桜島といえば、平野國臣の詠んだ熱い想いです。
仙巌園(せんがんえん)の松風軒で鹿児島名物とんこつラーメンをいただきました。 鹿児島ツアー(2)
鹿児島といえば、とんこつラーメンです。
鹿児島に来たからには、名物の豚骨ラーメンを食べたいと思っています。
しかし、事前調査をしっかりしていないと、どこに行けばいいのか、旅行計画の中に織り込んでいないと、行き当たりばったりで絶品の豚骨ラーメンに行き当たることは期待できません。
これから頂く鹿児島ラーメンは、仙巌園(せんがんえん)の中にある、桜華亭の1階にある黒豚ラーメンです。
行き当たりばったり、通りすがり、たまたま前を通っただけのつながりなので、特にここを選んで入ったわけではありません。
食券は、自動販売機で購入です。
とんこつらーめんが780円です。
神戸の三宮に、さんちかがあり、さんちかには、麺ロードがあります。
ここでは全国からラーメン店が出店して、人気投票で最下位になると撤退になります。
この麺ロードで食べたことのある、とんこつラーメンと味が似ていました。
鹿児島に来て、とんこつラーメンを食べれただけましと思い、これ以上は望みません。
いただいた資料では、鹿児島の人気ラーメン店の一覧表を持っています。
人気店は豚とろラーメンのようです、
次に入ったお店は、薩摩切子を展示販売しているお店です。
薩摩の切子ガラスといえば、私の子供の時から、私の祖父、松葉眞一が愛用していました。
幼い時に見た切子ガラスは、太陽に当ててかざしてみると、とても光り輝く不思議なガラス工芸品に見えていました。
切子ガラスの隣では、屋久杉の展示販売店がありました。
衝立に仕上げている屋久杉は、値段表を見ると、なんと2700万円です。
江戸時代、江戸の町の長屋の屋根に瓦の代わりとして板葺をつかっていました。
その板葺に、屋久杉がどんどん伐採されて、屋久島で板になるように加工され、船で江戸の町に運ばれたそうです。
今なら何千万円もする屋久杉の木が、値打ちも考えられず、巨木から伐採され、屋根を葺く板にされたのですから、もったいない話です。
屋久杉を使って、写真印刷を引き受けてくれるそうです。
希望する写真をこちらに送れば、屋久杉の板に写真を転写して頂けます。
ポートレートの見本は、地元の英雄西郷隆盛さんです。
ポートレートは、潮香亭(ちょうこうてい)にお願いすれば、高いものは3万2千円~、安いものは1万円少々であります。
潮香亭を出て、御殿の方に向かいます。
入り口は、錫門です。
ここからは、目の前に桜島が見えます。
「わが胸の、燃ゆる思ひくら比ぶれば、煙はうすし桜島山」
と、平野國臣の詠んだ歌を思い出します。
この歌は、初めて聞けば、恋人を慕っているようにも聞こえますが、
その内容は、天皇家を慕う勤王思想の熱い思いを詠んだ歌です。
仙巌園には、団体のツアー客がたくさん入り混じっています。
私には、案内人がいなかったので、旗を持った添乗員の後ろについて、ツアー客の中に交じって、ただ乗りでガイドさんの説明を聞いています。
そうそう思い出しました。
昔、電車賃を払わないで、ただで電車に乗ることを、『薩摩の守」といっていました。
その意味は、薩摩の殿様に、薩摩守忠度(ただのり)とあわせたごろ合わせです。
つまり、キセルのことが、薩摩の守と言われています。
今日の桜島には、吹き上げる火山の煙は、見られません。
土産物屋においてあった桜島の火山灰には、盆栽に使えるくらいの大きな軽石がありました。
桜島の噴火があると、鹿児島の市民の皆さんは、洗濯物が外に干せないそうです。
観光客には、桜島の煙は絵になりますが、市民の生活には、火山灰はとんでもないものです。
桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた雄大な景色が、仙巌園の最大の魅力です。
28代斉彬をはじめとする島津家歴代がこよなく愛し、篤姫や西郷隆盛も足を運びました。
今では目の前を国道10号線と、JR日豊本線の線路が敷かれています。
観光客の皆さんが、順番にこの場所で写真を撮っているので、なかなか順番が回ってきません。
やっと撮れた写真です。
一人のようで周りには順番待ちの人がぎっしり並んでいます。