悪性リンパ腫(がん)と診断されたシーズー犬りんりんの健康管理に関する家族の意見は、りんりんが喜ぶ顔を、みんなで作ろうということになりました
精密検査の結果、リンリンは悪性リンパ腫、つまり血液ガンであることが分かりました。
余命はあと半年程度と診断されました。
診断を聞いたあと、家族全員泣きました。
りんりんを助けたいと思う気持ちは、みんな同じです。
でも、獣医の先生でも、助けてあげることは、出来ないようです。
りんりんのことが心配な家族が集まって、りんりんの健康管理についての家族会議をしました。
子供たちは、医師の仕事を持っているので、かなり無理な時間を割いて、りんりんの健康管理についての相談が行われています。
りんりんは、自分のガン治療のことが話の中心とも知らずに、家族のみんなが集まってきてくれたことが嬉しくて、とても喜んでいます。
いつものように、りんりんは、遊ぼうと、遊戯の催促が始まります。
ネコ、クマ, クマ、サルの小さい布でできた人形を並べて置いています。
ねこ!と言えば、猫の人形を咥えてくれば、正解として、ごほうびをいただけます。
正しい選択であれば、家族のみんなで、大げさにほめたたえます。
りんりんは、褒められると、ますますやる気を出します。
すこしでも、病気を忘れて、一緒に遊んであげれると、みんな笑顔になっています。
りんりんは、この単純な繰り返しが大好きで、もう終わろうと言っても、「もっとやって」とせがんで、なかなか終わりません。
りんりんは、どのようにして正解を導いているのか、不思議です。
言葉の響きで、はんだんしているのか?とおもいます。
あまり繰り返し走っていると、心臓の負担にもなるので、そろそろ終わりにしなければならないのですが、りんりんのやる気は止まりません。
無視して終わると、りんりんも諦めて、おもちゃ拾いは止めました。
ソファーに上がって、家族のみなんが見えるポジションに座って、家族全員の顔を見ています。
りんりんは、みんなの顔が見渡せるポジションを選んで、そこに座ります。
車座になっていれば、その真ん中に座ります。
一段、高い場所にも座って、一同を見渡していることもあります。
人の言葉のイントネーションと言えば、りんりんには、興奮する言葉があります。
食べ物の名前には、少なからず反応します。
特に、激しく反応する言葉は、猫を意味する「にゃんこ」です。
にゃんこの言葉が出ると、立ち上がって反応し、庭の方に出で、追跡しようとします。
刺激しないで、そっとしておくときには、にゃんこの言葉は、家族なら分かる別の言葉で表現します。
悪性リンパ腫は、外見から見て、そんなに心配ないように見えますが余命は告げられています。
りんりんが喜ぶ時の顔は、みんなが集まったときに現れます。
今日の家族の意見は、りんりんが喜ぶ顔を出来るだけ多く作ろうということになりました。
ただし、おねだり通り食べ物をやり過ぎないように注意しなければなりません。
2008年4月18日(金)
リーマンショックから早くも5年が経過しました。2008年9月15日に、リーマンブラザーズが破綻した頃、愛犬りんりんは、命がつきる寸前でした。
りんりんは、悪性リンパ腫に犯され、かかりつけのリバティー動物病院で抗がん剤の治療を受けていましたが、2008年9月21日に、家族の皆に見守られながら、ゆっくりと消えるように、命の灯火が消えていきました。
命日の朝、庭に咲いた朝顔の花を見ると、僅か朝の時間だけ綺麗に咲いて、日が昇ると消えていく朝顔の花から、りんりんが消えていった事を連想してしまいました。
そうだ、今日はりんりんの命日なんです。りんりんが亡くなって、皆さんが悲しむので、りんりんが家族の皆に愛されているという事を思い出して、りんりん専用の仏壇を設置し、位牌を作りました。
りんりんの戒名は、『可愛院勇気凛々大居士』となりました。それは、りんりんが可愛くて、勇気があったからです。
朝顔のツタが伸びるように、りんりんの思い出も、りんりんが亡くなっても、伸びていきます。
りんりんの思い出は、りんりんは、普段の何もない平穏な生活こそ、幸せであることを、家族のみんなに教えてくれました。
りんりんが亡くなった日のお通夜の夜、真夜中の1時か2時頃、突然家の外のチャイムを押す人がいて、ピンポンと音がしました。しかし、すぐに外に出ても、人影はありませんでした。
不思議なことに、そのインターホンの音が聞こえた人がいたり、聞こえなかった人もいました。不思議なことです。松葉博雄にははっきりと、ピンポンの音が聞こえました。
今朝の新聞の広告を見ると、『あの世が存在する7つの理由』という本がありました。やはり、あの世は存在するのでしょうか?りんりんが、あの世に行くときに家のチャイムを鳴らして、家族の皆に、行ってくるねと挨拶したのであれば、誰もいないのに、チャイムが鳴った理由がよく分かります。
りんりんが亡くなったとき、従業員のお母さんが、ホームページのりんりんの記事を読んで、 切り絵であの世にいる、りんりんの幸せそうな絵を作ってくれました。
二人の娘に、りんりんは選ばれました。ペットショップにシーズー犬を選びに行ったとき、二人の娘は、背中に、☆のような白い模様の毛がある、りんりんを選びました。
娘が付けた、りんりんの最初の名前は、ショコラでした。しかし呼びにくいので、松葉博雄が改名を勧め、勇気凛々から、りんりんに名付けました。やはり、りんりんの方が良かったです。
りんりんが好きだった、テトラポットの形をしたおもちゃをお供えしています。このテトラポットを押さえると、キュッキュと音がします。その音が聞こえると、条件反射としてりんりんは、ウォーと長く引っ張った鳴き声を聞かせてくれます。もう一度聞きたいなぁ。あのりんりんの鳴き声を。
生前のりんりんの活躍ぶりは、こちらでご覧下さい。
2013年9月21日(土)