなるほどと理解することになります。
今の話は、大学の講義でいえば、一コマ90分くらいの時間です。
このような話をまた別のテーマで別の日にしています。
まとめ
従業員を採用すると、従業員に事業の目的を理解してもらわなければ、納得した仕事への取り組みは期待できません。
経営者の役割は、事業の目的につながる理念を、従業員や顧客に伝えることにあります。
新人研から始めて、繰り返し、理念の浸透に努めることが経営者の務めでもあります。
2019年8月2日(金)