藤本水産:後ろは播磨灘、前は県道31号の魚介類の製造直売「藤本水産」では、間もなく春のイカナゴ作りが始まります
「魚増鮮魚店」で穴子を買って、「いちじろう」でお寿司を食べて、次は、冷蔵庫で保存できる食品の買い物です。
道ばたで並んでいるお店は、当たり外れが多く、責任の所在がはっきりしないこともあり、無店舗の道ばた販売は避けて、店舗のあるお店を探します。
目に付いたのは、製造直販の「藤本水産」です。駐車場も広く、車を店の前に入れて、周りを見てみました。
すぐ側には、播磨灘の海が見えます。その向こうには、明石、加古川、高砂辺りの町並みが見えます。
「藤本水産」の敷地には、ちりめんやイカナゴを干す天日干し台があります。
お店に入って買ったのは、料理の味噌汁の出汁の味つけに必要な、煮干しの「ひらご」、味付け海苔、釘煮などを買いました。
お店の飾りには、お雛様が並び、毎年10月に広げられるだんじりのミニチュア版も展示されていました。
ちりめんの選別作業は大変です。もし、砂粒や異物が入っていて、知らないで噛むと、砂で歯が折れることもあります。
よく見ると、ちりめんとは違う種類の小さな別の魚も混ざっています。お客さんがいない間に、店番をしながら、ちりめんの中に混ざっている異物や危ないものを手で探りながら、選別しているのです。
近くが見えにくい世代の人には、眉間に皺がよりそうな難しい仕事です。
敷地の中には、工場もあり、大きな水槽の中に、海水が注ぎ込まれています。
何が入っているのかのぞきに行きました。入っていたのは、「ふるせ」という、15センチぐらいに育ったイカナゴです。
一つひとつ、パックが何重にも、整然と並んで、このまま釜ゆでされるようになっています。
もうしばらくすると、イカナゴの新子が播磨灘の鹿ノ瀬で捕れるようになります。
明石の魚の棚で、いかなごを買って、自宅の鍋で釘煮をする時期が、迫ってきています。
値段と品揃えに満足をして、新しいお店を見つけたことを喜んで、お店を出ました。
何が嬉しかったかと言うと、あれやこれや、味見をさせてくれたことです。値段も観光客用の「道の駅」に並んでいる価格より安く感じました。
2009年2月19日(木)