鰯は、南蛮漬け、丸焼き、甘辛炊きで調理しました。
U君の釣った鰯なら、たとえ台所が魚の汚物で汚れても、誰からもクレームは出ません。子供は王様です。
鰯のサビキ釣りでU君はたくさんの鰯を釣って帰ってきました。
冬の鰯は、脂がのって、夏の鰯と比べると、型が大きく、よく肥えています。
たくさんの鰯を、台所で捌く作業になりました。
もし私なら、奥さんははっきりと嫌な顔をして、台所が臭くなると非難します。
ところが、孫のU君が釣ってきた鰯の場合は、目を細めて、「偉かったね、よくこれだけ釣れたね」と、ほめています。
なんでこんなに待遇が違うのか、見ていて聞いていて、その不公平さに抗議したくなります。
鰯は漬ける方法と、焼く方法と、甘辛炊きの3つの方法で調理しました。
最初はU君のお父さんが一匹ずつ鰯の腹をさいて、頭を付けたまま、丁寧な下処理をしていましたが、
だんだんとめんどくさくなって、頭を切り落として腹をさけば、一気にスピードアップになりました。
甘辛炊きは私が味付け担当です。
南蛮漬けは、片山正喜さんの担当です。
焼くのは、奥さんの担当です。
かくして、全員参加型の鰯づくしの料理ができました。
いずれの調理方法もとっても美味しくて、大好評でした。
U君は、自分で釣った魚となれば、好き嫌いを言わずに、たくさん食べて、親も大喜びです。