5月の新緑 法隆寺は新緑に輝いています。巨大建築物を建てるには、理念が必要です。理念は仏教の教えです。

想像を遙かに超える、法隆寺の敷地の広さに驚きました。 奈良県大人の修学旅行(5) 社長ブログ奈良/大人の修学旅行/東院伽藍

西院伽藍から、次は東院伽藍に移動です。

法隆寺の境内は想像していたよりも遙かに広く、18万7千㎡で、坪数でいうと5万5600坪あります。

甲子園球場の4.7倍です。

法隆寺の境内の中には、所々照明の為の電柱が立っていますが、

場所によっては、電線や電柱がないので、

これなら、時代劇の映画に使えそうな借景です。

5月の新緑の時期なので、法隆寺に生えている木も、新緑に輝いています。

行き交う異国の人達は、この法隆寺の歴史を、

どのように感じているのでしょうか?

例えばアメリカは、コロンブスがアメリカ大陸を発見して、

その後イギリスから移民が始まり、少しずつアメリカの文化が築かれていっていますが、

それでもアメリカの歴史は、

アメリカ建国が1776年7月4日ですから、240年くらいの歴史です。

一方法隆寺は607年建立なので、1400年以上も歴史があります。

アメリカは新しい国ですが、ヨーロッパやイギリスに行けば、

千年以上の歴史建造物が残っています。

ドイツに行った時も、アウトバーンを使って、

近隣の国の古い建物を見て歩きましたが、ほとんどがキリスト教に関わる、

宗教的な意味のある建造物です。

法隆寺にしても、背景には仏教があり、

仏教を尊ぶ聖徳太子だから法隆寺を建てています。

現代のような重機のない時代に、各地から巨木を集め、

瓦を焼き、お堂を建てるには、その目的として、共通する理念が必要で、

その理念となったのは、ヨーロッパでも日本でも宗教です。

宗教がなければ、全員が納得する巨大建築の建立の目的は理解出来ません。

こう考えると、沢山の人をまとめるには大きな理念が必要な事を、法隆寺でも感じました。

2016年5月18日(水)