淡路市のビワ農家の話では、安定経営にはびわの出荷前にすでに沢山の予約を取っておくことです。

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枇杷の品質改良は進み、贈答品用価格は年々付加価値を高めています。

6月になると、そろそろビワの美味しい季節になります。

淡路島のビワと言えば、淡路市の野島地区です。

まだ、道の脇でビワの露店が出ていませんが、野島轟木のビワ農家を訪ね、今年のビワの作柄を調査してみました。

野島轟木地区の中田さんを訪ねて、ビワの作柄をお尋ねするつもりです。

共同の出荷所もまだオープンしていませんでした。

作柄を尋ねる相手もいないので、ビワの畑がある山の斜面の方に車で上ってみました。

少しずつ高くなれば、眼下には播磨灘が広がって見えます。

枇杷畑の方に入ると、道の両脇には、袋をかけたビワがびっしりと続いています。

もしビワの実に紙袋をかけなければ、たちまち鳥の餌食になります。

農家の方が何人か集まってお話をしていたので、車を停めて今年のビワの作柄を尋ねてみました。

農家の方のお話では、今年は美味しい枇杷が期待できそうです。

ホームセンターに行けば、ビワの実に被せる紙袋は、100枚入りで300円で売られています。

紙袋を買ってきて、一袋ずつ丁寧に袋を被せていけば、何枚の袋を被せたのか、計算出来ます。

紙袋10冊を買って、全部ビワに被せると、1000袋ビワに被せたことになります。

一つのビワの袋の中には、大体3個くらいのビワが包まれています。

そうすると、1000袋ビワの実を包めば、計算上はビワの実は2500~3000個になります。

毎年一個あたりのビワの出荷価格は分かっているので、かけた袋で計算すれば、今年のビワの生産高がほぼ予測出来ます。

問題は出来具合です。

丸々と良く実った枇杷なのか、一つ一つの枇杷の味は、甘くて美味しいのか、これによって販売価格が大きく変わってきます。

LL寸の贈答用の枇杷になれば、一箱がびっくりするほどの値段になってきます。

一年間の売上げ収益がこの6月で決まるのですから、枇杷農家にとってみても、これからが勝負時です。

何年も続けて枇杷農家を訪ねてみると、それぞれの枇杷の味が違うことが分かります。

枇杷の味だけでなく、枇杷農家の接客サービスにも違いがあります。

びわ農家が積極的に訪問客を受け入れ、固定客に変えていけると、枇杷の実が実る前から予約が入ってきます。

予約が沢山とれると、販売先に困ることがなくなり、安定した経営に繋がってきます。

2018年5月31日(木)