リスクを減らす:リスクを減らすという事はリスクを減らす分だけ、安全・安心を手に入れられるという事です。

リスクを減らす:リスクを減らすという事は、リスクを減らす分だけ、将来に負担がかからないという事です。寿命の延びは、1~2年延び、医療費削減は車1台分になります。それでも煙草を吸いますか?

リスクを減らすという事は大切です。リスクを減らすという事は将来への負担を減らすという事なのです。

2008年8月26日(火)付けの日本経済新聞「夕&Eye」ページに、「あなたが今、禁煙したら?寿命の延び・1~2年、医療費削減・車1台分」という記事が掲載されていました。

東京大学の研究グループが、禁煙による生涯の医療費と、余命に与える影響を試算しました。その結果、多くの人で、寿命が1~2年伸び、医療費も車1台分ほど浮くということが分かりました。

日本経済新聞「あなたが今、禁煙したら?寿命の延び・1~2年、医療費削減・車1台分」
画像をクリックすると、別ウインドウで記事を読むことができます

 

試算をしたのは、厚生労働省の禁煙治療に関する研究班(主任研究者:中村正和大阪府立健康科学センター部長)の五十嵐中東大教授です。若い人ほど禁煙効果は大きく、高齢者になると、禁煙効果はやや落ちるそうです。

今回の試算の根拠となるのが、喫煙と病気の発症確率の関連を示す疫学データです。肺がんを始め、肝がん、心筋梗塞、脳卒中など、19の病気についてデータを調べ、病気の発症確率を男女・年齢別に算定しました。

喫煙で発症リスクが高まるとされている病気は、他にも慢性閉塞性肺疾患(COPD)や糖尿病など、数多くあります。

しかし、禁煙の医療費削減効果については、「禁煙で余命が伸びれば、喫煙関連以外の病気の医療費が増える」という指摘もあり、介護や年金を含めた社会全体の費用はむしろ増えると見る研究者もいます。

一方で、同研究班の福田敬東京大学准教授は、「禁煙で増える病気はない。寿命の延長によって必要になる一般的な費用を、禁煙の費用とみなすのは不適切」と反論しています。

禁煙を巡る経済論争は、しばらく続く気配ですが、たばこが体に良くないことだけは間違いありません。