水と安全はタダと思っていたら、今は水と安全にお金を払う時代になりました。

投稿No:7760

奧さんは魚のアラを使った魚汁を、私は若芽と筍の炊き合わせを作り、春の料理を味わいました。

日本では、水と安全はタダと思われてきました。

水道をひねれば安全な水が出て、水道水を煮沸しなくても飲めます。

家では、扉を開けていても、夏の暑い日には家を開放していても、不審者は入って来ませんでした。

ところが、外国並みに水と安全は有料になってきています。

 

今日は奧さんと一緒に台所で晩ご飯を作っています。

私は、生わかめを買ってきて、生わかめの塩抜きをして、ワカメと筍の焚き合わせを作ろうとしています。

奥さんは、豚の生姜焼きと、鯛のアラを使った海潮汁を作ろうとしています。

味噌汁と海潮汁を比べれば、海潮汁の方がはるかに塩分を使います。

そうなると、体に悪いので出来るだけ塩分控えめの海潮汁にします。

水がただでなくなったと感じるのは、ペットボトルに入った水を買う事です。

ストレートに飲む場合もあれば、お酒の水割りに使う時もあります。

個人の家でも事業所でも、ウォーターサーバーを設置して、有料の水を飲むのは、珍しくなくなっています。

安全については、セキュリティーの為にお金を払うようになりました。

住宅や事業所の場合は、セコムやアルソックなどの警備会社と契約して、防犯に努めています。

インターネットを利用する場合も、ウィルスや迷惑メールの防止に、セキュリティーソフトを導入しています。

小学生の子ども達には、ランドセルにGPSをつけて、居場所を常に確認できるように、安全に対して安心料を支払っています。

まだ寒さの残る3月ですが、室内においている木の芽は、冬枯れもなく、木の芽をつむことが出来ます。

この木の芽を摘んで、海潮汁とワカメと筍の焚き合わせに、春の香りを添えてみると、格段に味が良くなりました。

これまでタダと思っていたものに、お金を払うような時代になったのです。

もう一つは、無料だったものが、まだ無料が続いていても、代わりにスポンサーがお金を払っていることがあります。

それは、インターネットで見る、ブログやYouTubeや情報などです。

一見無料のようでも、スポンサーを通じて、間接的に消費者が支払いをしています。

こんな話を台所で奧さんと会話しながら、料理がだんだん出来てきました。

筍は、まだ生の筍が出回っていないので、真空パックになった筍を使っています。

筍が生であれば、もっと春の伸び盛りの勢いを感じるのですが、真空パックの筍には、春の勢いがありませんでした。

水と安全はただではないという話をしている内に、晩ご飯作りは終了しました。

ここまで分析できたら、身の回りで今までタダだったものが、これからお金が頂けそうなビジネスを考えついたらいいのですが、今日のところはそこまでは考えつきませんでした。

海潮汁は塩を沢山入れないと深い味にならないので、途中で味噌汁に変更しました。

味噌汁にすれば、少しのお味噌をといて、お汁にするだけで魚汁が出来ました。

木の芽と生わかめを入れたので、味噌汁を吸ってみると、春の香りがぷんぷん匂ってきました。

我が家でも安全に対する対価は、かなり支払っています。

一番高いのはセコムです。

セコムのシールを家の外に貼っていると、泥ちゃんが家に入るのを避けると聞いているので、セコムに入りました。

お陰様で噂通り、セコムのシールを貼っていると、警備が良くなって、泥ちゃんは避けてくれています。

食事をしているときに思い出したのは、昔ただで、今は有料な物を思い出しました。

それは私が昔、海で採っていたサザエ、鮑、若芽、アサリなどは漁業権が浸透してきて勝手に海に入って、ただでとることは許されなくなりました。

魚屋さんに行って、お金を払って買ってきています。

2018年3月11日(日)