淡路市で、岩屋で、美味しいお鮨といえば「源平」と言われる様に、若主人は修業をしています。

沖縄の海に潜り、新鮮な魚介類をふんだんに獲って食べている、ダイバーの片山正喜さんが、美味しいと言ったのは、なんと源平の酢の物でした。 淡路/お寿司/源平

沖縄の友人の片山正喜さんが、瀬戸内海のアカガイを食べたいと、私の奧さんにリクエストしたので、奧さんは、淡路市の近隣のお寿司屋さんに電話して確かめました。

その中の一つに、岩屋港にある鮨の「源平」があります。

源平に行って、アカガイを食べたい話を伝えると、アカガイはなくても、もっと美味しい魚がありますよと言われ、それなら今晩は源平でお鮨を頂くことに決まりです。

夏至が近づくと、日没時間が遅くなり、七時近くになっても、夕日が岩屋港を照らしています。

源平のお店に夕日が当たって、お店のガラスが、輝いて光って見えます。

源平のお店の中からも、岩屋港に沈む夕日が見えました。

ジェノバラインが発着する船着き場なので、夕方になると岩屋と明石を結ぶ連絡船の本数が増えています。

お鮨を注文する前に、アカガイに代わって、とびっきり美味しい鮨ネタのお刺身を、皿盛りでお願いしました。

淡路島の蛸、イカ、鯛、ハマチ、カレイなどが綺麗に盛りつけられてテーブルに運ばれてきました。

赤貝の代わりに見繕って頂いたお刺身は、トリガイです。

果たして片山正喜さんを堪能させてくれるでしょうか?

何しろ、片山正喜さんは、沖縄では素潜りで、地元の人でさえ知らないような岩場に潜り、岩の隙間に隠れている蛸や貝類をとったり、ヤスで魚を突き刺して、獲れたらすぐに食べています。

こんな贅沢な魚介類の食べ方をしている人なので、片山正喜さんを美味しいと感動させるには何が良いのか考えて、淡路産のウニを注文しました。

沖縄でもウニは獲れます。

私も、片山正喜さんと一緒に潜って、ウニを沢山獲って、お椀一杯くらいの新鮮なウニを食べたことがあります。

沖縄になくて、淡路島にある魚といえばなんでしょう?

代表的なのは、穴子です。

穴子は、瀬戸内海の魚で、沖縄では獲れていません。

穴子は握りと、お酒のアテの皿盛りで頂きました。

穴子の食べ方は、固く焼いた穴子、タレを付けていない白子焼き、そして蒸し穴です。

握りは、八貫です。

四貫ずつ分けて運ばれてきました。

片山正喜さんは、美味しいとうなったのは、意外と酢の物でした。

源平の若主人に、この美味しい酢の合わせ方はどうしているのですか?と尋ねると、企業秘密の合わせ酢の作り方を条件付で教えてくれました。

その条件とは、源平の近くで酢を使ったお店を開かないという約束です。

そろそろ食事が終わる頃、奥の方からおやじさんが顔を出してきました。

息子さんにお店を任せて、今は忙しい時に手伝っているようです。

淡路島で、岩屋で、お鮨と言えば、源平といわれるように、後継者を育成しているようです。

2017年5月19日(金)