モリカケ問題を覆い隠す深い霧のように、濃霧が明石海峡大橋を隠す。隠した方が良いこと、隠さない方が良いことを考えました。
投稿No:7859
日本中がもやもやとした、まるで霧の中に隠れてしまったようなモリカケ問題の真相は、このままでは日本全体の閉塞感になってしまいます。
ある日のこと、明石海峡大橋に霧がかかり、巨大な橋を隠してしまいました。
さすがの明石海峡大橋も、深い霧の中に包まれると、何も見えなくなってしまいます。
明石海峡大橋の消えた光景を見ながら考えました。
世の中には、隠した方が良いこと、隠してはいけないことがあります。
隠した方が良いこととは、人の持っている才気です。
能ある鷹は爪を隠すというように、才気が表に出すぎると、警戒されてしまいます。
卑しい心も隠した方が良いです。
人のものを欲しがったり、おねだりしたがるような事は、隠した方が良いです。
財産やお金は、あると自慢したくなりますが、これも隠した方がいいです。
財産やお金を持っていると妬みが生まれ、やきもちも妬かれるもとです。
才色も隠した方がいいです。
女性が過剰な容色を露出すると、不幸な結果になりかねません。
それでは、隠さない方がいいものとはなんでしょうか?
隠さない方がいいのは、仕事でいえば、やる気や負けん気です。
仕事はやる気のある人のところに、自然と集まってきます。
優しさや労りの気持ちは、隠さない方が良いです。
こう考えているうちに、霧が益々深くなり、巨大な明石海峡大橋も、すっぽり消えてしまいました。
明石海峡大橋にかかる霧を見ているうちに、連想して湧いてきたのは、昨年から国民全体が霧に包まれているような、もやもやとした状態にあるモリ・カケ問題(森友学園 加計学園問題)です。
安倍晋三首相は国会答弁で、追及されている森友学園の問題に、安倍晋三首相や妻の昭恵夫人が関わっている事があれば、国会議員の職も首相も辞めると発言しました。
加計学園の問題では、安倍首相は留学生の時代からの友人である、加計孝太郎氏と獣医学科新設問題の話は、したことがなかったと答弁しました。
参院本会議で「圧力が働いたことは一切ない」などと自らの便宜を否定しましたまし。
これを受けて、安倍首相を守る立場の閣僚、官僚や国会議員の皆さんはモリカケ問題を霧の中に隠してしまおうと思えるような、国民には不快な行動をとっています。
隠した方が良いことを考えたり、隠さない方が良いことを考えていると、明石海峡大橋はすっかり隠れてしまいました。
しばらくは霧が晴れるのを待たなければ、明石海峡に橋が架かっていることすらも分からなくなってしまいました。
場所を替えて明石海峡公園に行ってみると、淡路側から舞子に繋がっている明石海峡大橋は、途中から霧の彼方に隠れて、舞子側は見えなくなっていました。
霧に包まれて、先行きが見えないのも、モリカケ問題とよく似ています。
一国の首相とその妻を守る為に、政府が真相を霧に隠そうと工作をしていれば、やがて国民は政治への不信感に繋がっていきます。
麻生副総理が、周囲の人に「悪いのは昭恵だろう」と言ったそうですが、近隣に包まれたモリカケ問題の核心はなにか? 皆分かっている事です。
首相夫妻を守ろうと益々霧い霧を造れば、真相は国民には隠しきれるかもしれません。
立場を替えて、闇をつくる霧の役になって、真相を見れないようにする働きに協力する人たちは、そのうち罪悪感にさいなまれる時が来るのではないかと思います。
明石海峡大橋の霧は、時間が経てば晴れてきて、また向こうが見えてきました。
モリカケ問題もこうなって欲しいものです。
2018年6月20日(水)